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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0518 波佐間

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館山、波左間人工魚礁日本水中科学協会撮影調査研究グループ
小俣さんは風邪を引いたらしく欠席、山本さん、増井さん。
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最後までドライスーツにするかウエットにするか迷う。ウエットスーツ、6、5もある。3年ぐらい袖を通していない。着てみようと思ったが、ゴムが硬化していて、着づらそう。それにウエイトも8キロは必要だし、バランスに自信がない。ウエットスーツは、ボロのレンタル用のこれは、20年ものか?これがなぜか身体になじんでしまっている。 昔、ハワイに撮影しごとで出向いたとき、ハワイネーティブダイバーのグループに手伝ってもらって、一緒に仕事をした、ではなくて一緒に遊んだ。その、みんなのスーツが使い古しでかっこよかった。以来、自分のスーツもかっこよくなったが、ここは、ハワイではない。水温18度だ。

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                     寒いウエットスーツ
 準備をしていて、大変な忘れ物に気がついた。ライトと、ライトステイがない。これでは撮影出来ない。チャージしていて、別のところにあったので、目に入らなかった。一人ですべてをやるのだから仕方がないと、自分を慰める。 山本さんに小さいスポットライトを借りて、GOPROとビニテでくくりつけて、ニコンとひもでつなげる。
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 一回目のポイントは、水深45mの鋼製建築物だ。ほんとうに建築物!というイメージだ。インターバルは、縦の3連を魚礁の芯に降ろす。荒川さんにやってもらわないと降ろせない。 細いロープを降ろしながらカメラを取り付けるのだが、ここでまた、プチ間違いをやった。三段の印の下から2番目をとばしてしまったのだ。まあいいや、高い位置からの映像が撮れる。  ウエットスーツになり、7キロのブレストウエイトがなくなったので、ドライよりは楽に、それでも。全力を振り絞って、船縁から頭から乗り出すようにして、ロールして、つっこむ。 飛び込んでから、ロープにとりつくまでが、毎度ストレスだが、ウエットだから、泳ぎやすくはある。 降下は、ウエットになりバランスがよくなったので、当たり前の感じで下りる。
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                         山本さん
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                       これは、中段に設置したカメラからの撮影

 まちがえてつけた天辺のカメラが魚礁の上で見張っている感じだ。 魚礁の頂上にとりついて、持ってきたGOPROをONにしようとする。スイッチが入らない。30m近いから、窒素よいか?いくらがんばってもはいらない。考えて見れば、水圧で押されて入らないので、いつもは船の上で、ONにしているのだ。 仕方がない。ニコンで動画を撮ろう。 相変わらず、小さいイサキの群がいっぱい。少し大きい個体も混じっている。トゴットメバルが点々としている。動画にはあまり期待はできない。スチルにしよう。そうだ。ニコンにはフラッシュ機能があったはず。フラッシュを光らせる。黄色い反射の点でいっぱいになる。これもだめ、カメラに気を取られていると状況がみえない。設置したカメラの細いトワインに身体がからんでしまった。外さないとやばい。なぜか、レギュレーターのセカンドステージに絡んでいる。なぜこんなことになるのだろう。マウスピースを口から放して、くぐらせなくてはならない。一瞬、誰かを呼ぼうかと思ったが、荒川さんは40mを越したところにいる。仕方がない。マウスピースを外してやってっみた。うまく離れたのでさらに潜降した。今度はとワインに接近しないようにしよう。しかし、視野狭窄の感じだ。37、5mで浮上を始めた。結局、写真らしい写真は撮れなかった。 船への上がりは、一人で上まで上ったが、最後にフィンが船縁にひっかかって、船頭に外してもらった。まあ、良いできだろう。  天気が良いので、陸上ではそれほど寒くない。昼食は、トンカツ弁当を食べた。もちろん、おいしくはない。自分が注文するのならば、鮭弁当にするのだが、任せたから、仕方がない。 荒川さんと昔話をする。ヘリウム酸素で80mの玄界灘の魚礁の撮影を一緒にやった時の話をする。ダイバーは荒川さんで、僕は総指揮だった。
 今度の80mは、僕が潜る。現時点で荒川さんは75mまで空気で潜る。らしい。80mは記録と言うようなものではない。90歳で90mを荒川さんがもし潜る気になったときに使えるような潜水システムを僕は作るのが目標だ。
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                 荒川さん

 でも、「それにしても、昔は楽しかったね。」死ぬのも生きるのも。自由だった。体力もパワーもあったし、死なないようにはしていたけれど、世の中、水中、怖いものはなかった。 午後の潜水、 まず、沈めた3連のカメラを上げる。やはり引っかかって上がらない。荒川さんにお願いしてしまう。次回は中に入れるのではなくて、外周を撮るように外側に設置して、簡単に上がるようにしよう。  カメラを上げてからの潜水は、1982年に枕設した波左間で一番ふるい魚礁、0。8m角のコンクリートブロック250個、水深22mに潜ることにした。この魚礁が懐かしくて、僕は好き名のだ。ニックネームをパラダイスと荒川さんはつけている。
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 ドリームのように大きくはないが、美しいソフトコーラルが生えている。 でも寒い。ライトを忘れたので、山本さんに借りたライトにGOPROをビニールテープで固着している。今度は、船の上から回し続けているから、大丈夫だ。ライトで魚礁の隙間を照らしてみた。大きなイセエビがいる。これまで、腕のようなステイにライトをつけていたので、隙間の奥の方を照らして撮影することが出来なかった。それで、波左間はイセエビが少ないとおもっていた。出てきているイセエビが少ないのだった。
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 別の隙間に大型のオオモンハタが入っていったので、ライト・カメラで追う。ここにもイセエビがいる。全部の隙間を見ていきたいが、寒い。もう少し我慢すると、震えがくるはずだ。荒川さんに合図をして浮上する。 減圧停止も適当に2分ぐらいで浮上する。22mでもちろん無減圧の範囲である。荒川さんが、もう良いか、と聞いてきたので、良いと答えて、先に梯子にとりつく、膝をついていれば、フィンをはずしてもらえるので、楽に上がった。これまで、そんな潜水はしたことが無かったのだが、タンクを受け取ってもらうよりは、フィンを外す方が労力は小さいから、これでオーライということにする。  帰途は、わりあい空いていて、1830には戻りついた。さっそく撮影結果を見ると、隙間のイセエビはスポットにすぎて、光の芯の部分がオーバーだった。 明日のお台場は、この方式で撮影しよう。ライトは自分のものを使うから、もっと拡散できている。

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