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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0625 お台場

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他に書き掛けているブログがあるのだが、今日はお台場のことを書かなくては。ブログはログ 記録でもあるのだ。忘れない内に書かなくては。
 朝はいつでも寝起きが悪いのだが、今日は特にわるい。何とかがんばる。 梅雨で、予報は大雨、でも午後は止むらしい。 尾島さんがテントを二張り持ってきてくれた。梅雨に備えて、一つ増やしてくれた。ありがたい。
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 僕は、ドライスーツ、他の全員がウエットになっている。水温は20度を上回るはずだ。 お台場は、オールシーズンドライにすることにした。ウエットからドライに変わる時のウエイトの負担がきついから。  今日のメンバーは、東邦大学の多留さん、お台場中心の尾島さん夫妻、本職は歯科医師、生き甲斐がダイビングによる生物(主にゴカイの類)研究。奥さんの方も歯医者さんとダイビングと生物全般だ。 清水まみ、本職は保育で、こんど保育山小屋を設立した。お台場の写真撮影は、かなり作品がたまっているはず。三ツ橋知沙 科学未来館で、もうかなり偉くなっているはずで、お台場では水生植物の定性から研究を始めている。元来が植物の遺伝子の研究者だ。 海洋大学潜水部の現役後輩、4年生の江原君、3年の依田君、同じく3年の大塚君、潜水部は、60年前に創立した。僕は創立者の一人である。60年後のクラブの現役と一緒に潜れるのは、幸せなことだと思っている。 最近、お台場に次第に取り込まれつつある小林さん。クリーンアップには諸処にでかけている。みなさん、お台場というとクリーンアップだと思う方が多いのだが、クリーンアップもするけれど、お台場は潜る海としても魅力的なポイントなのだ。  そして、スタッフの鈴木君と僕、合計10名が今日のメンバーだ。
 僕の身体はまだ目覚めていないが、水に入れば目覚めるだろう。ドライスーツにウエイトは腰に3キロ、ジャケットが7キロ、8リットルのタンクだ。 マスクは、このところダイブウエイズの新しい型、アイアイのシングルレンズを使っている。フィンは、スーパートライスター。 スノーケルを忘れてきた。水面移動があるのに。
 持って行くカメラは、TG4とSJ4000をステイの上に並べ、フィッシュアイの2500をアームに載せている。SJは、エントリー直後から回し続け、TGは、スチル、時々ムービーのつもりだ。
 腹這いでエントリーすると、透視度は50cm以下だ。2m潜って、ヘドロの上に来るとよく見えて、1mは見える。ヘドロの上はまだ硫黄細菌の膜は薄くて、マハゼが一面に、まばらではあるけれどヘドロ海底に散って、ピンピンと左右に動いている。 ヘドロから 上って岸よりに進路をとって、牡蠣の上に来ると、マハゼの数はもっと増える。そのまま、泳ぐと空気が減るので水面を泳いで、目標の杭の列まで行きたいがスノーケルがない。上向きになって泳いで行く。陸上の大きな榎木が潜降ポイントの目印で、このあたりからさらに魚が多くなり、透視度も良い場所になる。 予想通り、底は一面のマハゼだ。大きさは5cmぐらいが多く、10cmクラスも混ざる。例年よりもマハゼが多い。数えるわけではないので感じだが、とにかく多い。
 目標の杭の列だが、濁っているので見つけるのに少し苦労する。 濁ってはいても、60cmぐらいの透視度で、撮影距離20cmぐらい、TGのマクロモードならば、十分に撮れる。杭の間もマハゼが詰まっている。
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 まみが、腹這いになって動かないでいる。僕が目指していたカニの入り込んでいる横向きの杭のあたりだ。別にカニをどうしても撮らなければならないわけでもない。健闘をいのる。後で、「こんなに大きいカニ」と手をひろげた。釣り師か君は?僕は、移動しているときにカニの上を通過したのだが、ストップが効かないで逃げられてしまった。
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 いつもメバルの子供がいるブロックのかげにメバルがいない。ブロックの上にドロメの若魚の群がいた。このドロメも、この点にいつもいる。メバルはどうしたのだろう。まみは見たと言っている。僕がいつもみるブロックの陰にはいない。 帰り道、ヘドロの上を泳いでいくと、巨大なトゲアメフラシがいくつか。通過するだけで、特に撮らなかった。廻し続けのSJには写っているが。あとで撮らなかったこと後悔している。別に珍しくもなく、好きでもないのでスル―したのだが、
 一回潜水したらだいぶ調子が出てきた。雨もほとんど止んだ。 二回目はどうしよう。もう、マハゼは撮ったし、と思ったが、いつも書くように僕の目的の一つは、数少ないタンクを背負ってのトレーニングでもある。三ツ橋が一回の潜水で目的の採集は終わったというので、そのタンクを使って潜ることにした。僕は一回目、かなり粘ったので残圧が50しかない。三ツ橋は90余している。 波打ち際で尾島奥さんにフィン履かせてもらう。「久しぶりのコーヒー色の水ですね」といわれる。彼女は上がってきたばかりで僕とすれ違いだ。これで僕が最後のエントリーで、僕が上がると全潜水の終了になる。ゴムボートの見張りなどあるので、余り長くはいられない。
 本当にコーヒー色で、沈んでいっても30cmぐらいしか見えない。
 水面を泳いで杭の列まで行く。 驚いたことに、杭の間に群れていたマハゼが姿を消して、一尾か二尾しかいない。潮時とはよくも言ったものだ。お台場では、干潮時で透視度が良く、満潮で濁る。すなわち、岸近くの水がきれいということだ。なぜだろう。先日、尾島さんに湧水の調査をしてもらって、湧水はないと言うことなのだが、湧水がやはりあるのではないか。
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 赤く濁った水の撮影は嫌いではない。赤い色の濁りをきれいに撮りたい。夕日を撮る気持ちだ。小さなエビとか、ヤドカリがいれば良いのだが、居なかった。戻りを急ぐので、濁りをうまく撮れなかった。
 戻り途だが、水中を飛んで(泳いで)くれば早い。ところが目の前にかざしたコンパスカードが見にくいほど濁っている。水面を泳いで戻った。 雨は、予報通り、ほぼあがった。片づけの時に降っているとつらいが、よかった。 体調もまずまず復活した。
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                  尾島さんと学生たち 
                                       END



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