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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0228 インターバル撮影 2

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 今日は、これからお台場に行きます
 0228 AM0600 です。

1-4 多数のカメラを同時に使うことにより広範囲の同時観察ができる。
多数のカメラを散開させることにより、広い範囲の同時撮影ができるので、魚礁と魚礁の間、魚礁域、あるいは魚礁の同時比較などが出来ると考えた。
1.延縄方式
延縄のように沈みロープに枝をだすように、たとえば30m間隔で10代を設置すれば、魚礁間の撮影ができて魚の移動状況などもわかると考えた。
この方法はこれまで、広く広がる磯根、藻場などでの撮影で効果を上げたが、人工魚礁域の撮影では、魚礁の中、近くでは魚が多いが、その間の部分ではほとんど魚が写らない。写るのはキタマクラが多いという結果で終わった。一回だけ、イナダの群れが通りすぎたが、この魚礁群では、魚礁間の魚の往来は密ではないということがわかった。この場所での今後の調査で、この方式を使うことは考えていない。
b0075059_61562.jpg

2.適当に投入
魚探で魚礁の位置を確認しつつ、適当に一台づつ投入して行くというやり方も試したが、魚礁から離れると、イサキの稚魚などを除けばほとんど魚は写らず、このことは、ダイバーの目視でも容易に想像できることであり、あまり意味が無いことがわかった。ただ、数十台のカメラを、12箇所の魚礁全部に同時に投入して撮影するという方法は、今後、やってみる価値があり、実行する予定である。
b0075059_6155220.jpg

3.ダイバーが持って行き設置する
撮影装置は軽いので、ダイバー一人が、3基は持って行くことができる。魚礁の適切な部位に持って行き設置する方法が取れるが、目視観察と結果はあまりかわらない、と言うか期待通りの結果が得られたにとどまった。

4.水深40m以上の観測ができる。
高気圧作業安全衛生規則が改正になり、水深40m以上は、混合ガス潜水でなければ潜れないことになった。テクニカルダイビングの手法で、混合ガスを使用して、100mまでは潜れるが、特殊な技術であり、費用もかかり、危険も無くはないので、大掛かりな潜水になり、標本のサンプリングなどの手作業が必須の場合を除いて、ダイバーの目視観察であり、ROVによる観察とあまり結果は変わらない。
水深40m-60mを手軽に、効果的に撮影調査する手法として、インターバル撮影が効果がある。

5.縦に2連3連につなぐ
例えば、水深50mの魚礁(波佐間では、A1が水深50m弱である。)の撮影で、海底から5mの位置に一つ、10mの位置に一つ、15mの位置に一つ、縦に3連にして、下ろす。A1は、高さ15mの鋼製魚礁である。ダイバーが、15mの頂上から、魚礁の内部に吊り降ろす。ダイバーは35mまで潜ればよいことになる。波佐間では、水深50mが最深であるが、水深80mぐらいまでであれば、調査可能である。波佐間のA1 では、水深45mで、水深30mと魚種は変わらず、小魚、ネンブツダイ、イサキの稚魚 などは、通常は中段、及び上段にいるが、2時間の連続撮影のうち、一度だけ、下段に降りてきている。この3連を、A1とB4, C9 いずれも鋼製で水深30m以上、に同時に降ろして、撮影比較する予定である。
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1-4.ROVについて、
水深80m以上は、ROVでなければ、撮影することができない。水深50m程度では、どうだろうかテストしてみた。使用したのは、ビデオレイというカメラで、現在使われているカメラの中で最小型である。
使用してみて、ダイバーとのコラボレーションが非常に面白かった。レクリエーショナルダイビングでの使用も考えられる。そして、今回使用した時は流れが速くて、多分、ROVだけであれば、非常に熟練したオペレーターでなければ、魚礁に到達することが、難しいと思われた。ダイバーが手持ちカメラのように持って行き、魚礁の前で離してやればいい。
ROVとインターバルカメラの比較であるが、水深80m以上であれば、ROVでなければならないので、比較にならない。水深40m程度であれば、ROVはダイバーの目視観察に及ばないし、水深60mまでならば、インターバルカメラは、長時間継続撮影、同時に複数の地点、水深で撮影ができる。そして、例えば3連のインターバルカメラは、ダイバーの目視よりも、客観的であり、資料(撮影成果)も情報量は大きい。
そして、なによりもインターバルカメラは安価である。ただし、インターバルカメラは水深30mまで潜るダイバーが必須になるので、運用費用としては、ROVの方が有利かもしれない。

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