2017/08/04 13:31 久しぶりに、写真の話。 自分にとってどんな写真が好きな写真なのか。
条件として、写真展とか写真集ではなく、一枚だけの写真として、見てどんな写真が良いのだろう。 たとえば、今年は行かなかったが、清水まみ が出展している「海をみつめて」と言う写真展がある。それぞれが、1点ないし2点の出展をしている。その中で、どれが好きなのか、 これはあくまでも、僕個人が良いなとおもう、あくまでも個人。 僕がまず見つめる写真は3D に見える、立体に見える写真だ。 カメラマンとして稼いでいた末期、3D の撮影が多かった。その研究もした。 3D は二つある。一つは浮き出してくる。たとえば魚群を撮ると、魚が頭の上を泳ぐ。子供などは手を伸ばして頭上の魚をつかみ取ろうとする。初期の3D は、この効果をねらい、浮き出してくると成功と考えた。しかし、この3Dは、見ていると疲れる。 立体とは平板な絵を見て、頭の中に立体像を作り出すのだ。だから、疲れる。せいぜい10分か20分しか保たない。立体の展示映像はそのくらいの長さだ。 もう一つ、頭の上にまでは張り出して来ないが、奥行き、奥に向かって立体像ができる。人は、奥行きを立体で感じると、少し張り出してくるようにも感じて、適宜な立体になり、見ていてもそれほど疲れない。 この像の作り方まで説明しても大変だから省略、とにかく3D は自分の頭の中に立体像を作り出すのだ。 2台のカメラを並べて、二つのレンズの間隔は人間の二つの眼の間隔にする。そのようにして撮った画像を並べて、右の眼で右の絵を見て、左の眼で左の絵を見ると、像が浮き上がってくる。立体カメラというのもあり、こんな本もかなり売られていたからたいていの人は経験済みだろう。ちょっと練習しないと浮き上がってこない。 そんな絵を見て、眼のトレーニングをして、今度は、一枚の普通の写真を見て、立体の眼をすると、写真の奥行きが見えてきて、立体に見えるような感じになる。 見えない人は練習する。少し遠くを見る眼をすれば良い。 写真展に行って、飾られている写真をこの立体の目で見て、立体に見える写真があれば、立ち止まって見る。そして、その立体の奥の方に自分の意識が入り込んで、自分が水中に泳ぎ込んでいくように感じる写真が良い写真、好きな写真なのだ。 やってみると、意外に簡単に出来る。そして入り込んだ世界が素晴らしければ素晴らしいほど良い写真なのだ。 人工魚礁が立体になりやすい。分けても波左間のドリーム魚礁は、奥を透かして見るように撮れば、そのまま立体に見える。
手前に1尾魚が居れば良いのに。
やってみると良い。そして展覧会、さきほどの「海を見つめて」で見るとすでに写真家として名の出ているカメラマンの招待作品は立体に見え、その奥の世界も良い。一つの見方の基準になる。 彼らが意図してこういう写真を撮っているのかどうか知らない。どうやって撮るかというと、まず透視度が良くないと辛い。遠景、奥行きをどんな絵にするか、そして中心、そして手前の絵を決める。もちろん近くの、たとえば魚はピントがきていなければNG だ。そして、その遠近で色とかストーリーを決めていく。いわゆる構図も考える。当たり前のことと言えば、当たり前のことだ。遠近の配置を考えるだけで、ずいぶん違ってくる。 要するに平板の写真は良くない。そういうことだ。 ダイビング雑誌とかで写真の撮りかた記事が載っているけれど、僕のこの視点は出ていない。 立体のことを書いたので、映画を見に行った。「トランスフオーマー」 おもしろくて、最後まで眼を凝らしてみた。けれど浮き出しては来ない。頭上でトランスフオーマーが格闘する。自分が踏みつぶされるような効果はない。そこまでやったら疲れるから、うまくつくってあるのだろう。それでも、一カ所ぐらい見ている人が声を上げるようなシーンがあるかと思ったが、ない。出来ないことではないからやらないのだろう。なにかルールがあるのかも知れない。 とにかくこれは、IMAX であり、僕が撮っていたような展示立体映像とは別のものだ。 見せ物映画として、すでに人気を集めている。僕もはまっても悪くない。
条件として、写真展とか写真集ではなく、一枚だけの写真として、見てどんな写真が良いのだろう。 たとえば、今年は行かなかったが、清水まみ が出展している「海をみつめて」と言う写真展がある。それぞれが、1点ないし2点の出展をしている。その中で、どれが好きなのか、 これはあくまでも、僕個人が良いなとおもう、あくまでも個人。 僕がまず見つめる写真は3D に見える、立体に見える写真だ。 カメラマンとして稼いでいた末期、3D の撮影が多かった。その研究もした。 3D は二つある。一つは浮き出してくる。たとえば魚群を撮ると、魚が頭の上を泳ぐ。子供などは手を伸ばして頭上の魚をつかみ取ろうとする。初期の3D は、この効果をねらい、浮き出してくると成功と考えた。しかし、この3Dは、見ていると疲れる。 立体とは平板な絵を見て、頭の中に立体像を作り出すのだ。だから、疲れる。せいぜい10分か20分しか保たない。立体の展示映像はそのくらいの長さだ。 もう一つ、頭の上にまでは張り出して来ないが、奥行き、奥に向かって立体像ができる。人は、奥行きを立体で感じると、少し張り出してくるようにも感じて、適宜な立体になり、見ていてもそれほど疲れない。 この像の作り方まで説明しても大変だから省略、とにかく3D は自分の頭の中に立体像を作り出すのだ。 2台のカメラを並べて、二つのレンズの間隔は人間の二つの眼の間隔にする。そのようにして撮った画像を並べて、右の眼で右の絵を見て、左の眼で左の絵を見ると、像が浮き上がってくる。立体カメラというのもあり、こんな本もかなり売られていたからたいていの人は経験済みだろう。ちょっと練習しないと浮き上がってこない。 そんな絵を見て、眼のトレーニングをして、今度は、一枚の普通の写真を見て、立体の眼をすると、写真の奥行きが見えてきて、立体に見えるような感じになる。 見えない人は練習する。少し遠くを見る眼をすれば良い。 写真展に行って、飾られている写真をこの立体の目で見て、立体に見える写真があれば、立ち止まって見る。そして、その立体の奥の方に自分の意識が入り込んで、自分が水中に泳ぎ込んでいくように感じる写真が良い写真、好きな写真なのだ。 やってみると、意外に簡単に出来る。そして入り込んだ世界が素晴らしければ素晴らしいほど良い写真なのだ。 人工魚礁が立体になりやすい。分けても波左間のドリーム魚礁は、奥を透かして見るように撮れば、そのまま立体に見える。
やってみると良い。そして展覧会、さきほどの「海を見つめて」で見るとすでに写真家として名の出ているカメラマンの招待作品は立体に見え、その奥の世界も良い。一つの見方の基準になる。 彼らが意図してこういう写真を撮っているのかどうか知らない。どうやって撮るかというと、まず透視度が良くないと辛い。遠景、奥行きをどんな絵にするか、そして中心、そして手前の絵を決める。もちろん近くの、たとえば魚はピントがきていなければNG だ。そして、その遠近で色とかストーリーを決めていく。いわゆる構図も考える。当たり前のことと言えば、当たり前のことだ。遠近の配置を考えるだけで、ずいぶん違ってくる。 要するに平板の写真は良くない。そういうことだ。 ダイビング雑誌とかで写真の撮りかた記事が載っているけれど、僕のこの視点は出ていない。