漁場施設研究会、第12回研究例会、僕が、「人工魚礁調査におけるインターバル撮影とROvによる撮影について」というタイトルで昨年一年調査活動を、水中科学協会の水中調査研究サークルで行ったことの発表をした。研究会を主催しているのは、(一財)漁港漁場漁村総合研究所で農水省の仕事をしている。
僕の発表の画像
研究例会の参加者は、農水省の水産庁漁港漁場整備部計画課の課長、課長補佐以下係長が名前を連ねている。後は、水産総合研究センター、土木研究所、各県の水産振興課、水産総合研究センター、この辺りまでがオフィシャルで、あとは、各研究調査会社、人工魚礁メーカーが名前を連ねている。
前身は、社団法人 全国沿岸漁業進行開発協会 と呼ぶ農水省の外郭で、僕はこの協会から人工魚礁の写真帳を作らせてもらっている。社団法人が行政改革的に分解されて、一つは(公社)全国豊かな海づくり推進協会になり、一つがこの漁村総研になった。
国が行う(助成する)おおがかりな人工魚礁関連の調査のほとんどは、この漁村総研が行う。
漁村総研の定めている人工魚礁調査のフォーマット
発表の第一部は、この漁村総研が農水省の補助金をもらって行っている研究の報告で、そのための報告会のようなものだ。漁村総研の研究は、調査手法であり、このような方法で人工魚礁の効果調査を行いなさいという基準を研究する。その実証実験の結果の発表である。
①150トン型水槽を用いたスケトウダラ着底幼魚の漁礁性の検証、
②バイオテレメトリーを用いたウスメバルの行動追跡
③温暖化による水産生物の出現状況の変化と、今後の漁場整備について、
④ウスメバルの食性について、
そして⑤が僕の「人工魚礁調査におけるインターバル撮影とROvによる撮影について」であった。①から④は、かなりな費用を使って一年かけた研究を12分で発表するので、しかも数値とグラフの羅列であり、数値的解析が得意ではない僕にとっては殆ど理解不能であった。その①から④のあとに、オールドファッションな撮影調査手法(器材は新しいが、コンセプトが古い)を掲げてリテラシーを動画で発表するので、場違いかもしれないと、たじろいたが、年の功か、違う視点からの発表も大事だとチャレンジした。
僕の論点は、たしかに新しい最新の調査手法(なんだかわからない)新しい魚礁の発表も大事だが、営々と、漁村地先に築いてきた、人工魚礁群がどのような状況にあり、どのように人々の暮らしに関わっているのかを調べ、調査するのも漁村総研の研究としては重要なのではないか、そしてそれには漁協、漁村(いまでも村というのが気になるが、町でも無いし、市でもない)とレクリエーショナルダイビングとの関わりが大きなポイントの一つである、ということだが、今ここで書くと整理されているが、途中経過では混乱だったから、論旨が通ったかどうかわからない。多分、通った。
発表の第二部が漁礁効果
①長崎県壱岐市勝本沖における魚礁効果調査報告 住友セメントの関連の会社
水深100mに沈められた高さ20m幅15m56トンの巨大魚礁 の効果の発表だある。ROVを使って撮影し、なるほど凄い魚群の数を、メノコ計算して、重量を見積もったもので、これはわかりやすかった。僕でもわかる。確かに凄い数だけど、これを毎年一基ずつ、これで、10基沈設されている。巨費を投じて一つの巨大自然礁 に匹敵するものをつくりあげた。と言えないといけない。
これは、今、一緒に泳いでいる玉田のお父さんの久木さんが始めた仕事の延長線上にある魚礁、で久木さんのやったSK漁礁というコンクリート礁 を芯にして外郭を鋼製にしたハイブリッド化したもので、最も高価であるから、最も効果が無ければいけない、。
②視認、聞き取り調査による魚礁利用効果について
これもハニカム魚礁という蜂の巣の形状の巨大魚礁の効果調査だが、ROVが荒天のために使えないで、漁師に効果を聴いてきたという発表で、ROVを使う調査会社のだらしなさともいえる。親しい会社なので、僕にやらせれば、と昔だったら営業した。いや、だらしないのは、スガ・マリンメカニックかもしれないので、滅多なことは言えない。
③高層魚礁における定点カメラを付加した効果事例
カメラを高層魚礁の水深45mあたりに二基の定点カメラを着けてさつえいした。僕が昔、鶴町と一緒にやった水工研の調査に似たようなものだが、肝心の定点カメラによる撮影映像が発表になく、数値のデータとダイバーの手持ち撮影の写真だけだった。定点カメラは写っていなかったのか?と昔の耳が聞こえていたころの僕だったら突っ込んだかもしれない。これも昔の僕ならもっと上手くやった事例。
④乱積み設置漁場の集魚効果の優位性についての検証
これも親しくしている、昔お世話になった、後輩が取締役になっている会社だが、要するに適当にばらまいたよりも、適当に積み重ねた方が効果があるという発表で、整然と積み並べたものとの比較でないと、絶対的有利の証明にはならないが、整然と積み重ねるためのコストは大きい。しかし、これは僕の意見だが、整然と積み重ねられれば、高さのある鋼製魚礁よりも有利かもしれない。大型のコンクリート魚礁を積み重ねて、例えば6m角を2個で12m、三個で18mにする工法を研究して、実験し発表すれば面白い。自分が現役ならば、その提案と調査研究をする。
