26日、お台場の潜水。 記録として、そしてわかりやすいようにお台場の水中地形、状態を6にわけて記録する事にした。 ①集合住宅街(現在住宅) ②山の手(高級住宅)グリーン・ゾーン ③下町 ブルーゾーン ④ヘドロ 中心部 ⑤クリーンアップゾーン (赤い円の内側) ⑥人工砂浜 (黄色い線の内側)
①集合住宅街 木場時代の桟橋の跡だろうか、杭が残されていて、人工魚礁のようになっていて、ここでは、住民が、あるときはタイワンガザミの夫婦だったりするが、よく見られるのはメバルの稚魚、シマイサキの稚魚、そして、お台場のアイドル的な象徴種のトサカギンポである。 今日は、タイワンガザミの住まっていたあたりに、インターバルカメラを置いて、午後に回収しようと思っていた。 お台場は、住んでいる生き物も、そしてその住まいも季節により、いや定例で潜っている月ごとに、劇的に変化する。
ユウレイボヤ、もしくはカタユウレイボヤは、お台場の至る所に付着している。汚染に強い種類なのだろう。そのユウレイボヤが全面を覆うように付着している。すべての杭にしかも全部にぎっしり付いたのは、これまでに無かった。 そして、メバルの稚魚、シマイサキの稚魚が見えない。メバルの稚魚について、今年は例年よりは少ない。そして6月末は、もう少し深みに移動する時期なのだろう。シマイサキは、これから多くなるので、ちょうど端境期なのかもしれない。 イシガニも見られなかった。イシガニは最近、とみに少なくなっている。 今年生まれたマハゼ(5cmー7cm)が、多く見られるが、杭に蝟集していると言うわけではなく、全面にいるからここにもいるという風である。 ユウレイボヤの為か、全体の様子が変わってしまっていて、いつもカニが入っている隙間がどこだったかはっきりわからなくなってしまっている。
トサカギンポ
インターバルカメラをそこに置こうかと考えていたのだが、位置がはっきりしないので、この街のはずれ、ランドマークになっている石の傍ら、メバルの多いところに置いた。あまり結果が期待できないので、一応置いて、もう一度一回りして戻ってきたときに回収することにした。 置いたカメラは、HD4000で、一番安価なのだが、ここお台場ではよく写るカメラにした。 タイマー表示を見ると、10時46分32秒が撮影開始で、47分50秒にアカオビシマハゼが、10時49分12秒には、トサカギンポが写った。マハゼは常時、必ずといった具合に1ー5個体が写り込んでいる。チチブらしい個体が10時54分に見えた。10時57分に回収したので、およそ10分間の撮影だった。その短い時間でも、マハゼは底を這うように忙しく往復し、その他の種類は左側面に見える石を這い上るように動いている。 ②山の手 山の手は、他のゾーン全面に見られるマハゼも来ていない。もしかすると、下町、が貧酸素で苦しくなった時にここに上がってくるのかもしれない。
③下町 下町ゾーンは、一番広い範囲だが、牡蠣殻が敷き詰められているような海底である。生きている牡蠣の数は、50cm平方に3個体ぐらいである。死んだ牡蠣殻がタカノケフサイソガニやトサカギンポが入り込む戸建て住宅にようであるが、そのカニも、ギンポもみられず、全面にわたってマハゼが散らばっている。カメラを固定して1分40秒撮影したが、画面にほとんどの時3ー5個体が右に左に泳ぎ回っている。
④ヘドロ ヘドロ域は、まだ硫黄バクテリアの膜はそれほど発達していない。ところにより見える程度であるが、5ー7cmのマハゼはほとんど見られなかった。これまでは、やや数は少なくなるものの、散見されたのだが、見つけられなかった。 ⑤クリーンアップゾーン 先日クリーンアップしたばかりなのに、ビニールゴミも、その他のゴミも驚くほど多かった。このゾーンは流れの関係で、お台場全域のゴミが集まる。尾島さんたちが、目立つところは拾っていたが、次回からは、月例の潜水の度に、クリーンアップの時間を持とう。
ほ
