読書ノート
「機長の危機管理 何が生死を分けるか」桑野なんとか、前田荘六 塚原利夫 それぞれ元機長で、現在民間航空機の危機管理専門家で危機管理を教えている。
ダイビングの危機管理を考えるとき、ダイビングの危機管理であまり良い本がない。少なくとも僕は持っていない。中田さんの書いた法的責任追及の本、後は、各指導団体のマニュアルと初心者向けの入門書があるだけである。別の分野の危機管理の本を読むのは参考になるだろうと、この種の本が目に付けば読む。
山の、登山、グループツアーの危機管理 このような航空、あと交通事故の本もあるかも知れないが、あまり読みたくはない。 この本はとても良かった。参考になると思えるような記述が多い。ノートをとっておくことにした。
この手の本のノートは、アトランダムにただ書き写す。自分の意見が合れば※で書いておく。
この手の読書ノートは自分用の資料なので,あまりブログには出したことが無いのだけれど
45p
危機の回避は、人間の頭脳でもっとも上位の機能である「思考」によって維持されるもので自動化は不可能です。85p
成り行きにまかす。
究極の危機管理は覚えないようにすることです。覚えなければ忘れることもないわけですから、そのために安全が損なわれることはないわけです。覚えなければ思いこみや予断などのヒューマンエラーを防ぐことができます。
もちろん必要な情報を記憶にとどめることは大切なことですから、ここで覚えないようにすると言って居るのは、長期記憶にとどめないようにすることを意味します。
フライトで使う経路や空港に関する情報のほとんどは一過性のもので、短期記憶出十分に事足りるものばかりです。
このようにするためには、それらの情報が詰まっている外部記憶装置とも言えるマニュアルやチャートを使いこなさなければなりません。おっくうがらずに「必要なチャートを必ず取り出すとか」
91p ストロークの概念
ストロークとは、交流分析の学問における感情に関する概念で、「相手の存在や価値を認めること」です。ですから、ストロークが肯定的であれば快い感情になり、否定的であれば深いな感情になります。前者をプラスのストローク、後者をマイナスのストロークと呼びます。
心をこめて挨拶を交わすことなどはプラスのストロークの典型です。
人はストロークなしでは、生きていけないといわれています。128p
日本では昔から芸道を極める場合に「形から入りて、形から出でよ」といわれます。
1。「形から入りて」まずは人様の形をまねしなさい。(模倣 半自動化)
2。「形から入りて」形が身につくまで繰り返しなさい。(習熟 全自動化)
3。「形から出でよ」形が身についたら自分の型をつくりなさい。(工夫 非自動化)1 全自動化 スキルベースの行動
Skill Based Behavior
2 半自動化 ルールベースの行動
Rule Based Behavior
3 非自動化 ナレッジベースの行動
Knowledge Based Behavior
SRK モデル141p
1 業務管理能力(Routine Management Ability)
= 係長級の管理能力 (
Secretarial Management Ability)
「たしかに」という表現がなじむ「受理型の管理能力です。受理が「規則的」であることが大切です。規則とは法や常識に忠実であることを意味しています。重要なことは処理が 私情に流されないことです。
2 危険管理能力 (Risk Management Ability)
= 課長級の管理能力 (Managerial Managament Ability)
「たぶん」という表現がなじむ「選択型」の管理能力です。選択が「予測的」であることが大切です。この場合の予測とはしっかりした論拠に基づく科学的な推測をいみします。重要なことは、推測が「勘」でなされないことです。
3 危機管理能力 Crisis Control Ability)
= 部長級の管理能力 (Directorial Management Ability)
「もしも」という表現がなじむ 「決断型」の管理能力です。決断が予知的であることが大切です。この場合の予知とは、霊能力や超能力に基ずく透視などではなく、経験や知識を駆使した洞察力に基ずく推察を意味しています。重要なことは、推察が常識にとらわれないことです。 ※ 係長クラス 課長クラス 部長クラスに分けてそれぞれの能力を考える。自分は振り返って、会社をやっていた時、自分が社長なので、社員にも社長の感覚を押し付けていたかもしれない。零細業だから仕方がないともいえるけれど。やはり、それぞれのステイタスで、最善を尽くしているのを勘案しなければならない。
危機管理能力
危機管理には「排除」「回避」「克服」の三つの能力が基本的に必要です。排除と回避を併せてSecurity management と呼び 克服をcrash control と呼んで区別することもあります。150p
体験とは一過性のもので、その体験が蓄積されたものを経験と呼んでいます。経験は、体験や学習を通じて習慣や習熟へと発展し、それなりに法則化され、資料性の高い情報になるのが通例です。
1 体験 無秩序な一過性の経験
2 経験 一般化された体験や学習の蓄積パイロットが体験を語り出すととまらなくなります。
ほとんどのものが自慢話を失敗談や苦労談に作り替えたもので、教育や訓練の場で指導者が体験を伝えることに終始すると品質は確実に低下します。※ 体験と経験の差は、ダイビングでも重要だが、体験談も集めなければならない。そのまとめかた。今度の最新ダイビング用語事典Ⅱでポイントのひとつになる。防災 危機管理
1 最悪の事態に備える
2 事態や事実を全体的に把握する
3 周囲や環境状況を有効に活用する
4 被害の拡大を防ぐとともに最小化する
5 緊急時の情報交換や伝達の方法を設定する、
6 事態をみきわめ、解決策を練る。
7 速やかに現状に復する
8 再発防止のために、必要な手段を講じる。
