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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0130 お台場0129

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 0時に眠ったので、5時半に目覚めた。お台場潜水の日だ。8時に門仲で待ち合わせ、事務所で機材を積むのに30分、お台場まで15分、9時が集合。7時には出たい。6時から6時30分に起きなくてはならない。  別にどこも痛いところも無いけれど、起きたくない。このままもう一度眠りたい。 寝たきり老人になれば、起きなくても良い。寝たきり老人はこうして始まるのだな。 寝たきりになるわけにはいかないので、出発。8時50分に現地着。 今日のメンバーは、須賀、鈴木、風呂田先生が今日は来てくれている。尾島夫妻、三ツ橋さん、海洋大学の依田君、岩崎君 二人にはドライスーツを貸す。ドライスーツのトレーニングにもなる。僕のお古だからたぶん漏水する。沈没まではしないだろう。ドライの練習は、水漏れ体験から始めるのが良い。  ドライの下のインナーだが、僕はダマールの長袖、上下、にキルティングのツナギを上に重ねて、5mmのワールドダイブのドライを着ている。 この下着で、90年代、流氷に1時間、潜っていた。ダマールは、今でも売れているが上下で1万円くらい。ダマシャツと言われていた。しまい込まれて使って居なかったのだが、復帰させることにして、普段でも着ている。 チョモランマ健康肌着を、義理の息子である法政大学の柴田君にいただいて愛用しているので、キルティングのつなぎをこれを変えればパーフェクトだろう。この次に試してみる予定。ドライ専用の最近のインナーは、沈没しても暖かいらしいけれど高価だし、持っていない。どこかのメーカーが寄贈してくれれば、喜んで着るけれど、購入の予定は無い。あるもので間に合わせる。 それと、今回はグローブのテストもする。僕は、原則としてグローブは着けない主義なのだが、寒いところに行きそうなので、慣れなければならない。探したのだが、右が5本指、左が三本指しか見つからなかった。別に差し支えない。 エンジンがまだ暖まらないが、気合いを入れて、支度をする。朝、雨模様だったが、晴れてきた。ウエイトは、ベストが7キロ、ベルトが6キロ、レッグが1.5キロ、合計で14キロと重いが、水深が2m以下だから、このくらいないと浮いてしまう。タンクは8リットルのスチールだ。  なるべく手助けを受けないで、自分で着けて立ち上がりたい。手袋に慣れないので、インフレーたーの接続にもたついていたら鈴木君が手を貸してくれてしまった。しかし、自力で立ち上がり、歩いて水際まで行き、フィンも自力で履いた。息が弾んでつらいけれど、数ヶ月前よりは、よほど良くなっている。タンクを背負ってのスクアットが効いているのかも知れない。 後ずさりで、脹ら脛あたりまで水に入ったら膝立ちになる。膝たちになったらマスクを着ける。グローブを着けているので、慎重にやる。割とうまくできた。スノーケルをくわえて腹這いになる。前回から、スノーケルで少し泳ぐことにしている。 カメラは、TG4をステイに取り付けて、ステイにはイノンの700ルーメンを2灯着けている。0.5キロぐらいある。これを手放すと浮いてしまう。 冬だから、透視度は1から1.5m ぐらいはある。お台場は、透視度にむらがあり、だんだらなのが特色なのだが、あまりにもくっきりと、水面が濁っていて、その下が見えるので、おもしろいと、動画をまわす。
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 魚は、当然のように姿を見せていない。魚も昆虫のように、冬眠するのか?冬眠するわけはないから、身を岩の奥の奥のほうに貼り付けるように潜んでいるのか、冬眠ではなくて、餌をとらなければならないのだから、どうしているのだろう。もう一度、魚類学の本で確認してみよう。魚類だけではなくて、甲殻類、蟹の類も見えない。親指の爪程度の小さいイソガニの類が動くのが、時たま目にとまる。元気なのは貝の類、真牡蠣の生きている個体が目に付く。ムラサキイガイも多くなったようだ。
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 海洋大学の岩崎君が、牡蠣の浄化作用で、下層がきれいなのだとフェイスブックにかいている。牡蠣は、そんな効果はないと、東大の鯉渕先生が言っていた。牡蠣の排泄物もあるのでプラスマイナスゼロ、だと。富栄養化については±ゼロかもしれないが、直近の水の浄化については、学生の直観が当たっているかもしれない。  わりと、気持ちよくフロッグキックで泳いで、終点の杭の列まで行く。杭の列にも何もいない。ヒメホウキムシもまだ小さい。チギレイソギンチャクも、少ない。一応、動画を回して記録して、引き返すことにした。12月は、このあたりで、寒かったのに寒くない。水温は、12月が12度、今回が11度だ。11度で1時間寒くなければ、このインナーで合格だろう。グローブを着けているのも効いているかも知れない。 残圧70で上がる。いつもは腰のあたりで立つのだが、膝のあたりまで上がり、フィンをはずして、カメラのステイを杖にして立ち上がれた。

 昼は、コンビニで、カップめんと恵方巻を買った。カップめんをまず食べて、恵方巻きをちぎって食べたら、鮭のフレークが、合わない。並んで食べていた海洋大学の二人にあげてしまった。いなり寿司の方がよかったか。 
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 朝、今一つの体調だったので、海をつくる会の坂本さんにもらったボンボンベッドを持って行った。これに横になったら、すぐにうとうとしてしまった。30分ぐらい眠っただろうか。 朝、支度をするときは、今日は1回の潜水で終わろうと思っていた。それに、今日はあまりにも何もいない。12月に目に付いたスジハゼも穴からでていない。尾島さんの奥さんがマコガレイを見つけに砂浜を潜ったが見あたらなかったという。 でも、少ないトレーニングのチャンスを棒に振っていたら後悔する。後悔というとおおげさだが、達成感が無くなってしまう。 70キロ残っているから、砂地からヘドロまわりをコンパスで泳いでこよう。えいつ!と気合いを入れて立ち上がる。 やはり、一人で背負うのが、ちょっと疲れるので鈴木君の手を借りて背負い、水際でフィンを履くのも手を借りる。
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 砂地にもヘドロの上にも、何もいない。ヘドロの上を滑るように飛行するイメージで泳ぐ。コンパスで南に行き、北に帰ってくる。ビニールのゴミがかなり目に付く。 アカエイ砂に潜っている。魚が居た!ブレーキをかけて旋回した。死んでいた。残圧が40になったので戻ることにする。
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 砂地で、ちょっと、ビノスガイを掘ってみる。すぐに手が貝に触れる。それほど大きくない。 潮が満ちてきつつある磯場で、ヤドカリを1個体見つけたユビナガホンヤドカリ、大きくない。
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もうみんな帰り支度をしているので、援けてくれない。自力で立ち上がり、歩いて洗い場まで行き、犬のようにドライスーツに水を浴びた。ここは、犬のシャワーなのだ。お台場には、犬のシャワーはあるけれど、人間のシャワーは無い。人間は遊泳禁止なのだ。犬は泳いでも良いのだ。
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 犬と言えば、犬の散歩が多い。ほとんどの犬がジャケットを着ている。僕も若い頃、犬を飼っていたし、猫も飼っていたけれど、犬にジャケットを着せるなんて想像もしなかった。犬が変わったのか、人間が変わったのか。犬を乳母車に乗せて歩いている人もいる。なんだか、よくわからない。
 尾島さんが言う。最近の犬は近親交配のためDNAがおかしくなっていて、高齢になると歩けなくなるのだという。尾島さんのお母さん、おばあさんは獣医さんだから、本当だろう。

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