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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0727 豊潮丸航海-2

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 7月26日
 四国長浜港、本州柳井港泊、つまり瀬戸内海をでられずにうろうろしているということ。
豊潮丸には、海洋観測に必要とされる機器はすべて積み込まれている。スクーバのタンクも、充填のコンプレッサーもある。しかし、そのコンプレッサーは120キロまでしか、効率よく充填することができない。120キロから上げるには時間がかかる。たとえば、一日に二回潜るような場合、その間で充填するには120キロでも精一杯だ。大きな親ボンベも積んでいない。船の安全ということで、高圧機器の制限があるのだろうと思う。それにしても、120キロと現在の普通の充填圧200キロとの差は大きい。僕達の潜水も、15m程度が最大水深になる。

    もう少し、大きいコンプレッサーでも良いのに。

しかし、考えてみると、僕がダイビングを習いはじめのころも充填圧は120キロ、レクリエーショナル・ダイビングで20m以上潜ることはなかった。
学生のダイビングとして、この辺りを天井にしておくことも、ひとつの見識ともいえるかもしれない。スキンダイビング+α のスクーバダイビングのような感じだ。
北海道大学の酒井先生が言っていたが、北大の練習船ではスクーバダイビングをやらせない。やるように話し合いをしているが、どうしても船上と連絡が取れないスクーバには否定的だという。ケーブルダイビングシステムがおすすめできれば良いのだが、この有線通話・安全確保システムを売る会社「テル」は、事実上消滅してしまっている。※「テル」とは、脇水輝之の事故死で、この有線通話システムさえあれば、とその普及のために僕が作り、力尽きた会社だ。

0726 15時
台風12合の影響でかなりの波の中を走って、別府湾に錨泊した。


7月27日
豊後水道に出て宇和島沖になる日振島で潜水。
日振島は、村上水軍の宝が隠してあるという言い伝えがあり、ニュースステーションの時代に潮美と潜って、150mの長さ、向こう側に抜けている水中の海蝕洞を発見した。宝を隠すには絶好の場所だが、宝は見つけられなかった。古いことなので、場所をおぼえていない。


    積み過ぎで水がかなりはいったので、早めに飛び込んでしまって、流れが強かった。

僕達のスタイルで、赤ボートから飛び込んで、水面で器材を着けるのだが、流れが速い。これでは器材を着けているうちに流されてしまう。それに海底も単調だ。もう少し遡れば流れのゆるやかなところがありそうだ。と、流れに逆らって泳ぐ。辰巳での練習会、一回分ぐらい泳いで、流れのおだやかなところに来たが、ボートの上の判断では場所を変えるということだ。
再びボートに上がって場所変えをした。此処は流れも緩やか、透視度も瀬戸内海よりはよくなり、水温も高くなっていて、のんびりと楽なダイビングができた。



0727日 潜水開始1151 潜水時間39分 浮上1230 水温24度 最大水深7,2m 平均水深 5.4m


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