9月8日に行う日本水中科学協会のダイビング活動研究フォーラムについてです。
もともと、9月前半の日曜、ダイバーにとって、ダイビング関係者にとって、最後の稼ぎ時、人集めは無理、と考えました。しかし、日本水中科学協会はどうしても年に会の研究集会をやり、その成果を研究報告会報として会員に送りたい。年に2回、一回をシンポジュウムとして、安全と教育について、
もう一回をフォーラムとして、ちょっとくだけて軽い感じで楽しい集会にしたい。年に2回とすると半年くらいは間隔を空けたい。シンポジュウムを年があけた1月とすれば、フォーラムは9月、と逆算したのですが、これは間違いで、12月にフォーラムをやり、その勢いで1月のシンポジュウムをやった方がよかったのではないかという意見もあります。しかし、前進あるのみです。なにごともやってみなければわからない。ぜひ、おいでください。
フォーラムは二部構成として、前半がスキンダイビングの安全を中心にしたテーマ、後半がウエアラブルカメラの使い方、映像の使い方をテーマにしました。
なぜ、ここで、キンダイビングかと言えば、スキンダイビングがダイビングの基本であることは今も昔もかわりませんが、今後の展開として、ダイビングは、スポーツリブリーザー、テクニカルダイビングを中心にしたハイレベル化、もう一つは、スキンダイビングからフリーダイビングに至る、ブレスホールドダイビングの普及でしょう。スキンダイビングもフリーダイビングで高度化して行きますし、高齢で、タンクを背負うと疲れて大変なダイバーも増えて行きます。新たにダイビングを始める方も、スキンダイビングから初めて、もうスキンダイビングは極めた。(自分なりにですが)そんな人がスクーバダイビングに入って行くのがおすすめ。それならば、二泊三日のC-カード講習でもなんとか大丈夫かもしれない。
リブリーザー、テクニカルダイビングについてもこのようなフォーラムを考えてはいますが、ビジネスに絡んだ、論争の種でもありますので、慎重に構えています。
そこでスキンダイビングですが、スキンダイビングはスクーバダイビングの基礎ですが、スクーバダイビングよりも安全ということではない。一時期、スキンダイビングの事故が続いたときには、スキンダイビングの方が危険とも思われました。スキンダイビングの事故として、泳げない人がフィン・マスク・スノーケルを使えば泳げると錯覚して起きた溺水事故も含まれます。その結果、浮力材で作られた救命胴衣を必ず着けて、水面に浮いて水中を観察するスノーケリングが考え出されました。スノーケリングとは、元来は1。5ー3mをめざす、耳抜きがほとんど必要とされない水面遊泳に近いダイビングを呼ぶ言葉と考えられていましたが、救命胴衣とフィン・マスク・スノーケルを併用する遊びに対する適切な名称が無かったということもあり、これがスノーケリングになりました。
したがって、現在ではスノーケリングは、スキンダイビングとはちがうものとも考えられます。潜らない、ダイビングしないからです。スノーケリングは浮いていますから、息をこらえる必要もありません。
今度のフォーラムでは、息をこらえる、耳抜きをするダイビングの安全について取り上げました。
フォーラムは楽しさの追求、シンポジュウムは、まじめに安全をと言う考え方も強くあったのですが、やはり安全がすべてに優先します。来てくれる顔ぶれを見てみますと、やはり安全がテーマだから、来てくれる方も多いようです。一部、二部と分けた理由でもあります。
スキンダイビングの安全を考えた場合、まず息こらえの問題があります。今のフリーダイビングは、女性でも100mをめざす時代になっています。人間の限界からは遙かに越えた世界ともいえます。それはすばらしいことなのですが、それを大学の潜水部の活動、専門学校での潜水教育、水産高校、海洋高校での教育にどこまで取り入れてよいのか?かつて、スキンダイビング、そして泳ぐことがダイビングの安全の基本と考えて、ハードな練習を重ねて、いくつかの事故で若い命が失われました。それが教訓となって現在では安全な練習方法が考え出されていると思われますが、それにしても、限界を決めて置かなくては、一般には普及させる努力ができません。
とても重要であるとともに、線引きには、異論もたくさんでてくる問題だとおもいます。その口火にしかならないと思いますが、議論を始めましょう。
