また、学生クラブの話を置き去りにしてしまいそうだ。
もう少し頑張ろう。
Feb 23, 2006
学生クラブの練習 その2
2006年、10年前のブログだ。現在の自分の気持ち、状況については※印で挿入する。
そろって立ち泳ぎの練習
関東学生潜水連盟の練習、連続二回目は法政大学の練習だ。こちらは、最初の一時間は、全員そろって、号令のもとに練習をしている。次の2時間目が学習院と同じような個別練習になるのだが、私は寒くなり、一時間で上がってしまったので、個別練習の方は見られなかった。
法政の練習は、最初の一時間は、水面を泳ぐこと、クロールで泳ぎ、フィンで普通に泳ぎ、おそらくダッシュもして、バックでフィンキック、横泳ぎのフィンキック、ドルフィンキックで少し潜って泳ぎ、マスクを額に上げて、目を出してスノーケルで泳ぎ、と、あらゆる泳ぎ方で次々と水面で泳ぐ。このごろ流行のフロッグキックはやらなかった。そして泳ぎ方の締めは写真で見られる立ち泳ぎだ。手を前にだして、親指を水面に立てるようにして泳ぐ、最後は両手を水面上に万歳のように挙げて泳ぐ。
実は、法政大学には、立ち泳ぎで辛い事故の歴史がある。それ以来、立ち泳ぎ練習は関東学生潜水連盟では禁止、と聞いていたのだが、安全な形で残っている。
練習に無理は全くないし、スムースに流れる。泳力を増強しようというコンセプトは、良く理解できる。
※事故が起きたのはウエイトを持って泳ぐという負荷を書けた練習だった。この練習は、2006年に日本潜水会が始めた練習の踏襲で、しっかりその後のフォローがなかったために起こったと、僕は思った。そのことの責任を感じたために、大人、ダイビングのプロが必ず見ていてあげなければ行けないということで始めたのがSAI だった。
フィンキックのフォームはみんな理想的だし、なんの問題もないが、学習院のような強い個性は感じられない。おそらく、マニュアルどおり、マニュアルになりやすい練習だ。
後半の二時間目は、5メートルに潜る縦の練習だから、見ればよかったのだが、寒くなってジャグジーに入ったら、プールに入る気にならなくなってしまった。
一緒に水に入っているとそれぞれの大学の個性というか、哲学というほど大げさなものではないだろうが、長い伝統に培われた見識が受け継がれていることがわかる。海での練習を見れば、おそらく、それぞれのクラブで起きたニヤミスを反映させ、フィードバックさせたプログラムがあるのだと思う。統一マニュアルを作ると言うことで、各クラブの個性、見識、伝統を失わせることは避けたい。それぞれのクラブの練習プログラムを整理して、共有できると良い。そしてその作業の中で、今、事実上果たしているアシスタントインストラクターの役割を明確に規定することによって安全性が高められるはずである。
今、学生の書く本が流行っている。「東大生が書いたやさしい株の本」と言うのを読んだ。すごいベストセラーだと言う。しかし、全然面白くなかった。
関東学生潜水連盟の各クラブが書いた、ダイビングオペレーションマニュアルなどというのはどうだろうか。真野先生も言っていたけれど、真野先生、山見先生、河合先生、それに私も入れてもらって監修して作ったら、安全のためにずいぶん役立つと思う。
※後にこのオペレーションマニュアルを書いてもらった。2014年のシンポジウムの報告書にその全部を掲載した。自分が学生のために何かをした形をのこしたかったのだが、振り返れば意味のないことだった。学生にとって、全ては現在であり、過去を見たり、参考にしたりすることはない。その現在をどのようにつなげて行くのかが、問題で、昨日の監督ミーティングもそのように受け止めた。
※今の法政の練習はどんなものなのだろうか、10年前とまるで変わっただろうか、それとも、同じスタイルが引き続いているのだろうか。見たい気持ちもある。SAI が続いていればそれもできるだろうか。
