5月15日 お台場 予想通り?赤潮のような赤茶けた色で上から見た透視度の予想では、のばした手の先、いや、目の前に持ってきた手もはっきり見えないだろうという感じだ。 天気は五月晴れの良い天気。 昨日の波左間で寒さに震えたので、ドライにする。ここは、シャワーもないので、ドライで暑くて耐えられなくなるまではドライにするけれど、ほかのメンバーは全員ウエットになっている。 ドライも下着が薄く、長袖シャツのままだから、7キロのブレストに4キロのベルト、1。4キロのレッグ、合計12。4キロだ。タンクは8リットル、だいぶ軽くなったので、歩くのもそれほどつらくはない。 フィンも一人で履くことができた。 昨日の今日だから、疲れていてだめだろうと思うとそうでもない。疲れていた方が身体は動くのかな。 そのまま後ずさりして、膝のあたりの深さで膝を突き、マスクを着け、GOPROのスイッチを入れる。今日は、昨日の波左間と同様に、ライトにGOPROをビニールテープで固定した。以前に買ったGOPRO用のマクロアタッチメントを着けた。バーンドアのようになっていて、マクロの時だけドアを閉めるようにレンズを取り付ける。これはGOPRO3でないと、取り付けられない。 珍しくはないがお台場では初めて見たリュウグウハゼ
やはり透視度は20cmだ。目の前に持ってきた手は何とか見える。水面を泳いで、目的地に行くつもりだが、スノーケルを持ってきていない。上向きになって泳ぐ。目標まで100mほどなのだが、仰向けだとまどろっこしい。 水面は20cmでも、底は30ー40cmは見えるんだろう。潜って見ると、なんとか40cmは見えている。コンパスもこれなら見える。ときどき浮上して位置を確認する。浮上と言っても、水深1~2mだから、わけもない。 予定していたポイントに到着、なんとか50cmは見えている。撮影しようとしたら、絵が切れた。見るとバッテリーがない。走りながら回してきた。それでも15分程度だが、液晶ファインダーも点けていたのでバッテリー消費が多かったのだろう。ごぷろ3の僕の持っている古いタイプは、電池消費事情が最悪なのだ。とにかく、戻らなければ、戻りながらGOPRO3を呪う。使えないものを残してあるから、こういうことになる。ハンマーで叩き潰してやろうか。しかし、陸上では使える。使わないけれど、とにかく水中へ持ち込むことは、二度とするまいと心に誓いながら泳ぐ。 陸に上がるのは大変なので、波打ち際で膝を突いて、採集をしていた東邦大学の博士研究員の阿部さんにカメラバッグを持ってきてもらう。SJ 4000に付け替えて後ずさりで水中にもどり、もう一度100mを泳ぐ。まみのブイが水面にあったので目標になって、ポイントに到着した。しかし、メバルの稚魚が少なくて、シマイサキが目に付く。目当てにしていた穴は、ライトカメラだから、奥まで撮れる。この方法はお台場とか人工魚礁には向いている。 シマイサキが多く目につく
メバルは数が少なかった。
一応、目的にしていたものは押さえたので、戻る。
帰り道で、清水まみを追い越す。ついでに少し様子を撮影する。片手にRGBのライトを持ち、片手にTG4をもって、被写体にカメラを向け、角度、ライティングを何度もやり直して撮っている。しつこい、2時間から4時間は水中にいる。いちおう30分に一度は水面に顔をださなければ、いけないと決めている。 しつこいのはカメラマンとしての必須条件であるが、ほかの場所では減圧症の心配があるから、こんな風には出来ない。お台場は大丈夫だ。 二往復して、8リットルのタンクの残圧は50、今日はもう終わりだな。いつものコンビニで、オムライスのおにぎり、鮭、わけの分からないオレンジ飲料をかって飲む。オムライスがおいしかった 。次は2個にしよう。 でも、気分としては、もう一度出て行ってもいい。それに、ライトにGOPROをテーピングする後、フィッシュアイの2000にすれば、もっと光が広がるし、香料の%が可変である。同じ場所で撮影して、午前中のライティングと比べて見よう。気分がいいので、新しいタンクと替えて背負い、歩いて、波打ち際でフィンを履き、膝立ちでカメラをセットして、後ずさりして、身体を廻して泳ぎ始める。この手順が一番良いようだ。 100mの距離だから、一直線に行けばわけはない。やはりライトとしては、こちらの方が調子がいい。また、まみを追い越す。ポイントの穴を一つずつ撮影していく。一つの穴にスジエビがいた。撮影しながら光を廻していくと5尾が数えられた。上にカメラを向けると、赤茶けた水、下の方が少し澄んでいてその濃淡がおもしろい。