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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0929 岡本美鈴

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 岡本美鈴から、彼女の自伝「平常心のレッスン」が、届いた。11月1日が、発売日だというから、今、取り上げて良いものなのだろうか、タイミングは、何時なのかと迷った。しかし、早く書かないと忘れてしまう。 
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 まず、ダイバーであったならば、スクーバダイバーであっても、読みなさい。   構成は、プロローグと part1 技を極める part 2 自分を磨く、part3 伝える エピローグ となっている。 プロローグは「心が身体を動かしている」 「宇宙へと落ちていく」 「心の力 メンタルが左右する。」 ※見出しを「」でくくっている。 僕も常日頃ダイビングはメンタルなスポーツだと唱えているが、僕が言うメンタルとは、行動の因果関係を考えて最善の方法最善の判断を見つけると言うパターンである。フリーダイビングの彼女の視点のメンタルは、心のあり方が中心であり、心が身体を動かす。その心で自分の極限状態を乗り越えていく。 スクーバダイバーであっても、ダイバーの判断は、行くか戻るかであり、その判断が生死を決めるのだから、共通点はある。 part 1 「技を極める」 なるほど、彼女はメンタルも技としてとらえているのか。このことは、僕にとって新鮮な視点だった。 「心の猿を受け入れる。」 メンタルをコントロールする。 「リラックスの呼吸」 息のとめかた。 「怖さが私を成長させる。」 恐怖心のコントロールである。 僕が言うメンタルも、怖さとの折り合いであるから、これは、すべてに通じる。すべてのダイバーの参考になる。ただ、僕の場合は、怖さを大事にする。引き返すタイミング、ちょっとちがうけれど、同じかな。 「うまくいかないほうがいい」 失敗をポジティブに受け入れる。 「見えないからだのつくり方」 インナーマッスルが重要であること。 「自分を解放してみよう」 これはヨーガとのつきあい方  part 2 自分を磨く これはこれまでの自分のキャリアで、なるほどなるほど、と思う。 PART 3 伝える 競技会の様子、人とのつきあい、など、そうだったのだと言う興味、美鈴と対極にあるような、チャンピオン、ナタリアがおもしろかった。 篠宮君の話も、松本めぐみの話も、なるほど、そういうことだったのかとうなずきながら読んだ。  彼女のフィロソフィー(生き方、ウェイオブライフ)がこの本から読みとれる。生き方は、各個人のものだが、フリーダイバーの一つの頂点を極めた彼女のそれは、よい子がまねをしても良い。 よい子がまねをしても良い生き方は、とらえようによっては、嫌みになってしまうのだが、そんなこともない。 自伝というもの、ピリオドにもなるが、この本は、カンマであり、まだまだ彼女のフリーダイビング生活は続く、ここから先part3エピローグは「指導者をめざして」になっている。  いずれにせよ「人生は常に登り続ける途上であり、その途上で死を迎える。」これは、80歳を越えた僕のフィロソフィーであるが、まだまだ、彼女の目指す峰は高く、時間は充分にある。  最後に、ダイバーでなくても読みなさい。

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