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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0915 人工魚礁 坂田 0911

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ようやく ここから先の人工魚礁調査の考えがまとまりつつある。波佐間を中心にして、館山湾内房の塩見、西崎、波佐間 坂田の人工魚礁を調査して、沿岸漁業の変転都ともに、遺跡化してしまう人工魚礁群の現状と効果を調べてまとめ、発表したい。そのためには坂田にも行かなくては。
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真ん中は成田さん、鶴町さん

板田シークロップのオーナー、古い友達の成田君は、娘のサヤさんに海をまかせて、ジャックマイヨールの記念館を作ろうと奮闘さているとか、僕が会いたいというリクエスト?で、来てくれた。 話しはたくさんありすぎるけれど、潜水前でそんなには話せない。彼の師匠である大崎映晋さんは、まだ裸で潜っていた時代の舳倉の海女の写真を撮っていて、その写真集というか、グラフィックな本を二冊だした。そのうちの一冊 の出版記念会があって、それに出席した。2013年の3月8日 「海女のいる風景」サインをもらっている。そのパーティで成田に会った。この本に成田君も顔を出している。驚いたことに、大崎さんはこの後すぐに亡くなられてしまったという。知らなかった。たしか、96歳だった。
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 そんなこんな、ジャックマイヨールの話もした。ジャックが亡くなったころの彼女、パトリシアのこととか、話し込んでいると潜る準備ができない。ブログもこれ以上思いで話をしていると本題に入れない。  3mmのウエットで潜りたいのだが、22度以下だったら無理なので、ドライも持ってきた。24度、やった!ウエットで行ける。 黒潮が接近している。黒潮反流が、館山湾に向いている流況図を数日前に見た。
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 成田君の娘、サヤさんがボートも操船する。アシスタントスタッフが二人、 ボートは昔から変わらない。定置の作業船の小さいやつ。この館山のダイビングは、どこも港から近いポイントだからこれでいい。フラットな、構造物の何もないこの舟が使いやすい。  魚礁の上のブイに舟を繋ぐ。 4キロのウエイトをBCの背中のポケットに入れている。お台場で良いバランスだったから、多分大丈夫だろう。 最近、タンクを誰かに背負わせてもらうのが通常になってしまった。 そう、メンバーが誰々だったか、言うのを忘れていた。鶴町(お姉さん)福チャン(カメラ)山本さん(ワークショップの中心)増井さん(ワークショップ映像記録)早崎さん(減圧症関わりの病院関係で古いつき合い。テクニカルスタイルのダイバー、常に6リットルのベイルアウトを持っている)そして、僕の6名、他には板田の常連で、半ばスタッフのように見える、ウエットにリツコと書いているやたらに美人とそのご主人だろうか、ほかにもの静かな男性ゲスト。 互いに自己紹介をするべきなのか、ブリーフィングの時に、ガイドするサヤが紹介するべきなのだろうか、僕は、こう言うとき人見知りするし、まあ、それぞれのチームが心配のないメンバーで常連なのだろうから、自然体で良い。 僕は福田君にタンクを背負わせてもらう。彼はスーパーマンで、大きな一眼キヤノンを持って、僕のガードもしてくれる。僕から眼を離さない。つまり、僕をファインダーの中に入れている。撮影していると言うことになる。鶴町はショッキングピンクのウエットスーツで、だいたい僕の視界の範囲にいる。僕たち6人はユニットになっている。 一つの理想型をなんとなしに作っている。僕の面倒を見なくてはいけないと言う意識が共通にある?それで、良いと思っている。我田引水を言えば、僕がみんなの面倒を見ている意識の時代よりも安全度は高いだろう。 この辺のバランスは、皮膚感覚のようなものもあり、その日その日、でもある。  僕は例によって、船縁から乗り出すようにして、水面の障害物、人の居ないことを確認しながら、伸ばした手にカメラを持ち、カメラを先に水に浸けるような形で頭から水に入る。半回転した視界に水面と船底が見える。さらに身体を慣性で廻して、底を見る。視界はとても良くて、3m角の大型魚礁が乱積み2段、7ー8個の上に4個が乗っているのがよく見えて、サヤともう一人が既に底にいる。 見回したが福ちゃんは見えない。潜降索が近くだったので、そのまま潜降索をたぐって降りる。潜降索を手放して良いバランスで気持ちよく沈んで行く。流れは微弱。
