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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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1228 潜り納め

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 12月28日、もう3つ寝ると、大嫌いなお正月がやってきます。またひとつ年を撮り、今年出来たことが、新しい年にはできなくなるのです。
 愚痴を言っても仕方がない、今年度最後の潜水、月例のお台場です。最後という言葉は縁起がわるい。潜り納めです。魚礁の話は先に送って、潜り納めのことを。
 昨日は中川の60歳還暦のパーティがあり、行ってきました。60歳、若くていいな。昔の須賀スクールが、幸せに年をとるのはうれしい。しかし、しみじみと、すでに世を去った、昔のメンバーのことを思ったり、
話題を変えて、毎週、毎月、どのくらい潜るのですか?と聞かれました。毎月、5日は辰巳のプール、2日は浦安のプール、スキンダイビングのトレーニングです。月に一回、最終日曜日がお台場の定例調査、東京港水中生物研究会です。館山の魚礁研究会をこれも月一にします。幸いなことに、中尾教室の無脊椎動物の採集、安全スーパバイザーの旅行が年に3回、2014年は、地中海の旅に連れて行ってもらうことが出来ました。他に豊潮丸の航海、他にも1-2回、レクリエーショナルダイビング的なツアーは、GWに東伊豆似、1泊、伊豆大島の海豚クラブのツアーは季節ハズレの台風で、中止、年に何日ぐらい水に入るかと言うと 7日×12がプール、2×12日が定例の海、無脊椎動物が期間は長くても正味潜る日は少ないので、今年は8日ぐらい。レクリエーションが2日、ざっと136日は水に潜っています。今年出来たことが来年できなくなることが、少しでも少ないように、ストイックにできる努力をします。「アスリートの魂」どっかで聞いたな。

 「須賀さんはもうタンクを背負ったら一人では立ち上がれない。タンクを外して、引き上げてもらわなければ船に上がれない。」とあざ笑うような口調で言う人がいます。カチンときますが、いやいや、ありがたいことです。それにたいする反発心が自分を支えてくれます。

   カバー写真です。ハゼの類、ありふれていて、周年見るんですが、ヒメハゼ?アゴハゼ?スジハゼ?写真から断言できるほど、魚の種類に詳しくないのです。報告書などでは、ハゼの類 ですませてしまいます。


    風もなく、いい天気でした。陸上を撮るのをわすれていた。

 今日のお台場、水温10℃ですから、ドライスーツです。7キロのウエイトジャケット、4キロのウエイトベルト、1.4キロのレッグウエイト、合計12.4キロ+タンクが12キロはあるでしょう。低い台に腰掛けて、タンクを背負ます。人の手を借りないで立ち上がることはまだまだ容易です。正式にはバディが向き合って手をかけて、バディチェックをします。若い海洋大学潜水部の後輩が、来ていますが、感心にきちんと互いにチェックをしています。僕の場合残念ながら、バディの相手を立ってチェックする余力はありません。手を添えられるのは拒否します。自分で自分の事もできないと言われるのは嫌です。立ち上がり、一人で、渚まで30mほど歩きます。カメラを砂浜に置き、あんまり砂の上には置きたくないのですが、仕方がありません。マスクを着け、フィンを履きます。これが難行です。座ってフィンを履いたらもうたち上がるのがつらい。ダイブウエイズのスーパートライスターにつま先を入れ、体を曲げて、フィンのベルトを引き上げます。引き上げやすいように、輪になっているので、このフィンが一番いいのですが、それでも、この引き上げに息が切れます。誰かが近くにいれば、ちょっと引っ張ってもらうだけなので、頼むこともありますが、原則として一人でやります。両足のフィンを履き、マスクを着け、て、後退りするように水に入ります。砂浜の砂が、フィンの裏に吸い付くようで、足を運ぶのが難儀です。ここまでの動作で、心臓の鼓動が、激しくなります。
ドライスーツのネックで首を締めて、心臓に負担をかける動作をして、冷たい水にはいる。体に良いわけがないのですが、これをやらないと、元気を取り戻せないのです。
 膝の上、もものあたりまで水が来たら、膝を折り曲げて、もう一度マスクをチェックして、レギュレーターを咥えて、ドライスーツの空気を抜き、体を反転させて、水平にうきます。レギュレーターのセカンドステージはダイブウエイズの最新型で、テストをたのまれています。ほとんど呼吸抵抗がなく、空気が流れこんできます。水に入る、潜水反射の徐脈もあると思うのですが、心臓の鼓動が普通に戻ります。

 本当は水平姿勢でトリムをとって、フロッグキックで、泳がなくてはいけない。練習にならないと思うのですが、この状態では無理です。フラッターキックで進みながら、カメラのスイッチを入れ、ウエアラブルカメラの動画撮影を始めます。このカメラはエントリーからエキジットまで回り続けます。オリンパスのTG2を並べていて、これは、被写体を見つけて、スチルを撮ったり、動画をとったりします。

      
上から見下ろした時には、水が澄んで見えたのですが、入ってみると、濁りが雲のように広がっていて、雲の中に突っ込むと、透視度は50cmぐらいになってしまうのです。
潜水区画の最先端の、あたりまで、魚を探しながら行くのですが、本当に、カニも魚もどこかに潜り込んでいるらしく、動くものとていないのです。

目標の杭のあたりも濁っていて、ヒメホウキムシぐらいしか撮影するものがありません。オリンパスのスーパーマクロで、動画とスチルを撮ったのですが、これは毎度おなじみの画です。


帰途は、一応水平姿勢で、フロッグキックで泳ぎます。水深4mまで降りると、水全体が、透視度30cmの濁りです。雲海飛行のつもりで、コンパスを見て、もどります。北東方向で出発点に戻れるはずです。しかし、何も見えないので不安になり、計器飛行は中止して、水面に顔を出します。やはりだいぶ東に流れているようです。といっても、50mも泳げば戻れます。
エキジットは、膝をついて、フィンを後ろ手で脱ぎ、立ち上がって歩くので、フィンが砂に吸い付くこともない、やや楽です。

2回めの潜水は午後で、ドライスーツの水没訓練になった海洋大学の学生は2回めはパス。ドライスーツは、必ず水没するもの、3年も使っていれば、必ずと言えるでしょう。その時に焦って事故にならないように、僕が使えなくなったドライスーツでもぐらせています。それでもウエットスーツよりも温かいだろうと言ったら、微妙なかおをしていました。水温は10℃です。いまどきの学生がウエットスーツで潜れる水温ではありません。30分以上潜っていて、沖でスレ違いました。
 



2回めの潜水は、少しは体が慣れたので、フィンを履くきつさなどは変わらないのですが、水に入っての動きは良くなっています。今度は積極的に魚を探すつもりで移動します。良さそうな岩陰に体を腹ばいにして落ち着きます。見回すとムラサキイガイの大きいのが会ったので、殻を開いて、海底に身をむき出しにします。これで、カニとハゼは来るだろう。見守るまもなく、小さいイソガニがちらって動く姿が見え、恐る恐る、餌に近づきます。ハゼも岩の下から出てきます。小さいハゼが3尾、見ているうちに餌に食いつきます。これを撮影しているうちにオリンパスの電池がなくなるサインがでて、そろそろ帰ろうと残圧を見ると30,一本で2回潜るので、100で午後の潜水を始めると、当然、ゼロになる理屈です。水深は1m以下の浅さですからたちあがれい、背泳ぎで泳いでゆけば、なんともないのですが、一応、空気のあるうちに帰ろうと戻ります。なんとなく急いで、帰りついたらちょうどゼロになりました。
2時30分潜水終了。潜り納めでした。
 


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