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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0603 撮影と機材(カメラ)について、 6

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2004 年 MMⅢ 潜水機はソリューション

 自分の 2017年2月ー5月にかけて、撮影機材、カメラについて、どんな機材を使って、どんなことを考えていたのか、まとめておくことは、後々、同じこと、つまり撮影機材について考えたり、書いたりするときに参考になることは、このシリーズの当初に書いた。このブログも2007年にカメラについてかいたものを底に敷いて書いている。 もういちど、確認、まとめのために現在使用中のカメラ、ラインアップとそれにつけてのまとめ、を記しておこう。① 10年前のカメラで、OB(使わないけれど、使えるような状態で残しておく)カメラ sea&sea DX-1G
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 先日使って見て、使えることは使えたが、オートフォーカスが遅い。液晶画面にスモークをかけているという信じがたいことをしているので、水中で画面がよく見えない。手持ちの全部のカメラの中で、画像が一番美しくない。ウエアラブルカメラのSJシリーズよりも見劣りする。しかしながら、何時壊れてもいい、どうでもいい。そして、耐圧が40m以上あって、丈夫である。とりあえず、なんとか写る。写したものは、SNS 報告書などの印刷物にも何とか使える。考えてみるとこの条件が、水中で調査記録に使うカメラとしては、必須条件なのだ。せいぜい乱暴に使って、壊れるまで、半現役で使って行こう。② オリンパスTG4使っているカメラの中で、最も脆弱、これまで、同じ機種を水没させている。ワイコンが外れると、海底に落ちてしまう。つなぎとめておく丈夫な線があるといいのだがない。DX-1Gにはある。落として失くしてしまうのが嫌なので、ワイコンは使わないようにする。 どうも論理的ではない。おとして構わないならば落とすまで使えば良いのではないか?しかし、近距離、マクロの使い方については、意外なことにワイコンなしのほうが使い勝手もいいし、ストロボを光らせることもできるし、お台場のように透視度のない海では、ワイドに広げても意味がない。これまで、水が濁っているから接近して広範囲を切り取れる、ワイドが水中での必須のように書いたり、思ったりしてきたが、透視度が1mより低く、シャープに写る範囲が30cm未満になってくると、広げる意味は小さい。170度の広角は、ウエアラブルカメラを併用しているから、必要ない。 そういえば、この前、ワイコンを失くしたりした後の清水まみ がワイコンなしで、撮影していた。キャノンの大きなハウジングも背負って来なくなった。ワイコンなしのTG4で作品的な写真も撮れる、と開眼したか?
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③ ニコン AW-130 水深30までの汎用、TG4のカプセルをあきらめて これにした。同じライトステイに、ウエアラブルカメラ と並べて取り付けられる。TG4カプセルでは、難しい。 TG4と比べて、いろいろ遜色があるが、使えない訳ではない。我慢できることである。この前、メガマウスシャークで動画もとったが、まあまあ良かった。④ ウエアラブルカメラさて、現在使っているカメラの主力とも言えるウエアラブルカメラである。現在企画中の福島原子力発電所直近の人工漁礁調査は、ウエアラブルカメラの動画だけでやったら、などと考えている。スチルカメラとして、DXー1Gをとも考えるが無用のことのようにもおもう。 ウエアラブルカメラは、GOPRO2が3台、SJ4000が4台(新しく買った1台を加えて)、AEEが2台ある。GoPro2が、一番画質が良いように見えるが、タイムスタンプがない。辰巳国際水泳場での撮影は、GOPROが良いので、GOPROを使う。撮影調査にもGoProを使ってきたが、これから後は、SJ4000だけで、割り切ってしまった方が良いと思う。そのためにSJ4000の2017タイプというのを新しく買った。数日前に届いたので、浦安屋内プールでのスノーケリング講習につかった。きれいに撮れたが、これまでのSJとの比較はしていない。SJ4000は、今度買ったものが7000円、すべて千円台のカメラだ。当たり外れがあるというが、まあ、大丈夫で使っている。今後、その当たり外れの比較テストもできる。 それにしても、GOPROが4でも5でもタイムスタンプが無いらしい。