ライトを20%から8%にしぼっても同じように見える。おそらく8%の方が良いだろう。電池も長持ちする。 カメラが所詮GOPRO2だから、出来上がりの期待はできないが、撮影しているときは集中するから、すごいシーンだと思いながら、カメラをまわしている。 戻りは、海底を這うように泳ぐ。なぜか、トリム姿勢が決まって、フロッグキックもきれいに、思ったように足首がまわる。どうしたことだろう、急に出来るようになった。たしかに、このキックは足が翼になった気持ちになる。突然、茶色の水に突っ込んで、目の先のコンパスカードが見えなくなる。飛行機が雲に突っ込んだようだ。すぐに雲から抜ける。コースを東北東で基点に戻る。東に進路を変えて、深い水深に向ける。海底に沿って高度が下げる。ヘドロの上5cmぐらいを滑って行く。ヘドロというと、汚れたもの臭いもののイメージがある。この時期、まだ硫化水素は発生していないし、硫黄バクテリアも見えない。 若いマハゼの姿が少ない。マハゼは、多くの個体は一年強の命だ。3月頃に生まれる。昔の人は、湧いてでる。5月には、3ー5cmになって、ヘドロの海底をツンツンと泳いでいるはずなのだ。それが、見えない。写らない。2cmほどが、探すのに苦労する程度に見えるだけだ。 進路を北北西にかえて、岸に戻る。牡蠣殻の海底にきたので頭を上げて、水面にでて、位置を確認する。 膝立ちのところで、後ろ手でフィンを外す。トライスターはストラップを外しても、フィンは容易には外れないようになっている。フィンを手放してしまうと、探さないと見つからなくなる。立ち上がると、お台場OBの杉原奈保子が赤ん坊を連れて応援に着てくれていた。 この二日間の潜水、館山では17度の水温に古いウエットスーツで震え、お台場ではドライの自信を回復した。もしかしたら、夏でもお台場はドライにして冬に備えたトレーニングにしようか? 撮影については、ライトにウエアラブルカメラをビニテで縛り付けるセットを研究できた。お台場ではこの方法は有効である。そして、透視度30cmでの撮影手法について、何かを会得した。次の濁りがたのしみになっている。 二日とも満足のできるダイビングだった。もう少し生きていても良い、と思った。
やはり透視度は20cmだ。目の前に持ってきた手は何とか見える。水面を泳いで、目的地に行くつもりだが、スノーケルを持ってきていない。上向きになって泳ぐ。目標まで100mほどなのだが、仰向けだとまどろっこしい。 水面は20cmでも、底は30ー40cmは見えるんだろう。潜って見ると、なんとか40cmは見えている。コンパスもこれなら見える。ときどき浮上して位置を確認する。浮上と言っても、水深1~2mだから、わけもない。 予定していたポイントに到着、なんとか50cmは見えている。撮影しようとしたら、絵が切れた。見るとバッテリーがない。走りながら回してきた。それでも15分程度だが、液晶ファインダーも点けていたのでバッテリー消費が多かったのだろう。ごぷろ3の僕の持っている古いタイプは、電池消費事情が最悪なのだ。とにかく、戻らなければ、戻りながらGOPRO3を呪う。使えないものを残してあるから、こういうことになる。ハンマーで叩き潰してやろうか。しかし、陸上では使える。使わないけれど、とにかく水中へ持ち込むことは、二度とするまいと心に誓いながら泳ぐ。 陸に上がるのは大変なので、波打ち際で膝を突いて、採集をしていた東邦大学の博士研究員の阿部さんにカメラバッグを持ってきてもらう。SJ 4000に付け替えて後ずさりで水中にもどり、もう一度100mを泳ぐ。まみのブイが水面にあったので目標になって、ポイントに到着した。しかし、メバルの稚魚が少なくて、シマイサキが目に付く。目当てにしていた穴は、ライトカメラだから、奥まで撮れる。この方法はお台場とか人工魚礁には向いている。
一応、目的にしていたものは押さえたので、戻る。
帰り道で、清水まみを追い越す。ついでに少し様子を撮影する。片手にRGBのライトを持ち、片手にTG4をもって、被写体にカメラを向け、角度、ライティングを何度もやり直して撮っている。しつこい、2時間から4時間は水中にいる。いちおう30分に一度は水面に顔をださなければ、いけないと決めている。 しつこいのはカメラマンとしての必須条件であるが、ほかの場所では減圧症の心配があるから、こんな風には出来ない。お台場は大丈夫だ。 二往復して、8リットルのタンクの残圧は50、今日はもう終わりだな。いつものコンビニで、オムライスのおにぎり、鮭、わけの分からないオレンジ飲料をかって飲む。オムライスがおいしかった