後藤道夫が作ったマスク 単眼マスクの僕のの理想だと思う。
普通のマスクは、単眼ではなくて、今ではマンティスやラクーンのタイプが普通になっている。このタイプを二眼といいたいか、このタイプで単眼のものも少なくない。仕方が無いから、スタンダードタイプとしよう。
スタンダードタイプで、僕が使うのは、ダイブウエイズでは、ラクーン、実はこのネーミングはすきではない。僕はマーリン、海鷲という名を提案したのだが、ラクーン、穴熊になってしまった。だれも穴熊のマスクなど着けたくないのに。
ラクーン、上部の補強材が取れてしまっている。実用上問題ない。今度、ここに、マスクマウントを貼り付けて見ようかと思っている。
しかし、マスクそのものは、気に入っている。水漏れはほとんどなかったし、着けやすい。視界も、マンティスと変わらず、マンティスよりも上下が少し広い。今のマンティス5ぐらいだろうか。僕のスタンダードで、レンタルにはこのマスクが一番多く用意している。
もうマスクはこれで充分だと僕は思う。しかし、ファッションとして、カラーとして、マンティスに及ばない。性能が同等ならば、フャッション性で、このタイプは選ばれる。要するにちょっとした見た目と、枠のカラーの多様さで劣っている。
マンティス、マスクマウントを付けている。
これは僕がとっかえひっかえ、マスクを使った結果を述べているが、僕は、どちらかと言えば、マスクの水漏れを起こしやすい顔のようだ。もしかしたら、髭のためかもしれないが。
ラクーンのもう一つの欠点は、プラスチックのフレームの上の縁の補強材がすぐに折れることだ。僕の扱いが荒いのだが、あえて荒くしている。荒くしても壊れないことがいいことなのだ。
補強材はすぐに折れるが、補強しているだけだから、そのまま使えるが、今度折れたら枠そのものが折れることになる。折れたことはないのだけれど。
マスクマウントを付けている。
さて、今度は、新しいマスク、アイ・アイだ。このネーミングも、なんだか、よくわからない。合い、逢い、だとかいっていた。はっきりと言って、これをつくるよりも、ラクーンの設計なおしをしたほうが良いと僕は思った。しかし、それではデザイナーとしての武田さんのチャレンジ精神が許さないのだろう。次々と新しいデザインを、そして、それは、前のものよりも良く、そして、なにか特色を持っていなければならない。
このマスクは何種類かサイズがあって、顔を測定して、サイズを選ぶ。
スタンダードとしては珍しくシングルスカートで顔あたりがいい。顔に合えば、水は漏らない。何種類かサイズがあるから、サイズが合わないと水が入る。
サイズが合えば、これまでのマスクの中のベストともいえる。とても良いマスクだが、やはり、目の前を遮る鼻をカバーするピラーが眼に入る。このマスクには右と左をつなげた単眼もあるが、鼻の上は、やはりじゃまである。このじゃまは、本当に遮らない、スーパーワイドのようなマスクを使ってみて、比べない限り気にならない。僕は気になる。
キヌガワにも同じようなガラスがつながった、ヴエイダーがあるが同じだと思う。
スーパーワイド、マスクフェイスがまがぬけている。
ということで、僕はスーパーワイドを使ってみることにした。面白いし、他の人がつかっていないし、何よりも、目の前を遮るものが無いので、気持ちがいい。どれほど、気持ちが良いかといえば、使った比べて見る他ない。上下の視界は、特に上の枠は眼球を上に向けても目に入らない。これは、カメラマンにとってはとても良いことだが、左右は枠が見える。差し引きで、僕にとってはプラスだ。ストラップのテンションも良い。
ただ、マスクフェイス、マスクを付けての外見だが、これも大事な条件である。スーパーワイドはあんまり良くない。
スフェラ、マスクフェイスは気に入っている。
ワイドといえば、僕は、スキンダイビングように、スフェラを使っている。スキンダイビング・セーフテイを書いて、共著者の藤本君がこれを愛用しているというので、使ってみた。レンズを思い切り眼にちかずけて、さらに両端をカーブさせてワイドにした。これこそ、スーパーワイドだ。水中で使ってみると、裸眼よりワイド?そんなことはないので、裸眼とおなじくらいにワイドだ。しかし、そのワイドになったガラスのカーブの部分で像がゆがむ。カーブのために遠近感が裸眼に近くなり、慣れるまで違和感がある。慣れれば慣れるのだ、というマスク使用の習性を活かした思い切ったデザインである。後藤道夫が、ガラスが鼻を押してもよいと思いきったのと、同等だ。
まだ、何となく、スクーバでこのマスクを使う勇気がでない。像の歪みで、なにか、間違ったことをやらないかと、不安なのだ。
さて、キヌガワの新しいマスク ヴェイダーを使ってみていないし、タバタで大ヒットのモルビーも使っていない。そのほかのメーカーにも触れていない。ダイブウエイズは身内だから勝手なことを言えるが、よそ様の悪口は言えない。でも、たぶん、どれも同じように良くて、同じように、時々水が入るのだろう。デザインの好きずきになるスーパーワイドや、スフェラのような個性的なマスクは、みつけられない。クレッシィイのミニマは、岡本美鈴はじめ、フリーダイバーの愛用者が多いようだが、想像が付く、ガラスを目に近づけているので、スーパーワイドで、スフェラのように特異な視界ではないのだろう。僕はスフェラの特異なワイドを楽しんでいるので、ミニマは試さない。
勝手なことを言うためには、お金を出して、マスクを買わなければいけない。提供されたら、褒めないわけには行かない。
1006,浦安海豚倶楽部の辰巳での練習で、スフェラとスーパーワイドを交互に使ってみた。スーパーワイドをスキンダイビング練習に使っても良い、つまり、スーパーワイドの方が使いやすいのだ。しかし、本当のスーパーワイドのスフェラも捨てがたい。今度はスクーバでスフェラをつかってみよう。
なお、スフェラは日本アクアラングが売っているものを使っている。
結論をいうと、スーパーワイドⅡのゴムボディを作りなおして、後藤道夫のマスクのように、鼻を押してもいいから、本当にスーパーワイドにしてほしい。