「機長の危機管理 何が生死を分けるか」桑野なんとか、前田荘六 塚原利夫 それぞれ元機長で、現在民間航空機の危機管理専門家で危機管理を教えている。
ダイビングの危機管理を考えるとき、ダイビングの危機管理であまり良い本がない。少なくとも僕は持っていない。中田さんの書いた法的責任追及の本、後は、各指導団体のマニュアルと初心者向けの入門書があるだけである。別の分野の危機管理の本を読むのは参考になるだろうと、この種の本が目に付けば読む。
山の、登山、グループツアーの危機管理 このような航空、あと交通事故の本もあるかも知れないが、あまり読みたくはない。 この本はとても良かった。参考になると思えるような記述が多い。ノートをとっておくことにした。
この手の本のノートは、アトランダムにただ書き写す。自分の意見が合れば※で書いておく。
この手の読書ノートは自分用の資料なので,あまりブログには出したことが無いのだけれど
45p
危機の回避は、人間の頭脳でもっとも上位の機能である「思考」によって維持されるもので自動化は不可能です。85p
成り行きにまかす。
究極の危機管理は覚えないようにすることです。覚えなければ忘れることもないわけですから、そのために安全が損なわれることはないわけです。覚えなければ思いこみや予断などのヒューマンエラーを防ぐことができます。
もちろん必要な情報を記憶にとどめることは大切なことですから、ここで覚えないようにすると言って居るのは、長期記憶にとどめないようにすることを意味します。
フライトで使う経路や空港に関する情報のほとんどは一過性のもので、短期記憶出十分に事足りるものばかりです。
このようにするためには、それらの情報が詰まっている外部記憶装置とも言えるマニュアルやチャートを使いこなさなければなりません。おっくうがらずに「必要なチャートを必ず取り出すとか」
91p ストロークの概念
ストロークとは、交流分析の学問における感情に関する概念で、「相手の存在や価値を認めること」です。ですから、ストロークが肯定的であれば快い感情になり、否定的であれば深いな感情になります。前者をプラスのストローク、後者をマイナスのストロークと呼びます。
心をこめて挨拶を交わすことなどはプラスのストロークの典型です。
人はストロークなしでは、生きていけないといわれています。128p
日本では昔から芸道を極める場合に「形から入りて、形から出でよ」といわれます。
1。「形から入りて」まずは人様の形をまねしなさい。(模倣 半自動化)
2。「形から入りて」形が身につくまで繰り返しなさい。(習熟 全自動化)
3。「形から出でよ」形が身についたら自分の型をつくりなさい。(工夫 非自動化)1 全自動化 スキルベースの行動
Skill Based Behavior
2 半自動化 ルールベースの行動
Rule Based Behavior
3 非自動化 ナレッジベースの行動
Knowledge Based Behavior
SRK モデル141p
1 業務管理能力(Routine Management Ability)
= 係長級の管理能力 (
Secretarial Management Ability)
「たしかに」という表現がなじむ「受理型の管理能力です。受理が「規則的」であることが大切です。規則とは法や常識に忠実であることを意味しています。重要なことは処理が 私情に流されないことです。
2 危険管理能力 (Risk Management Ability)
= 課長級の管理能力 (Managerial Managament Ability)
「たぶん」という表現がなじむ「選択型」の管理能力です。選択が「予測的」であることが大切です。この場合の予測とはしっかりした論拠に基づく科学的な推測をいみします。重要なことは、推測が「勘」でなされないことです。
3 危機管理能力 Crisis Control Ability)
= 部長級の管理能力 (Directorial Management Ability)
「もしも」という表現がなじむ 「決断型」の管理能力です。決断が予知的であることが大切です。この場合の予知とは、霊能力や超能力に基ずく透視などではなく、経験や知識を駆使した洞察力に基ずく推察を意味しています。重要なことは、推察が常識にとらわれないことです。 ※ 係長クラス 課長クラス 部長クラスに分けてそれぞれの能力を考える。自分は振り返って、会社をやっていた時、自分が社長なので、社員にも社長の感覚を押し付けていたかもしれない。零細業だから仕方がないともいえるけれど。やはり、それぞれのステイタスで、最善を尽くしているのを勘案しなければならない。
危機管理能力
危機管理には「排除」「回避」「克服」の三つの能力が基本的に必要です。排除と回避を併せてSecurity management と呼び 克服をcrash control と呼んで区別することもあります。150p
体験とは一過性のもので、その体験が蓄積されたものを経験と呼んでいます。経験は、体験や学習を通じて習慣や習熟へと発展し、それなりに法則化され、資料性の高い情報になるのが通例です。
1 体験 無秩序な一過性の経験
2 経験 一般化された体験や学習の蓄積パイロットが体験を語り出すととまらなくなります。
ほとんどのものが自慢話を失敗談や苦労談に作り替えたもので、教育や訓練の場で指導者が体験を伝えることに終始すると品質は確実に低下します。※ 体験と経験の差は、ダイビングでも重要だが、体験談も集めなければならない。そのまとめかた。今度の最新ダイビング用語事典Ⅱでポイントのひとつになる。防災 危機管理
1 最悪の事態に備える
2 事態や事実を全体的に把握する
3 周囲や環境状況を有効に活用する
4 被害の拡大を防ぐとともに最小化する
5 緊急時の情報交換や伝達の方法を設定する、
6 事態をみきわめ、解決策を練る。
7 速やかに現状に復する
8 再発防止のために、必要な手段を講じる。