日本高気圧環境・潜水医学会関東地方会誌、睡眠薬の代わりに読んだのだが、眠れなかった。良いことなのか、悪いことなのかわからない。このごろ潜水医学の論文を読まなかったので、よいことなのだろう。
それはそれとして、最近、なるべくこれまで読まなくて積ん読になっている論文集 報告書などをなるべく読もうと志をたてた。「平成26年度 魚礁機能のメカニズムの解明と定量化」「東京湾の漁業と環境 平成28年度」「ニューシートピアシンポジウム 平成2年:これはずいぶん古い」
「東京湾の漁業と環境」は一応読むべきところは読んだ。小泉さんの書いたものはブログで3回にわたって書いた。そして、「日本高気圧環境・潜水医学会関東地方会誌」だ。
まず、「潜水中、潜水後の症状発現 その対策をいかにすべきか」鈴木信哉先生 とてもわかりやすく、減圧症の臨床の初動について書いていて、なるほどとおもう。
一応、僕たちの常識として知っていることの復習になる。常識の無い人、初心者にはテキストになる。 「脊髄型減圧症の重症度及び治療時間と予後の関係」静岡済生会総合病院脳神経科 石山純三先生他、自分にとって一番参考になった。
「脊髄型減圧症は、各種減圧症の中でもっとも一般的で特にレジャーダイビングの減圧症では、高頻度で見られるが、その病態は重度の運動障害、膀胱直腸障害を呈するものから軽微な知覚異常にとどまる症例まで多様である。」
脊髄型は、僕たちの時代、潜水士テキストではⅡ型と分類されるもので、皮膚のかゆみとか関節の痛み、つまりベンズのⅠ型よりも少ないと思われ、我慢できない痛みで病院に行くケースであり、なじみの深い物だった。
脊髄型は、重度でなければ、プロならば、病院に行かないですませてしまうケースも多かった。その脊髄型の実体がこれでよくわかる。治療の具体的な例がよくわかる。
軽症例では、二日以内ぐらいで再圧すれば、何とか治る。重症例では4時間以内に再圧しないと後遺症がのこってしまう。重症度でわかりやすいのは膀胱直腸障害、運動障害で、古典的な例は、ちょっとおかしい、知覚障害で寝れば治ると寝ていると、朝起きたら小便がでない。嫌も応もない病院行きというパターンで、それでは4時間を経過してしまっている。
フィンで全力で100m泳ぐと、何メッツだろう。?
「高齢者ダイバーに必要な運動能力」山崎博臣
は、高齢者としては、一番興味がある。興味と云うより闘いの対象である。次々にこれでもかこれでもか、と潜水をやめさせようとする基準(難題)を押しつけられる。最近では闘いに慣れて要領が良くなっている。こちら側、患者の側としては、高齢とはすなわち患者だから、患者としては、トレーニングと薬で対抗するほかないのだ。トレーニングと節制、食事療法だけでは、勝てない闘いである。
闘いの相手、健康診断であるが、山崎先生の表、「ダイバーと康診断の流れ」では、年表的な流れで、最初の行で、「1990年代に横浜にてダイバーと健康に関するシンポジウム開催などダイバーと健康に関する討論が活発化された」これが闘いの始まりである。親友の後藤輿四之が監修した「Medical Examinatiou of Sport Scuba Dibers] の翻訳で、これによれば、「スポーツダイバーは血圧が140・90に維持されていなくてはならず、薬物を使用している患者では、トレッドミル運動負荷試験で14メッツが達成されなければならない。」60歳で100m潜水を目指した僕は1993年 この健康診断と闘った。システム潜水では、潜水することは別にどうということもないが、健康診断基準達成の闘いが容易ではなかった。
考えてみると、スポーツマンとは、すべて健康診断と闘っている。自分だけのことではない。この闘いをするかしないかがスポーツマンの証でもある。
しかし、この闘いをまったくしないで済む超健康な人をうらやましいとはおもうが、仕方がない。 山崎先生は、高齢者で要求されるのは、呼吸換気量の維持で、呼吸のトレーニングが要求される。僕は小児喘息だったから、最後は呼吸障害だろうとおもっていた。スキンダイビングは、呼吸換気量維持のトレーニングになると思う。辰巳のプールで 水深5mでの25m水平潜水を10往復、500mのトレーニングをできるだけやっている。
喫煙するなどは、スポーツマンとしては、非常識である。禁酒は議論の種だが、いきる目的の一つになっているから、仕方がないだろう。僕は禁酒している。禁酒とトレーニングの続行が、もしも、死んだときに健康診断のスコアに関わらず、みなさまに納得してもらえるより所だと思っている。
巻末にメッツについての指標がでている。活動内容の表にダイビングの、たとえば、フリッパー競泳のタイムとかを示してもらえると助かる。今の僕はなんとかフィンで泳いで8メッツは行けるだろう。足腰が弱くなっているので、8リットルタンクを背負ってのスクアットをやっている。 総じて、この会報の小田原セミナーの部分は役に立った。小田原セミナーは、東京海洋大学でやったので、聞きに行けた。小田原だったら、行かない。しかし、せっかく行ったのだが、難聴のためもあり、納得できる理解は難しかった。
このようなセミナーで論文集がとても重要である。
