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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0408 深夜番組 オンエアー

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 自分がテレビにでること、あんまり好きではない。 なぜかと言えば、テレビ番組は作ったディレクターの作品であり、自分ではどうにもならない部分がある。 マスコミ、メディアは、最初にタイトルがあり、ねらいがあり、そのねらいに沿って出演者、インタビューを受けた者のコメントが編集される。 先日、お台場の環境について週刊誌からインタビューを受けた。僕の言いたいことは、東京湾の奥で、環境的には劣悪な状況で、夏の無酸素をたくましく耐えて、生きる生き物たち、すこしでも、生きやすくなり、増えるように、見守り手助けができるものならば、例えば、小型人工漁礁のようなものを作りたい、水の浄化ができるものならばしたい。そんなことで、コメントをした。内容はコメントに近いものだったけれど、タイトルはやはり、汚染された死の海というようにうけとられてしまうものだった。それは、自分の考え、言いたいことではない、とエクスキュースのメールをだすことに忙殺されることになった。
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                     γ線分析装置 
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                    第一前、剣だし根での測定 オンエアー
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                    四倉 江名での測定値

 今度は、放射能汚染の死の海、福島第一原子力発電所の目の前の海に潜り、測定をしようとする番組だ。測定機器、γ線分析器は、テレビ撮影のために作ったものではない。できるだけ細密に、測定がしたい。それが、できるならば、水産のためになってほしい。 そして、「まだまだこんなに汚染されています」というコメントにせよ、「もう汚染は去りました。」というにせよ、微妙である。だから、数値を言いたい。それも、データの発表ではなくて、テレビ画面に数値が映し出される、改変、データ改竄のできようがない姿で映しだしたかった。 番組のディレクター桶田さんも同じ考えであることが、わかり、協力することになった。これで、とにかく、自分の意見、自分が映し出そうとしたものは、そのまま出してもらえるとして、撮影に入った。 それでも、このような題材であるデータが独り歩きすることが、怖かった。いいじゃないか、独り歩きするならば独り歩きさせて、こちらは、その独り歩きしたデータを検証したいと計測をさせてもらえば良い。  それでも、間近になると怖かった。たとえば、線量計を持って走り回り、あらさがしをするように放射線量の高いところを見つけ出し、囃し立てるようなことになるのは嫌だ。その逆も困る。 行くしかない。行って自分の感じたことをコメントすればいい。  桶田ディレクターは、ほぼ自分の見た目、自分の感じたことを伝えてくれた。観測値については、観測値だけを映し出す。言うまでもないことだが、これだけの測定で、何かを言おうとは思っていない。これで、この観測を定点で、定期的にすれば、また、移動してもっと第一に接近し、海底の地質の違うところを測定できればとねがっている。 福島の海は、今も昔と変わらない。中川隆の撮った映像も、自分がカメラを持って撮影したものと、ほぼ同等と思える絵を撮ってくれた。

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