タイムスタンプを付けるアプリもあったが、時間がかかり過ぎてだめだ。 東京湾では、お台場をはじめとして、SJで良い。 ニコンが新しく出した KeyMissoion170. そして全天周の360も良さそうだが、5万円以上である。 5万円、6万円は、今の僕にはオーバースペックで、使いきれない。現在9台のカメラがあるので、足りている。しかし、360度のカメラはほしい。欲しいけど、だからなに?と考えると何でもないのだ。役所などで、カメラを買う場合、1万円以上になると、消耗品扱いにできないという。調査記録のカメラは消耗品であることが、一つの要点でもある。 おなじタイムスタンプである SI4000を複数、同時に使う。同じ時刻に複数のカメラがみているものを並べてみる。 それにしても、なぜGoProにタイムスタンプが無いのだろう。
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 安い消耗品ウエアラブルカメラ、そして、デジカメのことばかり書いてきたが、一眼レフとかミラーレスに関心がないわけではない。その方面のことを少し書こう。 最後のフィルム水中カメラ、MMⅢをsea&seaがつくったのは、2004年だったと思う。僕がリブリーザーを止めたその前の年の2004年にリブリーザーを背負って、MMⅢを構えて撮影している写真がある。残念ながらタイムスタンプがない。水没させて、捨ててしまった。歴史的なカメラである。捨てなければ良かったか? なぜsea&seaがこんなカメラを作ったのだろう。わからないが、その頃は、まだ、デジタルがオールマイティではなかった。 シャッターを押した瞬間にはまだ写真が写らない。瞬間ではあるが、一瞬後に写る。シャッターラグとい(タイムラグ)う現象だ。フィルムカメラでは、そんなことはない。 2006年ころの1G も2000も、キヤノンの一眼、イオスキッスX も今のカメラに比べて、えっと思うようなタイムラグを感じるときがある。  しかしそれも、一時のことで、ジェット戦闘機が急上昇するように、デジタルカメラは進化して行く。進化の方向は、もちろんシャッタータイムラグ、それは、とっくに解決して、オートフォーカスの速さ、シャッターぶれ防止、高画質化、人の目が見えないような暗いところで撮影できる高感度、動画は、HD からフルHD,そして4Kと階段を登っていく。もちろん価格も同時進行で上昇する。 プロのカメラマン、もしくはハイアマチュアは、フィルムの時代が終わった2003年頃より以後、羽が生えて飛んでいくお金を見送ることになる。フイルムの時代、画質はフィルムメーカー一任だったから、スチルはニコノスだけで、写真集もできた。  お金が飛んでいくデジタル、それは、僕の専門であった、放送規格のENGカメラでは1970年代から始まっていたことで、稼いだお金のほとんどはカメラに消えて行った。それも、100万なら安いと思う。たいていのカメラはハウジングもいれれば、600万から1000万だった。しかし、反面、1000万のカメラは魔法の絨毯のようなもので、それを手にして、呪文(企画書)を唱えれば、世界のどこにでも飛んで行かれた。その稼ぎはまた機材へつぎ込まれるが、やったことはのこるのだから、幸せな時代ではあった。 それが、デジタルの世界なのだ。 スチルとムービーの壁が取り払われるのは、2011年頃からで、そのころ、以前に原稿を書いていた縁で、「ビデオα」と言う雑誌が送られて来ていた。その特集で残しておいたものを見ると「大判センサー搭載カメラの運用と検証」とか「デジタル一眼の検証と運用」などなど。 その「ビデオα」も送られて来なくなり、キヤノン、ニコン などのフラッグシップカメラは、縁の遠いものになった。価格も50万、70万、ハウジングの価格は、カメラ本体とほぼ同じだから、それにライトを着ければ、100万近くになる。 では、そんなカメラは縁がない、欲しくないか?と言えば、欲しいに決まっている。たとえ調査記録の撮影であっても、美しく事物が再現された方が良いに決まっていて、撮影が美の追求であるとすれば、その仕事の8割はカメラがするのだ。キヤノンのイオスー1Dxは、欲しい。 僕は、腕の悪さは機材でカバーして、トップを走り抜けてきた、機材ではNHKと張り合ったと自負している。自分の限界までやった。だから、お金はどこにも残っていない。  自分の生きられる世界、自分が頭を出せる世界で生きるというのもプロの条件の一つだろうと思っている。画質、美しさで勝負できなければ、自分のもう一つの世界、リサーチ、撮影記録で、できる努力をしよう。 そして、数日前ウエアラブルカメラのSV4000の2017年版を買いたした。6990円だった。

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