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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0726 豊潮丸航海-1

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 ネットがなかなかつながらずにアクセン奮闘した。

 7月25日 豊潮丸航海 第二日目 
 海に出て、船に乗っていると、書くことが面倒になるが、かいておかないと、あとで困る。
 昨日、7月24日13時、定刻に豊潮丸は基地の呉を出稿した。
 台風の接近で、スケジュールは大幅に変更になり、薩南諸島を奄美まで下ることはとうていできなくなり、中の島まで下りて、宿毛にもどってくるスケジュールになりそうだ。
 17時30分に伊予長浜に接岸する。

      長浜港での夕景
 長浜は豊潮丸の航海で、何度か立ち寄ってことのある街だが、地方の町の通例で、寂れている。シャッターを下ろし、閉店している店が多い目抜き通り、
 学生の散歩に付き合って、街のハズレまで、30分ほど歩く。往復で一時間、疲れるけれど歩く運動もしておかなくてはと歩く。

 7月25日
 長浜を8時にでて、9時から、小水無瀬島でもぐる。この島は、瀬戸内海の端に位置していて、これまで何度となく潜っている。
 航海、最初の潜水なので緊張する。
 例によって、ウエットスーツは、学生レンタルに昔使った、ハリサン(もはや亡くなってしまったメーカー)の安売り品で、しかし破れないで、持ちこたえている。ウエイトは4キロで良いと思ったが5キロ着けた。


 


 僕達のダイビングオペレーションルール、ローカルルールを説明しておこう。まず、第一にバディシステム、僕と中尾先生、鈴木と里奈、町田と石橋、北大の酒井先生のグループ。ゴムボート(多分6人乗り・これを仮に、赤い色なので、赤ボートと呼ぼう)にタンク6セットを積み、鈴木が乗る。エンジン付きの豊潮丸のゴムボートと舷を接して連結して走る。ダイビング地点で、赤ボートのアンカーを入れ、これを基点に潜る。ボートから器材を下ろしてもらった、水面で着装する。ゴムボートのアンカーに巻き尺を結びつけて50m(から80m)ほどのばす。当初はこれにそって採集調査をしていたのだが、今では、これをマークラインとしてこのラインから潮上の方向に動いていく、この50mの幅を外れなければ、コンパスの逆針で戻ってくれば、ラインに当たって、ボートに戻ることができる。
 豊潮丸では、タンクを120しか詰めてくれない。200詰めてあれば、100が引き返し点だが、120だから50を引き返し圧力(ターンプレッシャー)とする。
 小水無瀬島725日 潜水開始1008 潜水時間33分水温20.5度 浮上時間1041
  最大水深15.8 平均水深 9.6
 10時8分潜水開始、小さい島の斜面での潜水だから、地形はわかりやすい。透視度は、10m程はあるが、瀬戸内海の濁りで綺麗に青くはならない。メバル、スズメダイ、ベラの類が普通にいる。僕と中尾先生のバディは、いつも同じ。なにか、採集物(主に海綿の類)を見つけると、中尾先生がその写真を撮り、僕も抑えで同じものをとっておく。先生が切り取って、僕がビニールジッパーの袋を開けて採集物を入れる。大きな採集袋を持つのは中尾先生で、僕は、戻り道を見ておくことと、町田のバディ、鈴木のバディがあまり離れないように注意している。
 水温20度で5mmの古いワンピースではかなり寒い。我慢はできるけれど速く上がりたい。50になったので中尾先生に合図してターンする。水深は5-7mだから30までは浮きにかかる必要はない。50からも、2回、二箇所ほど採集して、マークラインは見えているので、心配はない。20になったので、ラインに乗って斜面を戻るボートの下、水深3mで、少し撮影をして、ゼロになったので浮上する。

 寒かった以外は、全く問題なく、心配点、反省点もない潜水だった。
 船に戻り、船は走り、昼食を食べて、13時から、周防大島のなんとかいう小島の裾で潜る。困ったことに巻き尺がこわれてしまった。普通の巻き尺で、塩水でつかって、10年の上つかった。壊れて不思議はない。
2回めの潜水は、マークライン無しで、マークラインがあるのと同じようなパターンで潜水することにした。地形は単純だし、水深も浅いし、流れもわずかだ。僕は寒かったので2mmのフードベストを上に着ることにした。午前の4キロで、BC.に空気を入れるようだつたから、ベストを着ても大丈夫だろう。

日平均水深
周防大島725日潜水開始1350潜水時間42  水温20,6度浮上1432
 最大水深 10,2m平均水深 6.6m

 フードベスト一枚でずいぶん暖かい。かなり寒さは軽減した。
 濁りは午後の位置の方が濁っていたが、別に問題もなく、同じように普通の潜水ができた。
 この二回の潜水で、ずいぶん慣れてきてチームとしての感覚が戻ってきた。


 中尾教室で初めての女性ダイバーである里奈ちゃんは、安定していて心配ない。予想通りに空気の消費も少ない。午前中、僕と同じタンクをつかって、僕がゼロになったのに、彼女は60残っていた。
 彼女は、早稲田水中クラブではない、同好会的なクラブで潜水を習い、Cカードをとって、それから水中科学協会のプライマリーコースを受けた。このコースが一番いいかもしれない。監督、コーチのいない同好会であっても、きちんとやれれば、それで良としなければ。

 ニコンCOOLPIX AW130は、底面の三脚ネジ穴が弱い。水中でのストロボ用ステイへの取り付けでねじ山が馬鹿になってしまった。ライトを付けたステイで使うことができない。仕方がないので、今回は、単体で手首にぶら下げて撮ることにした。ウエアラブルはマスクマウントで、これで両手がフリーで使える。一番シンプルなカメラシステムになった。この航海はこのスタイルで行こう。
 しかし、ニコンCOOLPIXがライトステイに取り付けられないとなると困る。修理に出せばなおるが、底の部分の部品交換だから、再発するだろう。それに保証期間中ではあるが、保証証がどこにあるだろう?

  カメラを被写体の30cm以内でしっかり保持して撮ったもの以外は、ニコンAWとマスクマウントからの静止画と大差はない。採集物の周辺状況を記録するのであれば、マスクマウントG0Proで十分であり、AWで撮る意味は無い。

    AWの画像 カメラのストロボが光っている。


    マスクマウントのG0Pro2 の動画から切り出した静止画、状況説明はこれで十分だ。
    
 柳井港接岸で買い物にでた。買い物というとウォーキングになる。みんなはイオンまで行ったが、僕は途中の大型ディスカウントドラッグストアーでドロップアウトした。町田くんがやさしくて、僕のドロップアウトに付き合ってくれた。好きなザラメ煎餅をさがしたがない。町田くんは、ザラメ煎餅というものを見たことがないという。今度、機会があれば、港屋の「ザラたん」を買って、大学に持って行ってあげよう。


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