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今年の夏、最高の潜降。左にカメラで追ってきた福ちゃんが眼に入る。カニの手をいっぱいに広げたライト。僕も、ライトを点ける。鶴町のピンクが、魚礁ブロックに向かっている。 魚礁全体に小魚(イワシの類)が雲のように覆っている。ワカシらしい群が少し離れて見えるが確認できない。海底にいるサヤのところまで降りる。彼女はどんどん魚礁の下段に、海底を這うように入っていく。小柄だからすいすいすり抜けて行く。僕も入るが、彼女はどこかにすり抜けて、見えない。 中心で止まって、すべてが眼に入るまで静止すれば良かったのだが、すり抜けていく。やはり閉鎖される感じで不安なのだ。GOPROの動画がすべてを記録しているはず。廻っているライトの点滅を確認する。スチルのニコンは適当にシャッターを押す。特にねらってはいない。マスクマウントに4000を着ければ良かったが、着けなかった。
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 外に出ようとするところで、背中がひっかかて、出られない。この3m角の大型FP魚礁は強化のため、そして複雑化して陰を多く作るために梁が放射状に入っている。ドリームのようにトンネルにならないのだ。ちょっともがいてはずした。 ドリームと同じように、ソフトコーラル、ウミトサカきれいに付いている。 魚礁の中外に群れている小魚は、イサキ、ネンブツダイ、ETC あまり大きくない   マハタ、10cmクラスのムツの若魚の群 00 (100程度に見える群を、00、1000の位の群を 000、万以上を0000と表すようにする。) 以下GOPROに記録された魚を見た順に記す。  とここまで記憶で書いた。  GOPROの動画記録を見るとまるで違っていて驚く。せっかくだから記憶の文は消さないで、ここから動画記録を見ていこう。  まず、サヤは僕の左横から追い越していき、一度振り返り、僕の方にカメラを向け撮影してから降りていく。記憶は二つの潜水がごっちゃになっている。2回目の時、サヤは、下にいたのだ。 ここから先も、僕の見ている目とカメラがちがっている。それは、今回は、マスクマウントのカメラを着けないで、手持ちにGOPROを着けただけ。この方がカメラが動かないしあとでの使い回しによいのだが、記録にはならない。本来ならば、マスクマウントにタイマー表示のでるSJ4000を着け、手持ちにGOPROを着ける。準備があわただしくて、SJを省略してしまった。省略はしなければ良かった。 観察した魚類①魚礁全体を覆うように、そして魚礁の中にも イワシの類 無数の群 0000010万単位②ゴンズイ 5cm 00以下、下の段と底③カゴカキダイ 10cm 底の部位に群れる。00,000かもしれない。④コショウダイ 20cm 3⑤イシダイ 20ー30cm 3⑥マハタ 20ー30cm 2⑦カンモンハタ 20cm 1上の段⑧タカベ 10cm 0 50⑨コロダイ 50cm 1⑩ニザダイ 10ー20cm 5⑪タカノハダイ 20ー30cm 2⑫ムツ 若魚 15cm 30 上段魚礁の中⑬スズメダイ 5ー10cm 散在 100以上か⑭ウツボ 2⑮ハコフグ  15cm  2⑯オハグロベラ 10cm  1⑰イサキ 10ー20cm  30⑱ネンブツダイ 10cm 多数 全体にわたって散っている。※GOPROに写ったものだけをリストアップした。同じ個体と思われるものが繰り返し出現したものは、1回だけ数えた。
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 特に意識して追尾したのは、40cmクラスのコロダイ、大きな魚はこれだけしか眼に入らなかった。  サヤに引率されて、みんなはどこかに消えた。 聞けばクダゴンベを見に行ったらしい。僕は興味がない。見ようと意識しているものの違いが、行動を別にする。つまりはぐれるのだ。僕は福ちゃんが追ってくれているから、バディであり心配ないが、ガイドとの考えのちがいがはぐれる元だ。 ところで、せっかく持ってきたダイブコンピューターが動いていない。水に入ったら自動的に表示されるはずの液晶が空白のままだ。ソリューションを一緒に着ければ良かった。