藤本浩一君が話題を提供し、話してくれます。人間の限界、一流選手の限界、一般のフリーダイバーの限界、学生クラブ、スキンダイビングクラブの限界、教育の現場での限界、いくつもの限界があると思います。
もう一つスキンダイビングのキーであり.危険回避の意味からも、重要な耳の問題があります。今回はベテランのテクニカルケーブダイバーでもあり、ダイビングによる耳の傷害の臨床の先生として第一人者の三保先生に、特に内耳の傷害についてお話をしてもらい、どうしたら防げるのか、もしもなってしまったらどうすればよいのかを話し合いたいと計画しています。
最後に、最終的な安全は、スキンダイビングでもスクーバダイビングでも道具、ハードによって達成されます。ハードに頼らないレスキュートレーニングは、セルフレスキュー、自分自身のレスキューのためには必須ですが、ハードを使わずに他人を助けようなどしてはいけない、というのが、一般人のレスキューの第一歩です。ハードとは、救命胴衣、伝統の知恵として海女の浮き樽があり、ゴムボート、船外機付きの小舟、そして、手漕ぎのボート、カヤックがあります。そのカヤックを使ったスキンダイビングで、浅い水深でのリサーチダイビングもしてしまおうという実習が海洋大学で行われていて、その詳細を担当教官の千足先生がお話してくれます。
最後に番外なのですが、海のない長野県の中学の先生である小山先生がバケツをプールに持ち込み、空気をくみ取って呼吸するという原始的な潜水の方法を水泳教育に取り入れて成果をあげています。大丈夫なのですか、酸素欠乏の危険は?危険を回避してこのユニークな授業が成功することは、スノーケリング教育よりも大きい意味がある。お話を聞いてみんなでポジティブに考えようということです。
そして第二部のウエアラブルカメラ映像制作の発表です。
内容については、最初はコンテスト、発表会、勉強会、マニュアルつくりと二転三転しましたが、とにかくこの研究サークルに参加したメンバーが映像の使い手とした、それぞれ成長してくれれば良い、そしてこれは遠大な目標ですから、これも、ここがスタート、そして、その道の達人、上手にも知人、関係者が多いことから、マンスリーセミナーのような形で、あるいはマンスリーセミナーで続けて行こうと企画して行きます。
今回のフォーラムでは、第二部の映像については、作品を発表する人、サークルの主要メンバーが壇上に上がって、会場の方も参加する形で、僕たちのフォーラムの形を作り出す試み、勉強にしたいと思っています。
コトバンクによれば フォーラムとは、
古代ローマの市の中心に設けられた公共広場〈フォルム〉に発し,転じて今日では,広く公共的討論の場や,集団的公開討論法の一種を意味するようになった。現在では,裁判所や新聞の投書欄その他,広く公共的討論の場を意味するほか,出席者全員が参加して行う集団討議法(forum discussion)をもいう。この集団討議法はさらに,一人の講師による講義のあと全員の討議を行うレクチャー・フォーラムlecture forum,複数の代表者による討論のあと全員が参加するディベート・フォーラムdebate forum,さらにこれに資料提供の役割をもつ専門家を陪審させるコロキー・フォーラムcolloquy forum,あるいは映画,スライドなどの映像を素材とするフィルム・フォーラムfilm forumなどに区分されるが,現実の形態は明確ではなく,他の集団討議法との境界も必ずしも画然としたものではない。
僕たちのフォーラム、とても盛り沢山ですし、定められた時間では終わりそうにない。もっと聞きたい話したいという延長で、会場が17時に終了してから、隣の学生食堂に席を移し、ビールと乾きものぐらいで、懇親を兼ねた延長戦をやろうという試みも用意しています。懇親会というタイトルで、飲み会、二次会を想像された方もおられますが、それはまたその後ということで有志が考えているとはおもいます。
目下のところ、参加者は、40人程度、もう少し頑張って50名を予定しています。
満員の会場で、講演者が講演をするという、第一回、第二回のシンポジウムとは、若干異なるスタイルで良いだろう。そのつもりでないと、この時期9月の開催は無理とかんがえていましたから、これで良いのですが、別に10人程度増えても問題ありません。参加したい方は是非下記のホームページから申し込んでください。
