GoPro動画より
JAMSTECのプライマリーコース実技。今年から後進に道を譲って、このコースのプロデューサーから退く。後進と言ったって40歳以上だから、育成できる年齢ではない。自分たちで責任を持ってやってもらう他ない。とにかく、担当が変わるのでなるべく世話を焼かないようにと言われている。しかし、講習生を集めること、全くお役所のJAMSTECの申請をすることなど、世話を焼かなければ進まない。必要最小限度の世話をする。
JAMSTECのプールは今年終わる。取り壊されるらしい。まるまる3年間お世話になった。楽しい日々だったと思う。だから、最後の二回、7月8月は僕がプロデュースしようと思っていた。
そんなことで今日は、いつも一緒に車に乗っていった石川さんは、ヨットに乗りに行ってしまった。僕は自分の車を転がしてゆく。お昼休みに着いて、一緒に食べようと、途中でサンドイッチ(自分の分)を買って行く。1220に着いたのにいつも食事をする芝生にはだれもいない。仕方がないから、車の中で一人で食べる。聞けば、雨が降ったので、研修室を借りてそこで食べたとか。
午後から、1本だけトレーニングする。豊潮丸航海でゴムボートからのエントリーがやりやすいようにと、もう20年以上使っているアポロのBC.を使ったが、これが一回目の潜水では、思うように行かずにてこずった。2回目からはスムースだったが、水中での水平姿勢がとれない。町田はともかくとして、中尾教授のほうが上手なくらいだ。もう一度ハルシオンのバックフローティングを練習しようというわけだ。こういう風に、いろいろな道具を使うのがいけない。終始一貫して一つに決めなくてはバランスがとれない。まあ、とにかく練習する。3mmのウエットスーツもテストする。この前、横山君に作ってもらったばかりだ。豊潮丸では寒いと思って、5mmと3mmのフードジャケットにした。スキンダイビングとフリッパーレースは3mmでなければできない。体に慣らしておかなくてはいけない。
もう一つのテーマはオリンパスTG-2とGOPROの動画から取り出す静止画の比較だ。2010年にはまだ動画から静止画を取り出すという手法は一般的ではなかったような気がしている。辰巳のプールでGOPROを使い始めた時には、1秒間隔のインターバルでスチルを撮影していた。インターバルは、僕が調査撮影に多用している方法だったから、これで、泳いでいるメンバーを撮って見た。しかし、インターバルのスチルでこちらも泳ぎながら、泳ぐダイバーをスチルでとると、シャッターブレが多くなる。動画からスチルを切り出した方がブレがない。
やはり、しっかりと狙ってシャッターを押して切り取る方がカメラマン的だと思わないではないが、結果がすべてである。僕の求めているのは実用的な撮影である。実用的とは、調査の報告用撮影、記念写真、フェイスブックやブログに使う写真、これ以外に何かあるかな。元来、僕はプロとしてはビデオのカメラマンであったし、写真展に出したり、コンテストに応募したりするには、今さらの年齢だ。まあ、その方向は重いカメラを厭わずに担いでいる清水まみを応援している。彼女が写真集を出すまで後押ししようと思ってはいるが、写真集だって、オリンパスTG-2で行けるだろう。この頃ではそういう試みを井上慎也がやっていた。鈴木あやの もTG2の回し者だから、かなり写真集に近い撮影をしているはずだ。
オリンパスのTG-2とGOPROの3、それにイノンの1000ルーメンのライトを並べて、ステイに取り付ける。これで、GOPROは動画を回し続け、TG2は、動画を回したり、スチルのシャッターを押したり、適当、交互にやってみて、動画から静止画を切り出して、比べたりシャッターを押したスチルとくらべてみようということだ。
TG-2のムービーからの静止画
TG-2のシャッターを押した静止画
GoProからの静止画、サイドマウントの練習をする藤沢さん。
TG-2のシャッターを押した静止画、山本さんもサイドマウントの練習
要するに、受講生一人をコーチが教える組みのほかは、みんな、僕も含めて自主練習。
こういう練習をするのに、このプールは最適なのだが、みんなあんまり利用方法をしらないうちに終わってしまう。9月、10月も、人が集まれば実施するよていだし、このプールで泳げるのもこれが最後、ぜひ、参加することを薦める。
GoPro動画からの静止画、国方君は、ひたすらポセイドンリブリーザーの練習をする。
TG-2動画からの静止画
僕は水平姿勢の練習をするが、フロッグキックが上手くできなくなっている。
GoPro動画からの静止画
結論としては、実用写真としては、どれも同じようなものだ。
次は、海に出て、テストをしよう。次の海は、相変わらずのお台場だが、そのあとで館山を計画しよう。
JAMSTECの担当の長根さんと雑談した。彼は種市高校の古い卒業生で、すべてのスタイルのダイビングに精通している。
僕の年齢になると、いくら練習しても、上手になるということがない。去年より今年がどのくらい下手になるのかその歯止めのための練習でしかない。しかも、その練習をちょっと怠ると、がくんと悪くなる。今日練習しているだれよりも、スキルでは並ぶこともできない。しかし、トレーニングを怠れば、潜れなくなってしまう。