Quantcast
Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1388

0712 式根島海洋実習 海豚倶楽部

$
0
0


7月10日  8時何分かに発のジェット船、11時何分か前に式根島着、使う民宿は源兵衛。食堂でお弁当をたべて、宿の送迎で中の浦海水浴場へ向かう。スキンダイビングができる海水浴場で、学生の合宿でもよく使われる。僕は以前、緑ちゃんと来たときには、ナイトダイビングをここでやった。イセエビが歩き回っていた。イセエビ、甲殻類は夜行性なのだ。  今年の4月から全身アレルギーで、全身が痒く、全身に薬を塗っている。そのため、ダイビングはすべてドライスーツ、ウエットスーツになるのは、今日が初めてだ。海水でひどくならないか、3mmのワンピースにフードジャケットを着て、ウエイトは、何キロだろうか、4キロあるが、足りそうにない。3mmのスーツは脱いで、フードジャケットだけ、ほぼ裸で、2キロウエイトを付けて、泳ぐことにした。
b0075059_17485440.jpg
b0075059_17490766.jpg
b0075059_17494048.jpg
全員の泳ぐ姿を撮って載せたかったけど、
  
 冷たいけれど、プールだって冷たい。それに日射は猛暑に近い。透明度は5mほどだろうか。海水浴場としては、きれいだ。少し足下に苦労して泳ぎでる。 ニシキベラは縦横に群れている。ここは海水浴場なのだ。まずは、ニシキベラで我慢しよう。 前に来たときには、縁の壁の辺りがきれいだったので、壁に向かう。小さなオヤビッチャの群が居たので、写す。真ん中あたりの水深5m辺にロックがいくつかあって、何か撮れるものがあったはず。潜ったが、なにもなかった。縁の辺りの岩の根っこにイシガキフグがいて、みんなで交代で潜ってみている。
b0075059_17523737.jpg
 寒さを感じると、どんどん寒くなる。小山君に戻ることを伝える。 戻り際、砂浜近くのロックに造礁珊瑚、ミドリイシが小さなテーブル状に一つだけあった。壊れていないようだ。海水浴場の砂浜から20mも離れないで、テーブル珊瑚がある。式根島は亜熱帯なのだ。
b0075059_17532401.jpg
 1500円で借りたパラソルの下にビニールシートを広げてベースにしている。少し暖まり、今度は3mmのスーツの上にフードジャケット、ウエイトは5kで行く。これなら、寒くならない。
b0075059_17505338.jpg
 今度は、右側の壁づたいに海水浴場の境界ロープの手前まで行く。5kで、少し軽い。 壁の隙間にイセエビが居て、ライトの光は当たるのだが、カメラが見る位置まで差し込めない。ステイからカメラとライトを外してさつえいするほどのことではない。ただのイセエビだ。しかし、これも海水浴場にいるイセエビだ。 
b0075059_17545281.jpg


