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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0117 大瀬崎のマダイ

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 見た目で一番好きな魚はマダイで、こんな美しい魚を食べるなんて、と、思ってしまうのが僕の思考回路で、結局は食べるけれど。
 マダイが群れて、列をつくって泳ぐ姿を撮りたい。出来れば魚礁をバックにと、魚礁の調査を仕事でしていた頃は、いつも、いつも心がけていたけれど、せいぜい5尾どまり、それも接近するとばらけてしまう。整然と列を作ることがない魚なのか。群れているといっても、てんでばらばらだ。
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       今、僕のデスクトップで泳いでいるマダイ

 それと、美しいのは30cmどまりで、オオダイは、黒くくすんでしまう。
 マダイを追って熱くなるのは大瀬崎で、みんなで、一緒に行くことが多かったので、つい、自分が群れから離れてしまう。目当てを決めて、魚を撮るということと、バディシステムとかフォーメーションは、厳密には成立しない。このことがダイビングの基本だと思う。

 人工魚礁は、魚をねらってバラバラになっても、人から眼を離しても、集まりやすい。しかし、眼は離す。

 大瀬の先端もきれいなマダイが多い。40mぐらいの水深がマダイが撮りやすい。そして、バディは離れてしまう。帰りは20m線でちょっと探して、10m線で探しながら、減圧深度で待つということになりがちだが、これは、バディシステムとは言えない。が、撮影するという時は、みんなこんなものではないだろうか。カメラマンはきっぱりと、「てんでんこ」と決めるのも潔いかもしれない。そうしている人が多いみたいだ。僕の考えでは、てんでんこ、とソロはちょっとちがう。どこにいるか、気にしながら、一人で被写体を追うのが、てんでんこ、と僕は定義している。ソロは、一人だけで、エントリーして、一人だけに終始する。たとえ二人でエントリーしても、バディのことを少しも気遣わないのもソロだろう。カメラマン(カメラを持つ人)にバディシステムは基本的に無理。もちろん、アシスタントを決める、とか、ガイドダイバーを個人的に雇えばバディになれる。
 
リサーチダイビングでバディが成立しやすいのは、美しさの追求をしないからだ。追求してはいけない。出来れば美しく撮る程度にとどめる。これはカメラマンにはかなりストレスだ。自分はカメラマンではない。セフィティオフィサーだと心に決めないといけない。

 さて、マダイだけれど、水深40m以上は混合ガスでないといけない、と決められると、これもバディシステム的ファジイな方便が必要になる?今の自分はハイブリッドシステム、インターバル撮影、ROV、すべて、40m線へのこだわりに源がある。リブリーザにしても、SCRが40mだ。魚を追うと、40mという線は微妙になる。


 ところで、今の僕は、大瀬の先端で、一人でマダイを追えるだろうか。
 このところ、タンクを背負ったスクアットが、少しおろそかになっているし、海ではチームに甘えている。つい、重いものを人にまかせてしまう。

大瀬の先端に深く潜った最後は何時のことだっただろう。ブログを繰ってみたら、2007年の1月21日に 先端で43.5m潜っている。その後は、ブログでは見つからない。
 ログを調べてみた、やはり2007年の1月21日が最後になっている。
 最大水深43.5m.水温17度 透視度20m、潜水開始1110 浮上1134 
潜水時間24分
 40mを越すと、タッチアンドゴーになっている。この時は43.5mで3分間撮影している。
 僕のログブックは2008年で終わっている。その後はブログが引き継ぐからいいや、とやめてしまっている。こういう記録を見るには、ログが良いのだけど、一度切れてしまうと復活しにくい。それに潜る回数も減っている。海に出た時には必ずブログを書くようにしているから、良い。だろうか?

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