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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0528 撮影と機材について4 ウエアラブルカメラ

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 人に会って、いろいろ、お話をするとき、僕の書いたブログを見てくれている方が多く、大まかに僕がどんなことを考えている人なのか、何を今しているのか、大まかにわかってくれていることが多い。だから、ブログは、一つの仕事だと考える。耳が遠いということ、どうしてもコミニュケーションがとりにくい。ブログは、コミニュケーションにもなっている。 書くという事は考えることでもある。考えは、くるくると変わる。連想から連想で、ジャンプもする。転がって行くから,話が滅裂になる。整理には時間がかかり、その時間がないのだから、ブログの時点では、滅裂でも良しとしている。 福島での潜水を中心にして、撮影機材と、その機材でする撮影、潜水のことを書いている。ブログから、ワークショップでの議論、そして、シンポジウムでの発表、さらに検討を加えて、最新ダイビング用語事典Ⅱに掲載する、という流れを考えている。したがって、ブログは、自分の発表の素材とも位置付けている。素材だから加工が必要だけれど。 ここで書くテーマとしては、「ウエアラブルカメラによるリサーチの可能性」  2月19-22日の撮影、22日には、福島県いわきの人工魚礁を撮影した。その時は、自分、久保さん、そして山本さん、3人がマスクマウント、もしくはヘッドマウントのウエアラブルカメラを着けて撮影していた。      
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 マスクマウントとは、マスクの上部に取り付けた、ソケットに、カメラの下に着けた板状の舌のようなものを差し込んでカメラをとりつけている。ヘッドマウントとは、カメラに付属しているアクセサリーで、ベルトで鉢巻のようにしてカメラを頭、額の辺りに取り付ける。 マスクマウントは、ソケットが貼り付けてあるマスクでなければ、使えない。そして、ソケットが緩いと、抜け落ちてしまう恐れがある。長所は、水中で、ソケットからとりはずして、手持ちの撮影ができ、再びマスクに付けてと、二通りの撮影が出来る。また、カメラが順調に回っているかどうか、水中で取り外して、目視で確認することもできる。 ヘッドのベルトマウントは、2011年にはじめて使った時に、波で飛ばされて、カメラを失くしてしまった。頭にベルトを取り付けたあとにフードをかぶって、飛ばないようにしなければならない。そうしてしまえば、この方式は額の部分にカメラが固定されて、不安定になることがない。  2月22日の福島県いわき市、江名の魚礁撮影では、自分、久保さん、山本さんの3名がマスク、およびヘッドのマウントで、GOPROを使って撮影した。これにより、後で再現すれば、3人の視線で対象の魚礁を見ることができた。 このことは、考えはしていたが、実際には、これが初めての体験であり、これは、感動するほどすごいことで、もしかしたら、以後は、このような調査潜水は、この方式だけで出来るのではないかと思われた。  なお、テクニカルダイビングの洞窟、沈船の潜水は、ヘルメットにカメラをとりつけた方式で、行われることが多い。これも、もしもの場合の原因究明に役立つ。  話を自分たちの潜水にもどして、3人が取り着けていた、各々の映像を見ることができ、それぞれの潜水、位置関係、そして調査対象である人工魚礁、そして、使用したγ線分析装置の使用状況などを確認することができた。  使用したカメラは、須賀がGoPro2、山本、久保は、GOPRO4であった。  この撮影調査の要領は、被写体に目線を向けて、注視する(オブザーブ)することが要求される。 その時、自分の意識して見ていない対象もカメラは見ている。あとで再生した時に、そのことがわかるし、自分の場合、意識して目視していないヒラメがカメラに写っている。潜っていなかった人も合わせて多くの目で見れば、さらに拡大することができる。 今回の調査では、事前にウエアラブルカメラの撮影について、どうやろうとか打ち合わせなどは行われなかったが、今後は、どのようにして撮影し、どのように後でまとめるのか、予め、約束ごとがあり、行動マニュアルとでもいうべきものを整備して持っていれば、より良い。より充実した調査が出来ると思う。
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              タイムスタンプが入っている。
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 今回痛感したことは、この撮影調査では、画面上に日時、分秒までの表示がスタンプされることが必須であることだった。今回の福島の撮影は、ウエアラブルカメラであっても、テレビ局のオンエアーに使われる可能性があることから、タイムスタンプのある映像を撮影することをしなかったが、よほど、驚異的な映像でない限り、ウエアラブルカメラからの映像をそのまま放映することは無い。もしそのような場合でも、タイム表示があることが、必ずしもわるいとは言えない。多分、それは特別の映像であろうから、かえって日時がわかった方が良い場合も考えられる。 今回使用したGoProにはこのスタンプ機能がない。より安い、SJCOMにはこの機能がある。画質云々よりも、時間、分秒までの時間表示が画面にでることが、大事である。この種の調査記録撮影には今後、GoProを使うことを控えようと思っている。なぜ、元祖ウエアラブルカメラである、GOPROにスタンプ機能が無いのだろうか。サーファーがつくったカメラだから、という説もあった。 調査のカメラは、後での分析処理などで重くなる4Kであるとか、WIFIが使えるとか、」そういう必要はない。  なお、プロユースの場合には、編集時にタイムコードを入れることができるので、秒数の管理などには、タイム表示が無くても問題ないが、調査記録の場合、ウエアラブルカメラのマスクマウント、ヘッドマウントの場合、日時を明確に画面に表示することは、編集のためのタイムコードとは違った意味がある。 現在。画面上でタイム表示ができないGoPro2を三台、タイム表示ができるSJ4000を三台使っている。SJ4000は、安価であるが、かなり不安定なので、買い足すとすれば、SJの新型にしようと思っている。

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