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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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8月16日  1983 ダイビングワールド 2

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 後藤道夫が作った。ダイビングワールド の裏表紙に広告するほど量産?したハウジング。当時としては、そして今でも、ハウジングとしては究極。ステンレスの削りだし、円筒形のボディで水漏れの心配がほとんどない。マクロとワイドのポートを持っている。縦位置、横位置の切り替えができるグリップ。 キャノン AE-1 の一眼が入っている。
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 これは、1983年リアルタイムの広告で、たしか、当時で56万円、これだけは買って置けと後藤道夫に押し売りされた。が、このハウジングで良い写真を撮った記憶がない。当時の一眼レフの小さいレフファインダーをじっくり覗いて、スチルを撮るカメラマンではなかったのだ。僕は。 後に、何かで見た。中村征夫さんが置物的に飾っている。ぼくも、使える状態で、どこかにしまってある。置物としての価値は、50万はあると思う。
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 左、エレクトロラングと、右、液体空気ラング 液体空気を使ったスクーバ。僕は、これで潜った数少ない一人だ。早稲田大学理工学部、山根雅巳教授が作った。
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スガ・マリン・メカニックが発足して間もない頃、製作を受けた。実際に手がけたのは島野製作所、そのころ、機械加工が島野、企画が須賀、営業が日本スキューバの鈴木という態勢で仕事をしていた。 山根研究室の学生だった寺山さんが研究テーマにした潜水機だ。寺山さんは今でも賀状のつきあいがある。山根先生はお元気だろうか? 液体空気は、-180度だから、これは魔法瓶である。魔法瓶でも気化は続いている。気化した空気は、圧力8気圧程度まで保たれて、レギュレーターのファストステージに入る。それを呼吸するのだが、気化熱の違いで、窒素が最初に出てくる。そのあたりのことは、よくわからないが、常温では、空気として出てくるのだろうか。問題は、魔法瓶に入れた液体空気の気化は止まっていないことで、使わなくても減り続ける。テストで潜ったのは南伊豆だった。なんで、そんな遠くにしたのかわからないが、日本スキューバの鈴木博の段取りだった。遠いから、どんどん溶ける。氷と同じだ。それでも、この魔法瓶で3時間程度はもぐれて、みんなで体験した。何となく空気はおいしかった。 実用になるはずもなく、目指してもいない。遊びだった。遊びでも、そこから何かがうまれる。かも知れない。  赤いエレクトロラングの方は、現在のリブリーザに進化する過程で、こっちのテストをしていたら、たぶん命は無くなっていたはずだ。

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