7月10日 8時何分かに発のジェット船、11時何分か前に式根島着、使う民宿は源兵衛。食堂でお弁当をたべて、宿の送迎で中の浦海水浴場へ向かう。スキンダイビングができる海水浴場で、学生の合宿でもよく使われる。僕は以前、緑ちゃんと来たときには、ナイトダイビングをここでやった。イセエビが歩き回っていた。イセエビ、甲殻類は夜行性なのだ。 今年の4月から全身アレルギーで、全身が痒く、全身に薬を塗っている。そのため、ダイビングはすべてドライスーツ、ウエットスーツになるのは、今日が初めてだ。海水でひどくならないか、3mmのワンピースにフードジャケットを着て、ウエイトは、何キロだろうか、4キロあるが、足りそうにない。3mmのスーツは脱いで、フードジャケットだけ、ほぼ裸で、2キロウエイトを付けて、泳ぐことにした。
冷たいけれど、プールだって冷たい。それに日射は猛暑に近い。透明度は5mほどだろうか。海水浴場としては、きれいだ。少し足下に苦労して泳ぎでる。 ニシキベラは縦横に群れている。ここは海水浴場なのだ。まずは、ニシキベラで我慢しよう。 前に来たときには、縁の壁の辺りがきれいだったので、壁に向かう。小さなオヤビッチャの群が居たので、写す。真ん中あたりの水深5m辺にロックがいくつかあって、何か撮れるものがあったはず。潜ったが、なにもなかった。縁の辺りの岩の根っこにイシガキフグがいて、みんなで交代で潜ってみている。
小山君から合図があって戻る、3mmではぜんぜん寒くなかった。スキンダイビングの時はダイブコンピューターは持って行かない。使わないで持っていると失くすのだ。お台場で2台失くした。体感で、水面で25度、海底で22度ぐらいか、戻ってネットで調べたら、ビンゴだった。 夕食は、品数は多くそろえているが、タカベの煮付けの他は、口に合わなかった。タカベも焼いた方が好みだ。刺身の舟盛りを特注している。その刺身を持って、別室で宴会。新しくクラブに入ってくれた4人が来てくれているので、一人ずつ自己紹介と挨拶。僕は残念ながらほとんど聞き取れない。難聴が重度になっている。耳鼻科に行って見ようか。 僕も最後にご挨拶した。月日の移り変わり、メンバーも移り変わって行く。65歳の胃ガン手術と前後して始めたのだから17年か。何時までできるのだろう。このクラブのポリシーとして、別に上手になることは目指さない。下手の身の丈にあった場所で、楽しく安全にスキンダイビングをする。真のレクリエーションダイビングだ。 何人か残って親しい話をした。話が近くなれば、僕も通じる。 僕が死ぬ前にチュークに行く話で盛り上がった。難しいと思うが、方法を講じれば行けるかもしれない。 7月11日 午前中、泳ぐグループと島内観光グループに分かれた。当然、泳ぐグループで一緒に泳ぐ。 宿から歩いて5分の石白川海水浴場へ向かう。 この日のために折りたたみのボックスが付いたキャリーを買った。東京から式根島往復、現地、式根島での海水浴場への往復、ウエイトも積めるので便利なはず。 3000円ぐらい。なにか華奢でガタガタ緩い。すぐに壊れそうだが、物はすべて、壊れるまでの命、壊れるまで何回使えるだろう。 折りたたみのボックスを開いて、フイン、マスク、ウエイト、ウエットスーツ、カメラを入れて、曳いて行く。まあ、快調だ。
マスクは、なぜか、一眼(楕円)のダブルリップをバックに入れてきた。この頃、マスクについて、考えているので、使って見ようと思ったわけだ。キヌガワのマスクである。 名前を調べたら、「アビス」。以前は何回か使ったが、このごろご無沙汰している。 石白川海水浴場、前に来たときには、天気も悪く、あまりよくなかったが、今日はいい感じだ。エントリーもスムーズにできる。透視度は昨日の中の浦よりも良い。 緑の草原のように広がる海藻は何?毎度のことながら、海藻の名前を知らないことが情けない。図鑑を見れば、「イソスギナ」が近い。スギナに似た形をしている。しかし、図鑑をそのまま信じてはいけない、と疑う程度の知識があって、困ってしまうのだ。