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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0716 ウエアラブルカメラ

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 、今日は中尾教授と話し込みに行った。豊潮で一緒の生活をしていてもじっくり話す時間がない。ちょっと聞きたいことがあったので、意見を聞きに行った。自分が馬鹿だなあと思ったのだが、馬鹿を承知のダイバー稼業、ここまで来たのだから馬鹿を後悔してもはじまらない。中尾教授は、やはり的確に物を見ていて、馬鹿でなければもっとお金持ちになるところなのに馬鹿をやりたいから、やっている人がダイバーには多い。と言われた。これで安心して、モチベーションを取り戻しつつある。原則として、ダイバーは頭のいい人が馬鹿を承知で馬鹿をやっている。それでも成功した幸せなダイバーもたくさん知っている。僕も過去には、一応成功した。ダイバーの馬鹿を馬鹿にしてはいけない。

 「幻獣ムベンベを追え:高野秀行」を地下鉄の中で読了した。豊潮丸航海で、この高野さんと角幡唯介の対談、「地図のないところで眠りたい」を読了していた。対談も面白いな、と思った。その高野秀行が早稲田の探検部の時代にコンゴの湖に幻の怪獣を探しに行った話で、正統的、学生探検隊の話で、彼の初期の作品で、ベストかもしれないと、角幡が言っていた。同じ高野秀行の「ワセダ三畳青春記」も読んでいてこれも面白かった。ムベンベも三畳青春記も馬鹿だなあと思うことができて、励まされる。他にこの人の本を2冊ほど読みかけているけれど読了していない。どこかに消えている。
 探検と冒険については考えつづけていて、冒険とは主観的個人的なことでもあり、自分が冒険だと思えばそれは冒険である。探検は、何かの発表による客観的な記録が必要であり、撮影に成功しないと、探検は成功とは言えない。幻獣ムベンベも見た人は何人もいても、撮影されていないというところから話はスタートする。だから、探検は撮影でありテレビ的でもある。僕のかかわったテレビ番組は、川口探検隊も含めて、探検の要素がある番組が多かった。川口探検隊と言えば、この本の高野秀行も角幡唯介も、そしてわが中尾教授も川口探検隊を見て育っている。

     GoPro動画からの静止画
     下はTG2のシャッターを押した静止画


 中尾先生のところでは撮影の話もした。いま、僕は動画からの静止画切り出しがどこまで使えるかという研究?をしているが、今度の豊潮丸航海では、小さいライトをつけた、GOPROのシステムによる動画からの静止画で標本の撮影には十分であるということで意見が合致した。動画からの静止画の良いところは、その静止画の前後の状況も動画として記録されていることで、その標本のすべてが視覚的にわかる。学生にはマスクマウントでウエアラブルカメラと小さいライトを着けさせておけば、良い。石川さんと相談しよう。
 探検的撮影と言えばGOPROあってのことであり、豊潮丸探検的航海の撮影も最初からGOPROがあれば、、、、ということだが、このGOPROのヘッドマウントを本格的に使い始めたのも、中尾探検隊のインドネシア調査がそのはじめだったし、石川さんのマウントもインドネシア調査が発端だった。

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