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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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地中海ー6 0913

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  9月4日 続き
 

      イスキアの船着き場

      イタリアのコーストガード


 ナポリ大学のアンジェロ教授が高速連絡船で着き、F先生の奥様と抱き合う西洋式挨拶を交わすと、二人はぶらぶら歩きだした。立ち並ぶレストランの前も素通りして歩いて行く。道は商店街、ブティック街とでも言えば良いのか、たくさんの観光客がぶらぶらしている。宝石アクセサリー、宝石サンゴ、焼き物の店、着るもの、高級っぽい土産物屋が立ち並ぶ。道は登り道である。どこまで歩くのか、どこへ行こうとしているのか、何も知らせ、情報はない。





 昔、ニュース・ステーションで潮美の番組をやっていた時、潮美の水中レポートを受けるのは小説家の立松和平で、番組タイトルは、「立松和平の心と感動の旅」だった。立松さんも亡くなってかなりたつので、知っている人もさほど多くはないかもしれないが、全集がでるほどの著名な小説家である。その立松さんの言葉「人生は旅だ。道があるものなら、道の尽きるところまで行くのが旅の心だ。」道の尽きるところまで歩くとは言っていないが、その話を並んでぶらぶら歩いている九州大学の宮本先生に話しながら、歩いて行く。


 家並みはブティックから普通の家が多くなり、道も下り坂で、ついに海岸にでた。海岸は砂浜の海水浴場である。島のような古城があり、江の島のように陸とつながっている。


 あの島の古城はなんという城かと宮本先生に尋ねると、先生はスマートホンを繰って、「キャッスルという城だ」という。なんか答えになっているのかいないのかと思ったが、本当らしい。
 海岸に腰を下ろし、景色を撮ったり、一休みする。きれいなクロールで夕暮れでもう人気の居なくなった海水浴場で泳いでいる。犬も泳いでいる。


 幸いにもここで散歩は終了し、道の尽きるところへ、タクシーに乗ってきた人が居て、それと入れ替わりに乗ることができた。スバルを改造したタクシーだった。イスキアでは三輪車のタクシーもあり、その辺はフィリッピン風である。港まで戻ってレストランを探す。といっても軒並みにレストランだから、どこに入るかを決めるだけだが。


 岸壁には、本当に豪華な大型ヨットがならんでいる。昔々、大京観光(ライオンズ)の社長が、フィエスタ・イレブンという大型豪華ヨットを持っていて、それに乗せてもらって伊豆大島へシャークハントに行った。そんなヨットをもっと豪華にした船がならんでいる。深く考えると人生が儚くなるから考えないことにする。
 そんなヨットの目の前のレストランに入る。もちろんイタリアンだ。僕はもう、ピザもパスタも食べたくない。前菜だけでもお腹はくちくなる。経費節減もあるから、僕はもうピザもパスタもいらない。メインのオーダーはするまいと思っていたが、やはり、オーダーしないと格好がつかない。ペッパーステーキがメニューにあった。それを頼んだ。
 イタリアンのペッパーステーキが来た。ここには、ソースとか醤油のようなものはない。アメリカのステーキとは180度ちがうステーキだったが、何とか食べられた。

9月5日
イスキアでのダイビング
昨日のキャッスルの前の小さな港にダイビングショップがある。狭い。シャワーはあるが、脱衣の場所がない。ここでレンタルのBC.とレギュレータを借りて、タンクに取り付けて、チェックをする。

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