現役ではないけれど今度漁村総研に遊びに行くから、提案して見よう。提案は自由だ。
続く
僕の発表の画像
研究例会の参加者は、農水省の水産庁漁港漁場整備部計画課の課長、課長補佐以下係長が名前を連ねている。後は、水産総合研究センター、土木研究所、各県の水産振興課、水産総合研究センター、この辺りまでがオフィシャルで、あとは、各研究調査会社、人工魚礁メーカーが名前を連ねている。
前身は、社団法人 全国沿岸漁業進行開発協会 と呼ぶ農水省の外郭で、僕はこの協会から人工魚礁の写真帳を作らせてもらっている。社団法人が行政改革的に分解されて、一つは(公社)全国豊かな海づくり推進協会になり、一つがこの漁村総研になった。
国が行う(助成する)おおがかりな人工魚礁関連の調査のほとんどは、この漁村総研が行う。
発表の第一部は、この漁村総研が農水省の補助金をもらって行っている研究の報告で、そのための報告会のようなものだ。漁村総研の研究は、調査手法であり、このような方法で人工魚礁の効果調査を行いなさいという基準を研究する。その実証実験の結果の発表である。
①150トン型水槽を用いたスケトウダラ着底幼魚の漁礁性の検証、
②バイオテレメトリーを用いたウスメバルの行動追跡
③温暖化による水産生物の出現状況の変化と、今後の漁場整備について、
④ウスメバルの食性について、
そして⑤が僕の「人工魚礁調査におけるインターバル撮影とROvによる撮影について」であった。①から④は、かなりな費用を使って一年かけた研究を12分で発表するので、しかも数値とグラフの羅列であり、数値的解析が得意ではない僕にとっては殆ど理解不能であった。その①から④のあとに、オールドファッションな撮影調査手法(器材は新しいが、コンセプトが古い)を掲げてリテラシーを動画で発表するので、場違いかもしれないと、たじろいたが、年の功か、違う視点からの発表も大事だとチャレンジした。
僕の論点は、たしかに新しい最新の調査手法(なんだかわからない)新しい魚礁の発表も大事だが、営々と、漁村地先に築いてきた、人工魚礁群がどのような状況にあり、どのように人々の暮らしに関わっているのかを調べ、調査するのも漁村総研の研究としては重要なのではないか、そしてそれには漁協、漁村(いまでも村というのが気になるが、町でも無いし、市でもない)とレクリエーショナルダイビングとの関わりが大きなポイントの一つである、ということだが、今ここで書くと整理されているが、途中経過では混乱だったから、論旨が通ったかどうかわからない。多分、通った。
発表の第二部が漁礁効果
①長崎県壱岐市勝本沖における魚礁効果調査報告 住友セメントの関連の会社
水深100mに沈められた高さ20m幅15m56トンの巨大魚礁 の効果の発表だある。ROVを使って撮影し、なるほど凄い魚群の数を、メノコ計算して、重量を見積もったもので、これはわかりやすかった。僕でもわかる。確かに凄い数だけど、これを毎年一基ずつ、これで、10基沈設されている。巨費を投じて一つの巨大自然礁 に匹敵するものをつくりあげた。と言えないといけない。
これは、今、一緒に泳いでいる玉田のお父さんの久木さんが始めた仕事の延長線上にある魚礁、で久木さんのやったSK漁礁というコンクリート礁 を芯にして外郭を鋼製にしたハイブリッド化したもので、最も高価であるから、最も効果が無ければいけない、。
②視認、聞き取り調査による魚礁利用効果について
これもハニカム魚礁という蜂の巣の形状の巨大魚礁の効果調査だが、ROVが荒天のために使えないで、漁師に効果を聴いてきたという発表で、ROVを使う調査会社のだらしなさともいえる。親しい会社なので、僕にやらせれば、と昔だったら営業した。いや、だらしないのは、スガ・マリンメカニックかもしれないので、滅多なことは言えない。
③高層魚礁における定点カメラを付加した効果事例
カメラを高層魚礁の水深45mあたりに二基の定点カメラを着けてさつえいした。僕が昔、鶴町と一緒にやった水工研の調査に似たようなものだが、肝心の定点カメラによる撮影映像が発表になく、数値のデータとダイバーの手持ち撮影の写真だけだった。定点カメラは写っていなかったのか?と昔の耳が聞こえていたころの僕だったら突っ込んだかもしれない。これも昔の僕ならもっと上手くやった事例。
④乱積み設置漁場の集魚効果の優位性についての検証
これも親しくしている、昔お世話になった、後輩が取締役になっている会社だが、要するに適当にばらまいたよりも、適当に積み重ねた方が効果があるという発表で、整然と積み並べたものとの比較でないと、絶対的有利の証明にはならないが、整然と積み重ねるためのコストは大きい。しかし、これは僕の意見だが、整然と積み重ねられれば、高さのある鋼製魚礁よりも有利かもしれない。大型のコンクリート魚礁を積み重ねて、例えば6m角を2個で12m、三個で18mにする工法を研究して、実験し発表すれば面白い。自分が現役ならば、その提案と調査研究をする。
現役ではないけれど今度漁村総研に遊びに行くから、提案して見よう。提案は自由だ。
続く