持ってきていない。水深も時間経過もわからない。感覚的には水深15m、時間は30分ぐらいか。寒くはないが、少し冷えたから、水温は24度だろう。 透視度は素晴らしく良い。黒潮反流が入り込んできている。今後ここに潜る度にあのときは良かったと振り返るだろう。福ちゃんの撮った大型カメラでの動画は素晴らしかった。僕が死んだとき、バックに流せる。そういうことを言うからなかなか死なないと娘は言う。  潜降索につかまって、感覚的に、5分以上止まったので、舟に上がることにした、たまには、一人で上がれるかどうかチャレンジのつもりだ。 幅の広い梯子に膝をついて、段を上がる。乗り出すようにしてカメラを舟に上げる。上がっていく自分を記録するように、カメラを上に向ける。 最後の一段 舟の上に上がる時が身体が重い。うまく上がれて、良かったと思ったら、あとで、福ちゃんに怒られた。下で見ていて心配だった。今度はみんなと一緒に上がってください。  ここ板田は、舟の発着岸壁と、ショップのハウスが離れている。毎度、機材を降ろして軽トラで運搬する。  昼食は、一休庵からの出前かサヤが作るカレーランチの選択、実は一休庵 好きなのだ。が、ここはサヤのカレーをリクエストするのが、礼儀だと思いカレーランチにした。 カレーはおいしかったけれど、一休庵の天丼だったか。そば屋の天丼として、おいしい部類なのだ。   午後は松根に行く。  その昔、というと、1980年代のおわりだろうか、板田で三浦洋一さんの水中レポートシリーズの撮影をしたことがある。たしか、夜の撮影がテーマだった。何を撮ったのか思い出せないが、場所はマツネで、美しくて成功だった。 
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飛び込み潜降はうまくできた。 記憶ではなくGOPRO記録を見ながら書こう。 流れがかなり速くなっているので、飛び込んですぐに潜降索を握って降りていく。 小さな礁が砂地にだんだら模様のように散在している。僕の記憶している松ねとちがう。 50mほど離れた人工魚礁にユウゼンがいるとかで、見に行く。僕はユウゼンには興味がない。黒潮に乗って来たと言うこと。
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 人工魚礁は、同じく3m角のFP魚礁でここの方が数は少ない。 ①イサキ 10ー15cmの稚魚の群  000 魚礁の外側から中にかけて ②ネンブツダイ 群  5ー10cm   0000  ③イサキ 5ー10cm ネンブツダイとほぼ同じ位の数の群 0000 ④タカベ 10ー15cm 100  僕はユウゼンは見られなかった。みんなはどうだろう。 松根に向かって戻るらしいが、かなり流れが速く、残圧が80になったのでアヤに申告 ようやく、松ねと思われる根に到着した。昔とまるで違っている。昔あったはずのカジメが全くない。丸裸の根だ。
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 ヤギの類も乏しい。潜降してきたアンカーからのガイドロープがある。ようやく、昔みたヤギ、の類の多彩な群落が見えた。ここが美しい松根の始まりなのだろうか。数枚の写真を撮って 浮上ロープに戻った。アヤは、残圧が30になったら、このロープで浮上してください。とボードに書いて見せる。 残圧は50、もう少し松根の先まで行っても良かったが、不案内だから、戻って正解。 浮上する事にした。 やはり僕が先頭だったが、今度はアヤが付いてきていて、フインをはずしてくれる。舟に上がったところで、舟がゆれて、足下がよろけて倒れた。起きあがれないのでタンクをはずして起きあがった。  人工魚礁に行ってしまい、松根の全貌が見られなかったが、昔の面影もなかった。10年ほど前だろうか、ひどい磯焼けが問題になった。そのときにカジメが失われて、回復していないのだろう。 ダイビングポイント的に見て、美しいソフトコーラル、イサキの群、空一面を覆うようなイワシの群の大群、これは、人工魚礁について居るものと思われ、僕は見なかったが、イワシを追うワカシの群も見られたらしく、大型魚はいなかったが、全体として美しい満足できるポイントになっている。ユウゼンもこの魚礁に来たものだ。もしも、この魚礁が無かったならば、ダイビングポイントとして、ダイバーを集めることは難しいのではないか。 アヤは、たいへん魅力的なおもしろい個性で楽しかった。
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