Quantcast
Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1388

0203 ダイブコンピューター 2

$
0
0
プロアラジンは つい最近まであった。どこかにあったはずと探したけれど見つけられなかった。 放置してあって、バッテリーが切れていたから、秋葉原でバッテリーを買ってきて、入れ替えて見た。基本的にはバッテリーの交換はできない仕様なのだが、ネットで交換の方法が出ていたのでやってみた。交換はできて、表示は現れたのだが、不正確で頼りない。使うわけにはいかないので、そのままにして置いたら、亡くなっている。天寿を全うしたと言って良いだろう。  その次が、スントのソリューションで、1992年に60歳を記念して100m潜水をした時に、FLコーポレションだったか、エアリイだったかに頂いた。これとプロアラジンを併用して使っていたのだが、そのころはもう、40mだとか50mに日常で潜ることは無くなっていて、減圧も1段で、おとなしいものだったから、どちらでも良いと思っていた。ただ、僕の場合、浮上速度が速い。多分、毎分18mという昔の米国海軍のスタイルだったからだろう。常に{SLOWW}という字が表示された。別に字が出るだけで、身体に異常もない。 トラック島で、沈船に潜ったときには、もしもの時に、再圧タンクが無いし、水深も深いので、真野先生とも相談して、毎分1mという、ディープストップに近い浮上をしていたが、それまでの日本での潜水は、40mを超して潜ると、とにかく深いところに長居はしてはいけないという発想があって、第一減圧点、15mまでは速攻で上がる。15mで一時停止して、そこから減圧表に従って、10m、5mで減圧停止していた。これは、ダイブコンピューターではなくて、RNPLのテーブルで潜水していた。日本の潜水士の減圧表は、繰り返し潜水がめんどうなので使わなかった。明らかにRNPLの方が停止時間が長いし、まあ、盲目的に信じていたのかもしれない。 とにかく、ソリューションでは、よく{SLOWW}がでた。それでも気にはなるので、努力はしたのだが、身体に染みついた浮上速度というのは、わざとらしく、今日はゆっくり上がるぞと自分に言い聞かせない限りは、速くなってしまって、別に問題は無かった。 そして、2007年、5月 スントのモスキートを買った。そのころには、ぼくはもうブログを書いていて、楽天のブログだったのだが、ここに引用する。ちょっとショックなのだが、後で読んでみて、このころのブログの方が、今よりも面白い。 2007年 5月  ダイビングコンピューターを新しくした。
 前のダイビングコンピューターが壊れたわけではないのだが、最近一緒にもぐるレクリエーションダイバーが、皆、ダイビングコンピューターの指示に従って5mでのセフティストップをする。前のダイビングコンピューターだとこの機能が無いので、やはり、一緒に止まってあげないといけないので、スントのモスキートを買った。
 前のダイビングコンピューターは、やはりスントのソリューションで、これは60歳の時に、100mの実験潜水をやり、テレビに映るからといって、ちょうだいしたものだ。ところが、このときは、別に持っていたプロアラジンと一緒に着けたためにプロアラジンが目立ってしまって、申し訳ないことをしてしまった。お詫びに今、10年後に少し宣伝しよう。10年間、一緒に潜ってくれて、その間、結構深い潜水も重ねていたのだが減圧症にもならずに済んだ。そんなことで、信用しているので、新しいモスキートと並べて腕に着けた。全く同じ値を示す。同じアルゴリズムを使っているのだから、同じであたりまえなのだが、10年経っても、それにずいぶん乱暴に使ったのだが、狂っていない。
b0075059_08352611.jpg
 写真で見るように、ヒストリーのところに99.4mの指示が出ている。これがこのダイビングコンピューターの最深指示なのだ。実際には105m潜ったのだが、99.4までしか表示がない。僕にとって大事なヒストリーだから、このダイビングコンピューターは捨てられない。先日館山の塩見で魚礁に潜ったとき、アシスタントを頼んでいる久保誠君(館山でスノーケリングツアーのガイドをやっている)が、彼のダイビングコンピューターが電池交換で使えないために、水深の測定に使ってもらった。船にあがってきて、彼の腕をみると無い。どうせ買い換えるつもりだから良いよ、といったのだが、彼は執念で探してきた。あまり透明度も良くなかったから、本当にすごい。  ※そうだったのだ。このときリカバリーできなければ、ソリューションは終わっていた。このダイブコンピューターの欠点は、ゴムバンドで、締め付けが面倒だ。急いでいる時にはきちんと着けないで潜ってしまう。ベルトの良否も注意点だ。 モスキートは 水深10mを超えると、自動的にセフティストップがセットされて、水深5mまであがると、3分のカウントダウンが始まる。調査の時とか、ダイビング指導の時は、なかなか守りにくい。この前も、一人だけ降りてこない人が居て、急いで浮いて一緒に潜ってきた。魚礁をリフトバックで動かした時も止まれない。ビデオの撮影の時なども止まれないカットが多い。それでもまあ、できるだけダイビングコンピューターの言うことを聞こう。僕も歳なのだから。 ※、今頃のダイブコンピューターは、ほとんどこのようになっているが、僕としては、モスキートが最初だった。
 もう一つダイビングコンピューターで困ったことがある。これは、前のソリューションの時でもそうだったのだが、僕の浮上速度が早くて、SLOWの警告マークがいつも出ることだ。セフティストップをしても出る。水深5mから水面までの浮上速度が速いのだ。これは、50年この方同じような速度で浮上していたために、身体に染みついてしまっている速度なのだ。それで何の不都合もなく50年ダイビングを続けて生きてきたのだから、それで良いとも言えるのだが、これも守った方が良い。
 今度、辰巳の練習会で警告が出ない浮上速度の練習をしよう。 そのモスキートなのだが、2007年の12月に不調になってしまった、表示が狂ったのだ。ソリューションが92年から使って問題ないのに、モスキートは半年しか持たなかった.外れだろう。 そして、しばらくまた、ソリューションを使って、今度はスントのD-4 を買った。これは、とても良いコンピューターで、僕の良いというのは使い勝手と、壊れないということだけで、まだ、その内容、アルゴリズムが良いとか悪いとかいう知識は無かった。 ただ、バッテリーが無くなると、2年に一度だが7000円とられるのが不服だった。 そして、2010年、日本水中科学協会を設立する。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1388

Trending Articles