現在の形については、別に述べたい。
もう少し頑張ろう。
Feb 23, 2006
学生クラブの練習 その2
2006年、10年前のブログだ。現在の自分の気持ち、状況については※印で挿入する。
そろって立ち泳ぎの練習
関東学生潜水連盟の練習、連続二回目は法政大学の練習だ。こちらは、最初の一時間は、全員そろって、号令のもとに練習をしている。次の2時間目が学習院と同じような個別練習になるのだが、私は寒くなり、一時間で上がってしまったので、個別練習の方は見られなかった。
法政の練習は、最初の一時間は、水面を泳ぐこと、クロールで泳ぎ、フィンで普通に泳ぎ、おそらくダッシュもして、バックでフィンキック、横泳ぎのフィンキック、ドルフィンキックで少し潜って泳ぎ、マスクを額に上げて、目を出してスノーケルで泳ぎ、と、あらゆる泳ぎ方で次々と水面で泳ぐ。このごろ流行のフロッグキックはやらなかった。そして泳ぎ方の締めは写真で見られる立ち泳ぎだ。手を前にだして、親指を水面に立てるようにして泳ぐ、最後は両手を水面上に万歳のように挙げて泳ぐ。
実は、法政大学には、立ち泳ぎで辛い事故の歴史がある。それ以来、立ち泳ぎ練習は関東学生潜水連盟では禁止、と聞いていたのだが、安全な形で残っている。
練習に無理は全くないし、スムースに流れる。泳力を増強しようというコンセプトは、良く理解できる。
※事故が起きたのはウエイトを持って泳ぐという負荷を書けた練習だった。この練習は、2006年に日本潜水会が始めた練習の踏襲で、しっかりその後のフォローがなかったために起こったと、僕は思った。そのことの責任を感じたために、大人、ダイビングのプロが必ず見ていてあげなければ行けないということで始めたのがSAI だった。
フィンキックのフォームはみんな理想的だし、なんの問題もないが、学習院のような強い個性は感じられない。おそらく、マニュアルどおり、マニュアルになりやすい練習だ。
後半の二時間目は、5メートルに潜る縦の練習だから、見ればよかったのだが、寒くなってジャグジーに入ったら、プールに入る気にならなくなってしまった。
一緒に水に入っているとそれぞれの大学の個性というか、哲学というほど大げさなものではないだろうが、長い伝統に培われた見識が受け継がれていることがわかる。海での練習を見れば、おそらく、それぞれのクラブで起きたニヤミスを反映させ、フィードバックさせたプログラムがあるのだと思う。統一マニュアルを作ると言うことで、各クラブの個性、見識、伝統を失わせることは避けたい。それぞれのクラブの練習プログラムを整理して、共有できると良い。そしてその作業の中で、今、事実上果たしているアシスタントインストラクターの役割を明確に規定することによって安全性が高められるはずである。
今、学生の書く本が流行っている。「東大生が書いたやさしい株の本」と言うのを読んだ。すごいベストセラーだと言う。しかし、全然面白くなかった。
関東学生潜水連盟の各クラブが書いた、ダイビングオペレーションマニュアルなどというのはどうだろうか。真野先生も言っていたけれど、真野先生、山見先生、河合先生、それに私も入れてもらって監修して作ったら、安全のためにずいぶん役立つと思う。
※後にこのオペレーションマニュアルを書いてもらった。2014年のシンポジウムの報告書にその全部を掲載した。自分が学生のために何かをした形をのこしたかったのだが、振り返れば意味のないことだった。学生にとって、全ては現在であり、過去を見たり、参考にしたりすることはない。その現在をどのようにつなげて行くのかが、問題で、昨日の監督ミーティングもそのように受け止めた。
※今の法政の練習はどんなものなのだろうか、10年前とまるで変わっただろうか、それとも、同じスタイルが引き続いているのだろうか。見たい気持ちもある。SAI が続いていればそれもできるだろうか。
現在の形については、別に述べたい。