⑥人工砂浜 水深1。5mほどのところ、いつもホンビノスの居るところだが、手を砂の中に入れると確実といえるほど、ホンビノスが手に当たり、掘りとることができる。最干潮時で1。5mだから、潮干狩りはできない。潮干狩りができるアサリはほとんどとりつくされていて、掘っている人、子供たち、ほとんどが採れていないようだ。多くても10個どまりだろう。 二枚貝には水の浄化作用があるというので、増やす努力もされているようだが、浄化しなければならないヘドロゾーンには、二枚貝は棲息できないし、あまりにも広大だから、浅瀬の二枚貝の浄化効果はほとんど期待できない。あのアサリが大発生した2005年はどうだったのだろう。 お台場の水域は場所分けで観察記録を続けるとわかりやすい。これまでこのような記録を場所別にブログに残していない。すぎてしまった時は取り戻せないが、今からでもこのような記録を残して行きたい。 サイドスキャンソナーなどを使って、細密な図をつくり、要所に記録用の定点ポストを置いて、定点での数値的な記録と、ここに述べたような観察とを平行して行う提案をまとめつつある。
①集合住宅街 木場時代の桟橋の跡だろうか、杭が残されていて、人工魚礁のようになっていて、ここでは、住民が、あるときはタイワンガザミの夫婦だったりするが、よく見られるのはメバルの稚魚、シマイサキの稚魚、そして、お台場のアイドル的な象徴種のトサカギンポである。 今日は、タイワンガザミの住まっていたあたりに、インターバルカメラを置いて、午後に回収しようと思っていた。 お台場は、住んでいる生き物も、そしてその住まいも季節により、いや定例で潜っている月ごとに、劇的に変化する。
ユウレイボヤ、もしくはカタユウレイボヤは、お台場の至る所に付着している。汚染に強い種類なのだろう。そのユウレイボヤが全面を覆うように付着している。すべての杭にしかも全部にぎっしり付いたのは、これまでに無かった。 そして、メバルの稚魚、シマイサキの稚魚が見えない。メバルの稚魚について、今年は例年よりは少ない。そして6月末は、もう少し深みに移動する時期なのだろう。シマイサキは、これから多くなるので、ちょうど端境期なのかもしれない。 イシガニも見られなかった。イシガニは最近、とみに少なくなっている。 今年生まれたマハゼ(5cmー7cm)が、多く見られるが、杭に蝟集していると言うわけではなく、全面にいるからここにもいるという風である。 ユウレイボヤの為か、全体の様子が変わってしまっていて、いつもカニが入っている隙間がどこだったかはっきりわからなくなってしまっている。
トサカギンポ
インターバルカメラをそこに置こうかと考えていたのだが、位置がはっきりしないので、この街のはずれ、ランドマークになっている石の傍ら、メバルの多いところに置いた。あまり結果が期待できないので、一応置いて、もう一度一回りして戻ってきたときに回収することにした。 置いたカメラは、HD4000で、一番安価なのだが、ここお台場ではよく写るカメラにした。 タイマー表示を見ると、10時46分32秒が撮影開始で、47分50秒にアカオビシマハゼが、10時49分12秒には、トサカギンポが写った。マハゼは常時、必ずといった具合に1ー5個体が写り込んでいる。チチブらしい個体が10時54分に見えた。10時57分に回収したので、およそ10分間の撮影だった。その短い時間でも、マハゼは底を這うように忙しく往復し、その他の種類は左側面に見える石を這い上るように動いている。 ②山の手 山の手は、他のゾーン全面に見られるマハゼも来ていない。もしかすると、下町、が貧酸素で苦しくなった時にここに上がってくるのかもしれない。
④ヘドロ ヘドロ域は、まだ硫黄バクテリアの膜はそれほど発達していない。ところにより見える程度であるが、5ー7cmのマハゼはほとんど見られなかった。これまでは、やや数は少なくなるものの、散見されたのだが、見つけられなかった。
ほ
⑥人工砂浜 水深1。5mほどのところ、いつもホンビノスの居るところだが、手を砂の中に入れると確実といえるほど、ホンビノスが手に当たり、掘りとることができる。最干潮時で1。5mだから、潮干狩りはできない。潮干狩りができるアサリはほとんどとりつくされていて、掘っている人、子供たち、ほとんどが採れていないようだ。多くても10個どまりだろう。 二枚貝には水の浄化作用があるというので、増やす努力もされているようだが、浄化しなければならないヘドロゾーンには、二枚貝は棲息できないし、あまりにも広大だから、浅瀬の二枚貝の浄化効果はほとんど期待できない。あのアサリが大発生した2005年はどうだったのだろう。