朝起きると雨だ。お台場潜水の日、露天にブルーシートを広げる。尾島さんがテントを持ってきてくれるが、それでも雨はいやだ。 うれしいことに小降りになり、やがてやむらしい。 それでも雨は雨、今日あたりからウエットにしようか、迷っていたのが解決する。ドライだ。ウエットはゴールデンウイークからにしよう。 雨は上がった。今日はメンバーも少ない。東邦大の多留さん、尾島夫妻、清水まみ、このごろレギュラーになってきた海洋大の江原、僕、鈴木君だ。 最近は、波打ち際で、江原に手伝ってもらって、タンクを背負い。フィンの踵を引っ張ってもらう。ドライでウエイトが多いから身体が重い。いつもいつも、そんな、同じ愚痴をこぼしている。 砂の上をフィンヲ引きずって歩く。子供たちが砂に掘った穴に足を取られると転んでしまう。膝下まで、水に入るとひざを突いて身体を倒して、水に入ってしまう。 透視度は悪い。50センチか1mか。前もってゴムボートで引いておいたラインに沿って、空撮のように俯瞰を撮る。毎回撮って季節変化を比べてみる。大きいまがき、で生きているものが目に付く。魚も蟹も見えない。 ラインの終点から、20m先にある杭の並びが魚礁の役割を果たしている。 毎年、この魚礁地点には、4月になれば、メバルの稚魚が群れる。今年は少ない。群は3尾くらい。そして、シマイサキの稚魚が1尾だけ岩の下、蟹が全然いない。 目に付くのは、いたるところでアカニシが産卵している。卵の殻はナギナタホウヅキと呼ばれる。お台場の生物相の特色は、単一種が入れ替わって、異常にでてくることだ。トゲアメフラシの年もあった。ワレカラの年もあった。今年はアカニシの年なのだろうか。
二回目の潜水は、遠くまで行かないで、近いところの岩の下などを詳しく見るつもりだったが全然だめ、プランクトンの大きさの何かの稚魚がいるだけ。映像に映らない。 身体のバランスが悪くて、自由に泳げない。腹筋。背筋の衰えだろうか。自分の身体が自分のイメージで動かない。ウエットになれば?それともバックフロートのBCがつかいこなせていないんだろうか。 こんなのは、初めて見た。
雨は、それほど降らずに上がった。 このお台場の潜水が好きなのは、フリー、自由であることだ。自分の思い通り、てんでんこで泳げる。もちろんいくつかのルールはあるが、本当に自由なのだ。人間の幸せとは、自由であること、自由のない潜水を喜んでやっている人もいるけれど、高いお金を払って、自由でないのは、ごめんだ。 自由と言っても、ダイビングはチームプレー、アンサンブルだと思っている。チームと自由とは相反するように思うが、ここでは、完全なチームワークで、しかも自由に動ける。 みんなの人柄もあるし、それと、いつも同じ場所で同じ地点の定点だから自由なのだろうか。
雨は、それほど降らずに上がった。 このお台場の潜水が好きなのは、フリー、自由であることだ。自分の思い通り、てんでんこで泳げる。もちろんいくつかのルールはあるが、本当に自由なのだ。人間の幸せとは、自由であること、自由のない潜水を喜んでやっている人もいるけれど、高いお金を払って、自由でないのは、ごめんだ。 自由と言っても、ダイビングはチームプレー、アンサンブルだと思っている。チームと自由とは相反するように思うが、ここでは、完全なチームワークで、しかも自由に動ける。 みんなの人柄もあるし、それと、いつも同じ場所で同じ地点の定点だから自由なのだろうか。