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1227 人工魚礁インターバル撮影(2)

細い、リールのコードを使ったのだが、これは失敗。次回は、鉛を織り込んだ調査用沈みロープを使ってみよう。これまでの千葉県乙浜の調査では、400mの長さの沈みラインで、ライン調査をやっていた。
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AとB,二本のラインの設置状況を手持ちカメラで撮影する。4基のカメラ、が付いているAラインは途中で折れ曲がってているが、これは魚礁の上に張り巡らされた、ガイドラインを避けて、入れたためにこうなったのだろう。水底からの高さ2mは、少し高すぎて、魚礁のブロック群が映らないのかなとおもう。
高さ2mと言うのは陸上では高く感じないが、水中でのダイバーの目線は、水底から0.5mだから、2mはずいぶんと高い。

下を見て、ラインに沿って撮影して。終了、、浮上しようとした。まだ、残圧が100ある。僕の空気消費量が一番高いのに、他の三人は浮上してしまっていない。悪い癖で、全員がベテランだということもあり、この調査では、範囲が限定されているし、ボートの直下だからということもあり、サイドバイサイドのバディのブリーフィングをしていない。僕は自分のチームのつもりになっているが、実は混成、即席チームなのだ。考えなくてはいけない。浮きかけて、上を見ると、メアジの群れ、そして、10cmのイサキの若魚の大群が目に入った。2mラインは正解だったかなと思う。僕が一人だけになってしまったことが、怪我の功名になって、イサキの群れが戻ってきたのだろうか?中層に張り巡らしたガイドラインは、4個のブイで連結している。これから、上に向かってボートに至るラインが見つけられない。残圧は50で、十分にあるのだが、ちょっと焦る。昔ならばそのまま浮上してしまうだろう。多分、ボートとの距離は30mもない。それが、今の習慣で、ロープにつかまっての安全停止がいつの間にか、擦り付けられている。まあ、空気が少なくなったら、そのまま上がることにして、焦らずに探そうと思うのだが、土地勘がないので、上へ向かうラインが見つけられない。
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その時船の上では僕の気泡が右往左往しているので心配し荒川さんが飛び込んで降りてきてくれた。こちらはホッとして、彼について行くのだが、速度が違うので、ようやくついて行く。それが、荒川さんなのに、浮上索が見つからずに、また戻ってきて、ロープを指さしてくれた。斜めの上に上がっているので見つけにくかった。荒川さんは安全停止などせずにスイと上がってしまう。昔の自分の潜水と同じだ。僕はちょっと3mで停止して、上がった。これも、このようなリサーチダイビングをする場合の問題点だ。
 潜水開始 1138 潜水終了 1211 潜水時間33分
 最大水深23m 平均水深18.4m 15.8℃

午の潜水は、僕は加わらずに、舟の上でのカメラの引き上げと整理格納をした。

東京に戻って、すぐに撮影した映像のPCへの取り込みと整備をした。
手持ちのSJは、何故か収録がされていなかった。飛び込んで潜降するときに、余裕がなく、ならんでいる、GoProだけしか確認していない。飛び込む前の確認ではまわっていた。衝撃で、止まってしまったのかもしれない。頻繁に確認しなければいけない。

設置したAライン4台のG0Proのうち、G0Pro3がこれも収録されていなかった。G0Pro2の、3台が働いた。魚礁の外側に設置した2台のAEE21は、健全に動いていて、ボートの上に上げてもまだ動いていた。結論として、この調査にに限って言えば、やはり、前から予測していたように、AEEがベストだろう。

 撮影されている時間は、11時50分ぐらいから、14時30分ぐらいまでで、5秒間隔で、例えばG0Proの1では 1154   から 1438   の間、AEEで1129 から1427  の間である。舟の上から投入して、安定するまでの時間は削除して考える。また、ダイバーが魚礁の上に泳いでいる時間も、魚群が安定しないので、考えい入れないとすると、12時から14時 30分ぐらいの 2 時間30分 が正味撮影時間ということができる。

撮影間隔は5秒で、あるから、1台が1800 枚、で5台で9000枚である。9000枚というと大変なように思われるが、PCの上に広げてしまえば、3時間程度で片付く。後でもう一度、報告書を書くときに精査するが、今日のところは雑でよく、それでもおおよその見当はつく。

 魚礁上の3台(G0Pro2)のうち1台は、高さが低く、魚礁とほぼ同じ高さで撮影している。残る2台は設定通り、2mの高さで撮影できている。
 魚礁と水平の低いカメラでは、魚礁のブロックに群れるネンブツダイと、やや上の方を泳ぐネンブツダイの群れがいる。
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13時26分に出現したヒラメ、ネンブツダイが姿を消している。
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   ヒラメが去ると、ネンブツダイが現れて群れている。
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   コブダイの小さい個体が現れるが、ネンブツダイはそのまま。

 ネンブツダイの他には、ミノカサゴ1尾がカメラの周辺をうろついている。小さいコブダイと、タカノハダイが撮れている。ヒラメ、あるいはカレイが、2回、魚礁の上すれすれに通過した。その通過するときだけ、魚礁の上あたりにいるネンブツダイが消える。ヒラメが餌にしているのだろう。
ネンブツダイは骨ばかりという魚で、煮ても焼いても、食べられない。つまりなんの価値もない。魚礁に集まる大型魚の餌になるから、そのために大型魚を集める効果がある。役に立っているという考え方があって、胃の内容物を調べて、ネンブツダイがあったという発表もされているが、それも例が少なく、魚も食べない魚だということで、魚の捕食揉まれだということで、魚礁の上から逃げないで、大量に群れていられるのかもしれない。 魚探で調査すると、このネンブツダイとイサキの区別がつかない。一緒に群れている場合もある。イサキは有用魚だから、その区別ができるこの設置カメラと魚探の併用がが有効である。設置カメラを置いて、その周辺を魚探で調べて群れの広がりを見るという手法も考えられる。予算がゼロだから、僕たちはそこまではやらないが、やったところで、新しい知見が得られるものでもない。これで十分と思っている。

この低い位置のカメラで、イサキの群れが写ったのは、2時間半の間で、一度だけである。

 イサキは10cm前後の若魚で、これまで館山の調査では、11月いっぱいで、この大きさのイサキは見えなくなっていた。12月も中旬なのに大きな群れが見られた。荒川さんによれば、例年同じように見られているという。次回を1月中旬に予定しているので、その時は見られるだろうか?

 続く

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