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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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1107 ダイビングの歴史 番外 デンマーク

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ダイビングの歴史  番外01  潜水の歴史を研究する集まり、歴史協会は、僕がネット検索での知っている範囲では、アメリカの ダイビング歴史協会。ダイビングの歴史を研究し、展示している博物館はフランスのエスパリオンが潜水専門、専門ではないが力を入れた歴史展示があるのは、有名なモナコの海洋博物館。日本では船の科学館、東海大学、館山の道の駅、道の駅は、もとは安房博物館で、房総の漁業についての博物館で、海女や、ヘルメット潜水の展示があった。現在でも、2階の展示は博物館のまま、階下が道の駅になっている。真鶴の琴ヶ浜にもあったが、オーナーの福島君が亡くなったのでどうなっているか心配。福島君とは知り合いなのに、一度も行っていない。不勉強だった。いつでも行かれると多寡をくくっていたのだ。 世界には、潜水の歴史研究会が多数あるのだとおもうが、そのリスト(資料)が手元にはない。 デンマークに潜水の歴史協会があり、そのメンバーで、デンマーク在住50年という日本人、竹川さんと言う方からメールをいただいた。デンマークで行われた国際的な潜水の歴史研究の集まりで、日本の大串式について、日本人だから知っているだろうと質問され、答えられなかった、ネットで探したら、僕のブログに当たり、今度日本に行くのでその機会に、大串式を見ることが出来ないだろうか?ということだった。 僕がブログに歴史を書き続けることも、無意味ではない。世界で見てくれている方がいるということだ。 大串式については、東京湾大感謝祭で船の科学館の小堀さんとであったので、お願いして快諾を得た。  竹川さんとは、11月1日に、資料整理混乱中の事務所でお目にかかれることになり、楽しみにしていたのだが、膝の半月板損傷とかでおいでになれなくなった。 がっかりしていると、デンマークから本が送られてきた。デンマークからなので、日本においでになる前に送ってくださったのだろう。
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 2018年のデンマークの潜水の歴史会報と、昔のヘルメットダイバーによるサルベージ作業の写真集、これは、立派な本だ。それに、なんとマリンダイビングの創刊号も。 マリンダイビングの創刊号は、当然、持っていたのだが、まだ、歴史の本を書くなど予想もしていなかった時に、潜水部の後輩の田村君がマリンダイビングに就職するとかで、そのお祝いに差し上げてしまって手元にない。12月2日の全日本水中スポーツ室内選手権大会で、マリンダイビング・舘石社長(赤ん坊の時からの知り合いだ)にお目にかかるので、こんどこそコピーに伺う日にちを決めようと考えていた。今度こそ、というのはこれで2年越しに、マリンダイビングのコピーに伺うとお願いして、「いつでも、連絡しておいでください。」と言っていただいているのだが、なかなか機会がなくて、行かれなかった。 そんなときに、デンマークから創刊号が送られてきた。予想外のことが起こるものだ。  2018年のデンマークの潜水の歴史会報を見ると、当然、僕には読むことは出来ないのだが、2018年に、ヨーロッパの潜水歴史研究者の集まり、イベントがデンマークで行われたことが記されている。 これこそ自動調整器の元祖とも言うべきルキヨールの潜水器の作動原理などもあり、それほど大がかりではないイベントだが、これぞヨーロッパという雰囲気が伝わってくる。 表紙は、西ドイツの海底居住ヘルゴランド(1968-1976)のハビタットになっている。竹川さんは1968年に日本の雑誌にこのヘルゴランドの記事を寄稿したことがあるとかで、メール添付でおくっていただいた。
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 日本は海に囲まれている海洋国家である。潜水の歴史も多彩豊富である。 しかし、潜水の歴史研究も中心になる学会がない。海洋文化の後進国である。僕が調べて書いている「ダイビングの歴史」は、1953年から2000年までの自分の視線の及ぶ範囲を中心にして、後は資料集めだが、それは努力をするとして、別に、潜水の歴史研究を目指すシンポジュウムを開催したいと日本財団に助成金申請をした。このことなども竹川さんに話したかったのだが、この申請には、10月の半月が費やされた。何とか申請だけはした。受かる見通しはない。  やろうとしているのは、 まずリサーチ ①歴史的に貴重な潜水器の実物、ヘルメット式は十分にあると思うけれど、それでも、回転式のポンプなどは、もう、程度の良いものはないだろう。マスク式潜水は、大串式の改良型ともいうべき山本式が、真鶴の岩の組合にあったという報があり、頻繁に通っている岡本美鈴に頼んだが、もう無いという。まさか、捨てはしないだろうから、どこか好事家のところに収まっているのだろうか。それはそれで良い。自分のところに持って来ても保存の場所がない。船の科学館にでも大串式と並んで置ければ、とおもうが、そうならなくても、どこの誰がなにを持っているかが記載でき写真があれば、それで良い。 ②現在あるものを無くさないようにしたい。ダイビングショップとかサービス、そして、メーカーが今持っているものを捨てないように、そして出来ればそのリストを作っておきたい。 ③自分が作っていたダブルホースレギュレーターの再生をして、これで潜れるようにしたい。 ④送気式マスク式潜水のもう少し詳細な研究と発表をしたい。そのためにも山本式は見たい。僕は、1962年に東亞潜水機で、最後に一つだけ残っていた山本式を見ている。(東亞潜水機でも売っていた) ⑤大学の先輩の大場さんが、房総の潜水機漁業の研究をされており、本も多数出版されているので、これも紹介したい。 ⑤伏竜潜水器の詳細を調べたい。靖国神社にあるのだが、詳しく調べるには、こちら側に大義名分が必要だろう。なんとかしなくては、大岩先生が、図面を持っていて、それで、レプリカをと話をしたこともあるのだが大岩先生が亡くなられて、その図面がどこに行ったとか、コンタクトしていない。  今の僕は、自分の知っていることのすべてを書き残す「ダイビングの歴史」で精一杯だが、とにかく歴史シンポジュウムの助成金が通れば動ける。①②③④⑤ぐらいまで出来るだろうか。  なお、僕は、1989ー1997年、三宅島に潜水博物館を作ろうと奮闘、今一歩のところまで行ったことがある。これは、コンセプトが違っていて、ダイビングが出来るプールを作って、古い潜水機のレプリカを作って、体験潜水ができることをめざした。しかし、2000年に三宅島大噴火が起きてしまう。

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