人工魚礁研究グループとか、人工魚礁調査撮影グループとか似たような名前で、発表してきた。本当は何だったのか忘れてしまうのだ。こういうのを耄碌というのだろう。
わかりやすく人工魚礁研究会としておく。
2016年まで、インターバル吊り降ろし撮影の研究をしていた。それはそれとして、成果はあったと思う。2017年には、シンポジュウムに発表できるような研究調査をしなかった。2018年は想を新たにして、これが第一回ということになる。
毎月波左間には行っているので、ことさらに第一回とは奇妙なのだが、報告書を作る、そのための正式は発足ということにしよう。
その第一回、メンバーは須賀、山本、増井、久保、長口 それに、サイドスキャンソナーを持って、そのオペレート実験に国方が参加した。
天気は風が強く、周辺の西川名、伊戸はクローズだった。波左間も危ぶまれたが、研究会について荒川さんと相談して、協力をお願いする話し合いができれば良いと出発した。朝700の門仲スタート。 幸いにも、波左間は風向きがよくて、なんとか午前いっぱいは潜れそうだ。
サイドスキャンの操作も心配だったが、完全防水仕様だから波をかぶっても大丈夫ということ。昔のサイドスキャンのイメージとは、ずいぶん違う。 目標は、No.21の大型コンクリートFP魚礁、そして午後はNo.22のこれも大型コンクリートFP魚礁に
決めた。この21番についてえ、6m角のブロック10個と発表されているのだが、僕の見た感じでは、10個以上あるようだ。そして、一辺が6mというが、そんなに大きくはない。実測しよう。
個数の方は、荒川さんがまちがいなく10個だという。だから10個だろう。
タンクは12リットルと10リットル、いつもは10リットルを使うのだが、本格的に調査したいので、12リットルを背負った。12リットルだと、自力で梯子を上がれない。水面ではずしてタンクを引き上げてもらうことになる。 No.21
ログ:
開始 1100
水深 21. 9m
時間 28
水温 19
カメラ Olympus TG-4
sj4000 カメラマウント
sj4000 マスクマウント
ライトはFIX2500、1灯 光量25%で使う。 何時も午前の第一回潜水は、調子がでない。
が、問題なく潜水して、水深25mの海底を魚礁の下に入り、くぐり抜ける。FP は、斜めに筋交いが入っているのでくぐり抜けにくいが、くぐり抜けた。
くぐり抜けて、上の階、二段積に上がると、メバルが多い。これは、この前の潜水と同じだ。メバルの数も大きさも変わらない。年間通しておなじなのだろうか。調べる価値あり。
二階に、ウマヅラハギの40cm級が1尾、イシガキダイ、イシダイの15cm級がイシガキ2、イシダイ1、ハコフグが4尾 エントリーからエキジットまで回し続けているカメラマウントの動画を見て、魚が見えたら静止画を作り、そこに映っている魚を数えて、表記するのが調査の目標だ。
潜降して魚礁に接近するとき、大型のイシダイが1尾逃げ出すのを見た。撮影はできていない。
残念だが数に入れないようにしよう。
もどってからの画像チェックの結果だが、
マスクマウントはカメラミス、回っていない。マスクに付けてしまうと確認できていない。
Olympus TG-4は、思ったようには撮れていない、。メバルなど前回の方が良い。水が前回よりも少し濁って、透視度は10m前後、撮影距離2mでは、シャープに撮れない。距離50cmの絵はきれいに撮れている。
SJ4000は、期待通り、いや期待以上かもしれない。やはり調査はこのクラスのウエアラブルカメラが主力で充分だ。ここに示したのは、ほとんどがこのSJからの静止画だ。
FPは、一辺がやはり6mまでなくて、4mだった。数は10個でまちがいない。10個で20個に見えるのならば、10個単位が良いかも。
1時間半休んで12時50分出港 No.22
開始 1323
水深 25. 8
時間 23
水温 19
カメラ NikonAW1300
AKASO カメラマウント
sj マスクマウント
二回目の潜水は、朝よりも元気を取り戻している。そして、1回目で12リットルでは空気があまる感じだったので、小さい10リットルにした。
エントリーして、潜降ロープまで行ってロープをたぐれば良いのに、ロープまで行かずに直に降下しようと思ってしまった。ロープをたぐるのは僕だけなので、格好が悪い。
その潜降の途中、首筋が冷たかった。ドライの浸水、チャックが緩かった。実は浸水では無かった。フードがまくれただけだったのだが、注意をちょっと離したうちに、透視度が悪かったので、ロープを見失ってしまった。さらに具合が悪いことに、BCの腰ベルトがきちっとしまっていなかった。BCが浮いてしまう。とにかく、海底まで降りて直そうと海底に膝をつく。浮いてしまったBCがなかなかもとにもどせない。
困っていると山本さんが来てくれて、なおして、彼の出てきた方に向かう。山本さんは魚礁に到着してから、迎えに来てくれたものと思った。
しかし、山本さんについて行っても魚礁がない。どうも違うらしいというサイン。後戻りして、廃ロープのようなロープをたどる。もとの自分の降りたところを横目で見ながら、進むが、魚礁はない。巨大魚礁なのに見つからない。山本さんは少し浮いて進むが見つからない。
一旦、水面にでようというサイン。出てみると、ぼーとから100m近く離れている。ボートの下に魚礁があるはず。水面を泳いでボートに行けば良かったのだが、水中の方が速度がでるので、水中を進む。
僕は、このところ、スクーバで、このような泳ぎをしたことが無かったので、まあ、良い練習になると思ってついて行くが、それでも無い。もう一度水面にでてみると、ボートとは別の角度で離れてしまっている。
仕方がない。スノーケルに切り替えて水面を泳ぐ。
これもかなりな練習になる。
泳ぐのは嫌いではないのだが、海では流されるのが恐怖であまり泳がない。
ボートに近づくと、下から気泡が出てきている。みんな潜っている。自由潜降で降りて、久保君と一緒になる。残圧が80だ。12リットルにしておけば、100はあったのだろうが、80をターンプレッシャーにしている。少しだけ魚礁の上の面を撮影して浮上する。
水面では荒川さんが居てロープ作業をしている。
梯子をタンクを背負ったまま上ることにする。一段上がって、足を水面にだし、国方君にフィンをはずしてもらう。片方だけはずせば、自力で上がれると思った。そして上がれた。
午後は快調なのだが、魚礁の撮影ができなかった。
まあ、みんなの撮影もあるから、問題ない。
反省としては、やはり、潜降索まで、水面を泳ぐのは面倒でも、そして、みっともなくても潜降索を手繰ろう。もはや、昔の僕ではないのだ。
ということで、NikonAW1300のストロボのテストができなかった。
企画書をVAR3まで、3回書き直したのだが、第一回を潜ってみたら、また書き直す要があるようだ。
書き直そう。