本を読むこと以外に娯楽?と呼べるようなものがない。テレビは時間に縛られるのでよほどでないとみない。動画は何時も見たり、探したり。映画は年に1-2本。 100円のブックオフか図書館で本を借りるのが50:50。図書館では。だいたい5冊ぐらい。片岡義男、ふと手にとってしまった。この人のもの、たくさん読んでいる。文体が好きなのだ。僕が中学時代、文学少年だった頃の文体が似ていたのではないか、と思ったりする。中学時代の文集が残っていれば良いのだが、とっくの昔に無くなった。教師の間で話題になったりして、もしかして小説家になろうかと思ったりしたのだが、良かったのは内容ではなくて、文体だったのかもしれない。いずれにせよ過ぎた遠い昔。 「青年の完璧な幸福」を借りた。すでに、多分、読んでいる可能性は高い。図書館で借りるのだから、別にかまわない。するすると読み終わって、するする読めるのがこの作家の良いところで、また、どれを読んでも別に変わらないのだが。 1966年から、1968年の時代の27歳の青年の話だ。自分と重なる。そして1966ー68は、いわゆる昭和、都内の移動は都電を使える。いいな、と思ったのはこの時代設定、そして、神保町界隈。読み終わって奥付をみると2007年、この作家にしても新しい。だから、僕は読んでいなかったのだ。 こんな風に、この人のことを書いてフェイスブックに載せると、自分も一時期この作家の本をたくさん読んだという人が何かを書いてくれる。 もうちょっと片岡義雄を読んでもいいな。とブックオフでみたが、全然ない。 赤い背表紙の文庫本で、前には目立ってあったのだが。 図書館で見ると何冊かあったので2冊借りてきた。「真夜中のセロリの茎」2013年「たぶん、おそらく、きっとね」2015年 新しい。2冊ともするすると読んでしまった。どちらも1965年中心の話。1960年代に20代後半だった音楽家、写真家、作家が主人公だ。もう、波乗りはしない。ハーレーに乗っている主人公の短編はあった。読んで勿論何も考えない。何も残らない。もっと読んでも良いなと思う。また図書館に行ってあったときには借りて来よう。
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