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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0618 小泉正行 さん 2

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 小泉正行さんの続き。 小泉さんは八丈島から戻られると、内湾、お台場のフィールドを担当されて、アサリを調べ始めた。  「転勤2ヶ月後の6月にお台場海浜公園に行くと、潮干狩りの終盤でもあるのに大勢の人々がひたすらアサリを採っている。手を砂に入れた瞬間、3cmほどのアサリ4ー5個体が指に当たり、感動したと同時に、春からの収穫量を明らかにして、干潟造成のアピール材料にしなければ、。。。中略 数日後にアサリの収穫量を計測させてもらうと2時間ほどで、3ー16キロほどのアサリを採っていた。一般客のお持ち帰りも参考に聞くと、均して4ー5キロが妥当な数字と判断された。その脇で、自転車に米袋いっぱい、30キロ以上か、のアサリを荷台にくくりつけて走り去るセミプロもみることが出来おどろいた。
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               お台場は潮干狩りの場になった。
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                プロも獲りに来た
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               プロの成果

 干潟の一角で大規模な浄化試験を行う東京都の機関が水遊びだけの人と潮干狩り客を区別して記録していたので、記録簿を拝借して、4月19日から6月18日の期間中だけで、のべ、4029人が潮干狩りをしていることがわかった。その結果先の平均収穫量をかけて、450mほどの南北ゾーンだけで、16から20トンほどのアサリが収穫されたことが推定できた。 そうなると現存量が知りたくなり、岸と直角にラインを張って最大干潮から40m沖まで59カ所で枠採り調査を3日間かけて行うことになった。その結果、3cm以上の収穫サイズのアサリの現存量は2。1から2。4トンと推定でき、20トンほどの生産力であることがわかった。」  ひところは、アサリが本当によくとれたのだが、2016年現在、収穫サイズのアサリは2時間で3ー16キロも採れないし、セミプロの姿も見ることはない。区域が狭いので、潮干狩りでとりつくしたのか、アカエイが食い尽くしたのかだろうか。 アサリのような二枚貝は水の浄化能力があるということで、今年度からアサリの養殖棚の設置を水産センターが開始した。  干潟再生とは、すなで海底を覆う、覆砂がその一つである。お台場の人工砂浜はまさに覆砂である。「覆砂など底質による二枚貝の分布調査を行った結果、覆砂の影響が及ばない全硫化物と泥分率が高く、酸化還元電位が低い地点では二枚貝は全く見られず、これとは逆に覆砂の影響が残る地点でアサリやシオフキなどの二枚貝数種が分布し、その中間域のやや還元的な地点では硫化物耐性の強い大型のホンビノスガイにほぼ限られている。同地点では、ホンビノスガイは3mほどの水深で帯状に分布しており、還元層が浅場に見られる京浜運河の干潟での分布とはことなっていた。」
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               お台場のホンビノス 黒い
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              売られているホンビノス、白いので白ハマグリなどと呼ばれても居る。
 「2006年の9月には硫化物耐性の強い大型のホンビノスガイの斃死個体が、底泥上に増殖する嫌気性細菌と考えられる白い膜状付近に散見され、その周りには、衰弱した水管が布切れのように薄くなった個体が観察された。これに大使10数メートルほどしか離れていない岸側の泥分率の低い浅場では、アサリの斃死が見られないことから貧酸素水よりも硫化水素などの生成に着目する必要を教えられた光景である。なお、DOと硫化水素の関係を見るための測定を計画したが、測定技術がないために重要とおもいつつあきらめた課題である。」
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             貧酸素で斃死したホンビノス
  私見。ホンビノスは硫化物耐性が強いのだが、2012年の貧酸素の夏には、この水域の大型ホンビノスが大量に斃死した。これほどまで多量のホンビノスが居たのかと驚くほど、死屍累々になった。しかし、小型のホンビノス、稚貝は生き残ったようで、現在、ホンビノスの資源量は回復しているように見える。 硫化物と貧酸素はどちらが強く二枚貝の斃死につながるかの問題は測定実験してみなければわからないが、並立してえ同時に起こるのであるから、そのどちらがより強く効いているか調べるのは容易ではないと思われる。  アサリなどの稚貝の研究は私たち研究会の風呂田利夫(もと東邦大学教授)が行っている。  もう一つ、ちょっとしたニュースになった小泉さんとのかかわりがあった。続く

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