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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0912 10日のお台場

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0910  お台場鈴木君に急用ができ、お台場は一人で準備、積み込み。朝の弱い82歳には少しばかりハードだ。今日は一回しか潜れないかな。いや、明日館山の潜水がある。一回にしよう。 朝の挨拶、一人一人簡単なお話をする事が最近の習わしとなっている。
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 ブリーフィングのあとも、僕はだらだらとして、準備を始めない。でも、やらなければ、意志の力が僕を支えているのだ、と自己暗示をかける。身体のつらいのは水に入るまで、あとは水に身体を預けてしまえば楽になる。 お台場は、周年ドライスーツと決めている。この数回、BCのウエイトポケットに4キロを入れている。この場合、左右を同じにしないとつらいことになる。今日はウエイトをBCの背中ポケットに入れることにした。この前までは、差し込み式のお腹ポケットに入れていた。背中の方が水平姿勢になりやすいのでは、と思ったのだ。今、BCは、タバタのリベレーターになっている。長年使い慣れた、アポロのプレステージは死んだ。 尾島さんにアシストしてもらってエントリーした。この前の前あたりまでは、エントリーは、人の手を借りないと突っ張っていたが、転んだりするとみっともないし、けがをする。足をひねって、ずいぶん長いあいだ足を引きずっていた。  エントリーしてすぐの浅場の岩が、魚が多い。スノーケルで這いながら、差し渡し50cmぐらいの岩の点在を見ていく。マハゼが多い。見える魚は全部マハゼ。このあたり、トサカギンポも居るはず。透視度は、1mぐらい。水深が50cmをこえると、スノーケルでは無理になり、セカンドステージに換える。 気がつく、吸気はセカンドステージの方が楽だが、呼気はスノーケルが楽、呼吸は。トータルではスノーケルが楽かな。 トサカギンポがいたので、止まって撮影するが小さい。 撮れているかどうかニコンを確認するとSDカードに異常があって記録できないとでた。エントリーする前に確認しなくてはいけない。今日の失敗一号か。カードをフオーマットしてみた。記録できるようになったので、先に進む。良かった。 水深1mを岩を縫うように見ていく。ところで、これは岩なのだろうか石なのだろうか。角があるから、岩としているが。大きな石の大きさだ。 背中のウエイトは、少し不安定で、身体が傾くと、意識して立て直さなければならない。腹のカマーベルトをきつく締め直す。 BCの空気を抜いて沈下して、動かないで周囲1mを静止観察する。なにもいないので、移動する。カニがこそっと動いても良いのに。  マハゼのふるまい。それぞれ、牡蠣殻の隙間、殻の下などにするっと身を隠すが、こちらが脅すまで隠れないでいたり、様々だ。目に付くのはマハゼばかりだ。少し先に進んで、岩の間にチチブが見えた。奥にはまだ何尾かいる模様、ナイフを取り出して、生きている牡蠣を開けて、置く。ハゼやカニが集まってくるはずだ。そこにいる魚の確認ができる。
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 チチブが集まってきた。10尾くらい。トサカギンポも3尾。集まってくるはずのカニの類がぜんぜんあらわれない。カニとハゼの餌争奪戦になるはずなのに、お台場は今、チチブと マハゼ多数、トサカギンポ少数だけだ。カニはどうしたのだろう。そして、マハゼはこの餌、開けた牡蠣には集まって来ない。食性がちがうのだろうか。  マハゼは十二分にいるが、どんどん種類が減っていく。種の多様性が失われて行くのか。お台場は、種の交代性とでもいうか、単一種が幅を利かせるのだが、それにしても、昔の方が明らかに多様だった。
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 さらに進んで杭のあたり、まみがカメラを構えていて、その先に死んだイシガニがあった。青白くなり、潰れたように動かないが。よく見ると、眼と眼のあいだ触角がかすかに動いている。手でひっくり返して見ようか。しかし、まみ、がねらっているし、共同の京極さんもカメラを構えている。手を伸ばして、2ー3枚シャッターを押して先に進んだ。杭のしたにもマハゼが潜んでいるが、撮るのには苦労だし、マハゼは一面にいる。戻ってきて、死んだイシガニはそのままだ。さわってひっくり返せば良かったのだが、なぜかそのままスルーした。死んでいる。 BCの背中に4キロは、良いバランスで、水平に浮いて観察できる。戻り道はフロッグキックで帰ってきた。 昼食が終わって、まみと、あのイシガニが生きているか死んでいるか、議論になった。僕は死んでいるといい。まみは生きている髭が動いている。ひっくり返して見れば良かった。2回目の潜水で戻ってきたまみは、やはり生きていましたという。同じ場所で動かないのだから、息はしているかもしれないが、死んでいるのと同じだ。どっちでも良いけれど。 
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 コンビニで買ったいなり寿司を食べて、ブルーシートに仰向けに寝る。椎の実が落ちるころで、あたり一面に落ちている。公園だから、栗鼠でも飼えばおもしろいのに。 椎の実がブルーシートの上に落ちると、パサッと小さな音を立てる。 気持ちのいい風が吹いている。顔の上に落ちたら、風流?30分ほど昼寝をしてしまった。椎の実は顔に落ちてこなかった。  もう一度行こうか行くまいか。朝は、今日は一回と思っていた。 体は充分に疲れている。 でも、トレーニングなのだ、と、頭の中で呪文を唱えて、起き上がり、準備を始める。午前中ニコンだったので、午後はオリンパスにしよう。 水辺の水深1m以下の岩の散在をねらうことにする。水に沈んでからゲージを見ると、50キロしか残っていない。誰か、あまり使っていないタンクと取り替えればよかったかな。まあ、戻っても目と鼻の先だ。10キロぐらいでもどろう。 見るとGOPROもバッテリーアウトしている。家ではフルを確認しているのに、潜る直前のセットで確認していない。 オリンパスだけで良い。動画もオリンパスTG4で撮ろう。液晶ファインダーが見えるから、安定して撮れる。 マハゼの群れ動きを撮った。 岩の下にメバルの稚魚がいた。今年はじめて見るメバルだ。メバルが隠れ棲むような小さな魚礁を入れたらどうだろう。
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 少し動き回ったら10キロになったので、戻ることにする。  終了後、挨拶で集まったら、共同通信の京極さんから、今日のそれぞれの見たもの雑感をしゃべってくれと言われた。それは大事なことなのに、このところやっていない。僕が聴こえないからだ。今度からやろう。僕は、次の報告書についてのリクエストをみんなにした。 尾島さんには海洋調査のリクエスト、多留さんには、もういちど、簡単な定性を三ツ橋は植物、清水まみは写真 それぞれ、ちょっとずつしゃべった。

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