日本水中科学協会のシンポジウムでも、報告書を重視している。次の小田原セミナーはやはり小田原でやるらしい。行っても聞き取れないのでどうしよう。
それはそれとして、最近、なるべくこれまで読まなくて積ん読になっている論文集 報告書などをなるべく読もうと志をたてた。「平成26年度 魚礁機能のメカニズムの解明と定量化」「東京湾の漁業と環境 平成28年度」「ニューシートピアシンポジウム 平成2年:これはずいぶん古い」
「東京湾の漁業と環境」は一応読むべきところは読んだ。小泉さんの書いたものはブログで3回にわたって書いた。そして、「日本高気圧環境・潜水医学会関東地方会誌」だ。
まず、「潜水中、潜水後の症状発現 その対策をいかにすべきか」鈴木信哉先生 とてもわかりやすく、減圧症の臨床の初動について書いていて、なるほどとおもう。
一応、僕たちの常識として知っていることの復習になる。常識の無い人、初心者にはテキストになる。 「脊髄型減圧症の重症度及び治療時間と予後の関係」静岡済生会総合病院脳神経科 石山純三先生他、自分にとって一番参考になった。
「脊髄型減圧症は、各種減圧症の中でもっとも一般的で特にレジャーダイビングの減圧症では、高頻度で見られるが、その病態は重度の運動障害、膀胱直腸障害を呈するものから軽微な知覚異常にとどまる症例まで多様である。」
脊髄型は、僕たちの時代、潜水士テキストではⅡ型と分類されるもので、皮膚のかゆみとか関節の痛み、つまりベンズのⅠ型よりも少ないと思われ、我慢できない痛みで病院に行くケースであり、なじみの深い物だった。
脊髄型は、重度でなければ、プロならば、病院に行かないですませてしまうケースも多かった。その脊髄型の実体がこれでよくわかる。治療の具体的な例がよくわかる。
軽症例では、二日以内ぐらいで再圧すれば、何とか治る。重症例では4時間以内に再圧しないと後遺症がのこってしまう。重症度でわかりやすいのは膀胱直腸障害、運動障害で、古典的な例は、ちょっとおかしい、知覚障害で寝れば治ると寝ていると、朝起きたら小便がでない。嫌も応もない病院行きというパターンで、それでは4時間を経過してしまっている。
「高齢者ダイバーに必要な運動能力」山崎博臣
は、高齢者としては、一番興味がある。興味と云うより闘いの対象である。次々にこれでもかこれでもか、と潜水をやめさせようとする基準(難題)を押しつけられる。最近では闘いに慣れて要領が良くなっている。こちら側、患者の側としては、高齢とはすなわち患者だから、患者としては、トレーニングと薬で対抗するほかないのだ。トレーニングと節制、食事療法だけでは、勝てない闘いである。
闘いの相手、健康診断であるが、山崎先生の表、「ダイバーと康診断の流れ」では、年表的な流れで、最初の行で、「1990年代に横浜にてダイバーと健康に関するシンポジウム開催などダイバーと健康に関する討論が活発化された」これが闘いの始まりである。親友の後藤輿四之が監修した「Medical Examinatiou of Sport Scuba Dibers] の翻訳で、これによれば、「スポーツダイバーは血圧が140・90に維持されていなくてはならず、薬物を使用している患者では、トレッドミル運動負荷試験で14メッツが達成されなければならない。」60歳で100m潜水を目指した僕は1993年 この健康診断と闘った。システム潜水では、潜水することは別にどうということもないが、健康診断基準達成の闘いが容易ではなかった。
考えてみると、スポーツマンとは、すべて健康診断と闘っている。自分だけのことではない。この闘いをするかしないかがスポーツマンの証でもある。
しかし、この闘いをまったくしないで済む超健康な人をうらやましいとはおもうが、仕方がない。 山崎先生は、高齢者で要求されるのは、呼吸換気量の維持で、呼吸のトレーニングが要求される。僕は小児喘息だったから、最後は呼吸障害だろうとおもっていた。スキンダイビングは、呼吸換気量維持のトレーニングになると思う。辰巳のプールで 水深5mでの25m水平潜水を10往復、500mのトレーニングをできるだけやっている。
喫煙するなどは、スポーツマンとしては、非常識である。禁酒は議論の種だが、いきる目的の一つになっているから、仕方がないだろう。僕は禁酒している。禁酒とトレーニングの続行が、もしも、死んだときに健康診断のスコアに関わらず、みなさまに納得してもらえるより所だと思っている。
巻末にメッツについての指標がでている。活動内容の表にダイビングの、たとえば、フリッパー競泳のタイムとかを示してもらえると助かる。今の僕はなんとかフィンで泳いで8メッツは行けるだろう。足腰が弱くなっているので、8リットルタンクを背負ってのスクアットをやっている。 総じて、この会報の小田原セミナーの部分は役に立った。小田原セミナーは、東京海洋大学でやったので、聞きに行けた。小田原だったら、行かない。しかし、せっかく行ったのだが、難聴のためもあり、納得できる理解は難しかった。
このようなセミナーで論文集がとても重要である。
日本水中科学協会のシンポジウムでも、報告書を重視している。次の小田原セミナーはやはり小田原でやるらしい。行っても聞き取れないのでどうしよう。