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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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1205 人工魚礁調査

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 ブログを毎日書いている錯覚をしている。確認するとこの前の更新が11月30日、今日は12月5日だ。ヒット数を調べてみると、一桁落ちている。多分、更新するとアクセスする仕組みで見ていただいているのだと思う。
 もっと短く書くのでも良いから、毎日更新しなければ、とも思うのだが、書こうと思っているテーマがながくなるものばかり。今回は、11月30日から今日までを、日記風にフォローしておこう。ブログイコール日記としても考えているので、間隔が空くとまずい。

 12月1日はなにをしたっけ。午前、辰巳国際水泳場の抽選―ジャンケンに行った。ジャンケンも負けたが日程のとりかたも失敗してしまった。それでも4回は抑えたのだが、2回の日程が連続してしまった。ちょっと考えれば良いことなのだが、間違えてしまう。
 13時から17時の人工魚礁の研究会に行った。このことをブログに書いたものと勘違いしていた。ああ、また長くなってしまう。このテーマ。
 シンポジウムのタイトルは「魚礁機能のメカニズム解明と定量化」主催は水産工学研究所、会場は南青山会館。
 南青山会館は、農林水産関係の宿泊、そしてパーティ、さらにこのような発表の場で、最近では久し振りだ。また、人工魚礁についてのこのような研究発表会えお水産工学研究所がやるのも久し振りだ。水産工学研究所と言えば、高木さんが魚礁調査の中心で、僕は高木さんの仕事を70歳以来させてもらってきている。その高木さんもそろそろ定年で、個々にも出て来ていない。ということは、僕がこのセクションでまともな調査仕事を受けることはもう無い。
 僕のやっていた会社スガ・マリンメカニックも魚礁調査で生きてきた会社だ。僕の後を引き継いでいる田沼も、この研究会に来ていない。どうしたのだろう。

 近年の沿岸漁業の低調は、何とかしなければならない。そこで、資源回復の手段としては①種苗放流、②資源管理・漁獲の制限だ。③漁場造成、これが人工魚礁漁場の造成だ。あいも変わらない定番だが、他に画期的な手段など無いのが水産だ。人工魚礁も次第に大規模になり、沖合いに天然の堆に近い大きさの、フロンティア漁場も行われている。
 調査も大掛かりになり、深い魚礁の調査はROVが中心になる。その他、魚の量を計測できる軽量魚探も使用される。
 また、今回のテーマ定量化という事は、結果の数字化であり、ここでも数式が使いこなせないと、仕事にならない。数式となると、一般人、漁業者には理解できない世界になる。

柿本さんの業績発表

 もはや、僕が追っているのはそのような最先端の話ではない。自分の背丈にあった調査をしよう。しかし、最先端のトレンドだけでも感じておこうとこのような研究発表会にきているが、あまり画期的な発表は無い。僕と同世代の故柿本博士の研究の再紹介などもおこなわれた。柿本さんの研究程度なら、僕も理解できる。業績集を持っているので、もう一度読み直そう、読み直すと言っても前に熟読したわけではない。パラパラと見ただけだ。読む時間は今も無いのだが、読まねばとおもったりしながら発表を聞いた。

 魚礁がどんどん沖へ大規模になって行くのに、僕が魚礁調査を主な仕事にしていた、1970年代から1990年ごろまでに沈設された魚礁は、今は調査する者とてなく、沿岸漁業の衰退とともに、遊漁船の漁場になり、またレクリエーショナルダイビングのポイントになったりしている。この春には、レクリエーショナルダイビング用の人工魚礁の沈設を提案したりした。実る見込みは今のところない。大瀬崎の湾内に大型魚礁を一つ置いたらどうなるだろうとか思うのだが、なかなか難しい。伊澤さんと組んで、東伊豆の先まで行き、何か実現しそうだとも聞くが、その後の報告は来ない。僕の提案は、富戸の前浜か、大瀬崎湾内だけれど、富戸では必要ないと断られてしまった。今現在十分に繁盛しているので、それにアプリを着ける必要もないということだ。

 話を元に戻して、僕の企画は、「千葉県館山の魚礁群」
 調査地点は内房の波佐間、西崎、塩見だ。まず波佐間をみると、図に示すように、岸に一番近く、S56年(1981)に設置した0.8m角ブロック192個がある。ここには最近、巨大魚のタマカイが出現しているという。なぜこんなところに、多分魚礁による隙間のでき方が気に入ったのだろう。

     0.8角コンクリート


     タイヤ魚礁


    6m角コンクリート魚礁


 少し沖に昭和58年(1983)に沈設したタイヤ魚礁がある。
 その沖が、1998年に沈設した2m角、これが現在ドリーム魚礁と名付けられて、レクリエーショナルダイビングで人気のポイントになっている。そして、その沖に6m角のFP魚礁と称するものがあり、さらにその沖がこの前潜水調査した。鋼鉄魚礁があり、さらに沖にもやや大型の鋼製がある。これを順に撮影して行けば、人工魚礁の歴史調査にもなる。
 ただ、問題点は波佐間の魚礁がすべてダイビングポイントになっていることで、これが魚の量に影響があるのだろうか。そのことについては、少し先の塩見に同じように魚礁が配置されており、こちらはダイバーを入れていない。その比較ができる。

      鋼製魚礁

 
 その手前の西崎には、一年にわたって調査したハウス型の魚礁がある。つまり、この館山市内房にはすべてのスタイルの魚礁がある。ダイビングポイント以外の魚礁はすべて忘れ去られている魚礁で、正式の調査がされていない。
 調査の手法としては、今度のシンポジウムでも発表する、ウエアラブルカメラの設置による調査で、これはリサーチするダイバーの能力差も無く、時間も長時間連続調査できる、魚礁調査のスタンダード化を図る手法で行う。

 このことは前にも書いているが、やはり千葉県の漁場だから、千葉の農林水産部に話して、予算は無理だけれど、応援してもらわ無くてはならない。その千葉の担当者が、この研究会にくると、名簿に載っていたので、会いたいという事も目的だった。千葉県には潜水部の後輩の田村君もいるので紹介してもらおうと思っていた。幸い、田村君にも担当者の河野さんにもあえた。年が明けたら企画書をもって訪ねなければいけない。

 その後、21-22時で辰巳の練習会があるので、魚礁の方の懇親会には出られずに、戻ってきた。辰巳には、海洋大学潜水部の岩田君引率で、8名が来てくれた。彼らのスキンダイビングはやはりちょっと違っていて、何時も来てくれる人たちと混ざり合うと、軟らかさが無い。身体はそれほど大きくないのだがごつごつ潜っている感じである。

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