http://forum2013.jaus.jp/
もともと、9月前半の日曜、ダイバーにとって、ダイビング関係者にとって、最後の稼ぎ時、人集めは無理、と考えました。しかし、日本水中科学協会はどうしても年に会の研究集会をやり、その成果を研究報告会報として会員に送りたい。年に2回、一回をシンポジュウムとして、安全と教育について、
もう一回をフォーラムとして、ちょっとくだけて軽い感じで楽しい集会にしたい。年に2回とすると半年くらいは間隔を空けたい。シンポジュウムを年があけた1月とすれば、フォーラムは9月、と逆算したのですが、これは間違いで、12月にフォーラムをやり、その勢いで1月のシンポジュウムをやった方がよかったのではないかという意見もあります。しかし、前進あるのみです。なにごともやってみなければわからない。ぜひ、おいでください。
フォーラムは二部構成として、前半がスキンダイビングの安全を中心にしたテーマ、後半がウエアラブルカメラの使い方、映像の使い方をテーマにしました。
なぜ、ここで、キンダイビングかと言えば、スキンダイビングがダイビングの基本であることは今も昔もかわりませんが、今後の展開として、ダイビングは、スポーツリブリーザー、テクニカルダイビングを中心にしたハイレベル化、もう一つは、スキンダイビングからフリーダイビングに至る、ブレスホールドダイビングの普及でしょう。スキンダイビングもフリーダイビングで高度化して行きますし、高齢で、タンクを背負うと疲れて大変なダイバーも増えて行きます。新たにダイビングを始める方も、スキンダイビングから初めて、もうスキンダイビングは極めた。(自分なりにですが)そんな人がスクーバダイビングに入って行くのがおすすめ。それならば、二泊三日のC-カード講習でもなんとか大丈夫かもしれない。
リブリーザー、テクニカルダイビングについてもこのようなフォーラムを考えてはいますが、ビジネスに絡んだ、論争の種でもありますので、慎重に構えています。
そこでスキンダイビングですが、スキンダイビングはスクーバダイビングの基礎ですが、スクーバダイビングよりも安全ということではない。一時期、スキンダイビングの事故が続いたときには、スキンダイビングの方が危険とも思われました。スキンダイビングの事故として、泳げない人がフィン・マスク・スノーケルを使えば泳げると錯覚して起きた溺水事故も含まれます。その結果、浮力材で作られた救命胴衣を必ず着けて、水面に浮いて水中を観察するスノーケリングが考え出されました。スノーケリングとは、元来は1。5ー3mをめざす、耳抜きがほとんど必要とされない水面遊泳に近いダイビングを呼ぶ言葉と考えられていましたが、救命胴衣とフィン・マスク・スノーケルを併用する遊びに対する適切な名称が無かったということもあり、これがスノーケリングになりました。
したがって、現在ではスノーケリングは、スキンダイビングとはちがうものとも考えられます。潜らない、ダイビングしないからです。スノーケリングは浮いていますから、息をこらえる必要もありません。
今度のフォーラムでは、息をこらえる、耳抜きをするダイビングの安全について取り上げました。
フォーラムは楽しさの追求、シンポジュウムは、まじめに安全をと言う考え方も強くあったのですが、やはり安全がすべてに優先します。来てくれる顔ぶれを見てみますと、やはり安全がテーマだから、来てくれる方も多いようです。一部、二部と分けた理由でもあります。
スキンダイビングの安全を考えた場合、まず息こらえの問題があります。今のフリーダイビングは、女性でも100mをめざす時代になっています。人間の限界からは遙かに越えた世界ともいえます。それはすばらしいことなのですが、それを大学の潜水部の活動、専門学校での潜水教育、水産高校、海洋高校での教育にどこまで取り入れてよいのか?かつて、スキンダイビング、そして泳ぐことがダイビングの安全の基本と考えて、ハードな練習を重ねて、いくつかの事故で若い命が失われました。それが教訓となって現在では安全な練習方法が考え出されていると思われますが、それにしても、限界を決めて置かなくては、一般には普及させる努力ができません。
とても重要であるとともに、線引きには、異論もたくさんでてくる問題だとおもいます。その口火にしかならないと思いますが、議論を始めましょう。