 小山君から合図があって戻る、3mmではぜんぜん寒くなかった。スキンダイビングの時はダイブコンピューターは持って行かない。使わないで持っていると失くすのだ。お台場で2台失くした。体感で、水面で25度、海底で22度ぐらいか、戻ってネットで調べたら、ビンゴだった。  夕食は、品数は多くそろえているが、タカベの煮付けの他は、口に合わなかった。タカベも焼いた方が好みだ。刺身の舟盛りを特注している。その刺身を持って、別室で宴会。新しくクラブに入ってくれた4人が来てくれているので、一人ずつ自己紹介と挨拶。僕は残念ながらほとんど聞き取れない。難聴が重度になっている。耳鼻科に行って見ようか。 僕も最後にご挨拶した。月日の移り変わり、メンバーも移り変わって行く。65歳の胃ガン手術と前後して始めたのだから17年か。何時までできるのだろう。このクラブのポリシーとして、別に上手になることは目指さない。下手の身の丈にあった場所で、楽しく安全にスキンダイビングをする。真のレクリエーションダイビングだ。  何人か残って親しい話をした。話が近くなれば、僕も通じる。 僕が死ぬ前にチュークに行く話で盛り上がった。難しいと思うが、方法を講じれば行けるかもしれない。 7月11日 午前中、泳ぐグループと島内観光グループに分かれた。当然、泳ぐグループで一緒に泳ぐ。 宿から歩いて5分の石白川海水浴場へ向かう。 この日のために折りたたみのボックスが付いたキャリーを買った。東京から式根島往復、現地、式根島での海水浴場への往復、ウエイトも積めるので便利なはず。 3000円ぐらい。なにか華奢でガタガタ緩い。すぐに壊れそうだが、物はすべて、壊れるまでの命、壊れるまで何回使えるだろう。 折りたたみのボックスを開いて、フイン、マスク、ウエイト、ウエットスーツ、カメラを入れて、曳いて行く。まあ、快調だ。
b0075059_17555026.jpg
 さてと、準備をはじめて、とんでもない忘れ物、スノーケルを忘れた。僕は、マスクにスノーケルを付けたり付けなかったり、付けたりする。今回は付けないで持ってきた。マスクだけキャリーに入れて、スノーケルを忘れたのだ。仕方が無い、宿に取りに行こうと思ったら、小山君が走って取りに行ってしまった。彼と、寺内羊子君が、数年前までは,海豚倶楽部メンバーの世話役として来てくれていたのだが、今では全く、僕のための世話役だ。小山君は水中でもベストのバディで、スキンダイビングでも視界の中に常にいてくれる。 今後は、スノーケルをマスクに付ける付けないの如何にかかわらず、スノーケルはマスクに付けておこう。外して使いたければ、その時に外せば良いのだ。手帳に今後の注意として控えておこう。
b0075059_17495829.jpg
                     小山君 お世話になりました。
  マスクは、なぜか、一眼(楕円)のダブルリップをバックに入れてきた。この頃、マスクについて、考えているので、使って見ようと思ったわけだ。キヌガワのマスクである。 名前を調べたら、「アビス」。以前は何回か使ったが、このごろご無沙汰している。  石白川海水浴場、前に来たときには、天気も悪く、あまりよくなかったが、今日はいい感じだ。エントリーもスムーズにできる。透視度は昨日の中の浦よりも良い。 緑の草原のように広がる海藻は何?毎度のことながら、海藻の名前を知らないことが情けない。図鑑を見れば、「イソスギナ」が近い。スギナに似た形をしている。しかし、図鑑をそのまま信じてはいけない、と疑う程度の知識があって、困ってしまうのだ。
b0075059_17575013.jpg
b0075059_17570841.jpg
 カゴカキダイの稚魚が群れて往来する。そのカゴカキやソラスズメの群をスキンダイビングとカメラで追っていると原点に戻ってきた気持ちになる。原点の素潜り時代から60年の年月が流れている。  それだけで、この実習ツアーは良かったな、と思い、うれしくなる。
b0075059_17562403.jpg
 左手の浅い岩棚の上で、もう一人のアシスタントをやってくれている寺内羊子 マトンが遊んでいる。アシスタントが安全管理の心配が無く遊んでいる。一つの理想だと思ったりする。式根島のスキンダイビングポイントは、全部、海水浴場の中だ。バディシステムをとっていれば、安全だ。ところで、みんなのバディを何時も確認しているわけではないが、大体見たところ、一人になっているようなことはなさそうだ。  ウエイトは、3mmのワンピースに6キロで、ちょうどで、潜りやすく、ちょっと浮きにくい。そのくらいが良いのだ。 一眼のマスク、アビスは水はほとんど入って来ない。ラクーンと同じくらい水は入って来ない。真ん中に二眼の仕切りがないので、眼が開けたような感じがする。また、しばらく使って見ようか?  全身のアレルギー湿疹は、悪くはならなかった。 このまま、ウエットスーツでひと夏すごしたら、秋にはよくなるだろう。そして、冬に向かうと,寒冷アレルギーで、また出てくる。つまり、持病だ。 スキンダイビングでも、プールでのトレーニングだけでは、真のトレーニングにならない。本当はもっと海に出なければいけないのだが、難しい。しかし、今度は天候にも恵まれて、本当に楽しいツアー、海洋実習だった。
b0075059_17590900.jpg
 帰りのジェット船の中で考える。日本という国、島国だし、海に囲まれているから、当然とも言えるがダイバー天国だ。伊豆七島がある、そして、東京湾館山もある。伊豆七島については、一つずつ長い物語がある。 とりあえず、式根島物語を書こうとも思ったが、ちょいと半日では書ききれない物語だ。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1388

Trending Articles