藤本浩一君が話題を提供し、話してくれます。人間の限界、一流選手の限界、一般のフリーダイバーの限界、学生クラブ、スキンダイビングクラブの限界、教育の現場での限界、いくつもの限界があると思います。
もう一つスキンダイビングのキーであり.危険回避の意味からも、重要な耳の問題があります。今回はベテランのテクニカルケーブダイバーでもあり、ダイビングによる耳の傷害の臨床の先生として第一人者の三保先生に、特に内耳の傷害についてお話をしてもらい、どうしたら防げるのか、もしもなってしまったらどうすればよいのかを話し合いたいと計画しています。
最後に、最終的な安全は、スキンダイビングでもスクーバダイビングでも道具、ハードによって達成されます。ハードに頼らないレスキュートレーニングは、セルフレスキュー、自分自身のレスキューのためには必須ですが、ハードを使わずに他人を助けようなどしてはいけない、というのが、一般人のレスキューの第一歩です。ハードとは、救命胴衣、伝統の知恵として海女の浮き樽があり、ゴムボート、船外機付きの小舟、そして、手漕ぎのボート、カヤックがあります。そのカヤックを使ったスキンダイビングで、浅い水深でのリサーチダイビングもしてしまおうという実習が海洋大学で行われていて、その詳細を担当教官の千足先生がお話してくれます。
最後に番外なのですが、海のない長野県の中学の先生である小山先生がバケツをプールに持ち込み、空気をくみ取って呼吸するという原始的な潜水の方法を水泳教育に取り入れて成果をあげています。大丈夫なのですか、酸素欠乏の危険は?危険を回避してこのユニークな授業が成功することは、スノーケリング教育よりも大きい意味がある。お話を聞いてみんなでポジティブに考えようということです。
そして第二部のウエアラブルカメラ映像制作の発表です。
内容については、最初はコンテスト、発表会、勉強会、マニュアルつくりと二転三転しましたが、とにかくこの研究サークルに参加したメンバーが映像の使い手とした、それぞれ成長してくれれば良い、そしてこれは遠大な目標ですから、これも、ここがスタート、そして、その道の達人、上手にも知人、関係者が多いことから、マンスリーセミナーのような形で、あるいはマンスリーセミナーで続けて行こうと企画して行きます。
今回のフォーラムでは、第二部の映像については、作品を発表する人、サークルの主要メンバーが壇上に上がって、会場の方も参加する形で、僕たちのフォーラムの形を作り出す試み、勉強にしたいと思っています。
コトバンクによれば フォーラムとは、
古代ローマの市の中心に設けられた公共広場〈フォルム〉に発し,転じて今日では,広く公共的討論の場や,集団的公開討論法の一種を意味するようになった。現在では,裁判所や新聞の投書欄その他,広く公共的討論の場を意味するほか,出席者全員が参加して行う集団討議法(forum discussion)をもいう。この集団討議法はさらに,一人の講師による講義のあと全員の討議を行うレクチャー・フォーラムlecture forum,複数の代表者による討論のあと全員が参加するディベート・フォーラムdebate forum,さらにこれに資料提供の役割をもつ専門家を陪審させるコロキー・フォーラムcolloquy forum,あるいは映画,スライドなどの映像を素材とするフィルム・フォーラムfilm forumなどに区分されるが,現実の形態は明確ではなく,他の集団討議法との境界も必ずしも画然としたものではない。
僕たちのフォーラム、とても盛り沢山ですし、定められた時間では終わりそうにない。もっと聞きたい話したいという延長で、会場が17時に終了してから、隣の学生食堂に席を移し、ビールと乾きものぐらいで、懇親を兼ねた延長戦をやろうという試みも用意しています。懇親会というタイトルで、飲み会、二次会を想像された方もおられますが、それはまたその後ということで有志が考えているとはおもいます。
目下のところ、参加者は、40人程度、もう少し頑張って50名を予定しています。
満員の会場で、講演者が講演をするという、第一回、第二回のシンポジウムとは、若干異なるスタイルで良いだろう。そのつもりでないと、この時期9月の開催は無理とかんがえていましたから、これで良いのですが、別に10人程度増えても問題ありません。参加したい方は是非下記のホームページから申し込んでください。
http://forum2013.jaus.jp/