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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0604 TG-2 ホワイトバランス

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 水中撮影って、ある意味で、水そのものを撮っている。どこまでも透明な辰巳国際水泳場でも水を撮っているし、透明度50cmのお台場でも、水の微妙な透明度?色合いの変化を撮ろうとしている。
水の色合いをどのように映し出すかということは、長らく、カメラマンとしての僕の課題であった。モノクロ撮影の時代は、色がないだけに、その色を感じさせることが重要だったとはいえ、濃淡と光で表現するわけだから、写真は光の芸術だとか言われていたし、そんな風に努力した。 今でも、もちろん光と影だけれど、それに色が加わった。

自分のだしたい色、好きな色を映し出したい。
今、このごろ、あまりこだわらないで、忘れ去っていたホワイトバランスに心が向いている。撮ることを仕事にしていた時代、1番こだわっていたのは、環境映像を撮っていた1980-82年のとき、そしてその時のノウハウを生かして、ニュースステーションの潮美の番組を撮りはじめたころだから1986年、ずいぶん昔だ。それでも、ホワイトバランス操作の実際をしていたのはVE ビデオエンジニアで、僕は、気に入らなければ取り直しを命じていただけのことだったのだけれど、うるさかった。
空気の色は撮れない。水の色は撮れる。だから、水中撮影は光と影だけではなくてその場の水を撮ることでもあると思っていた。
このところこだわり続けてきたGOPRO が、ホワイトバランスを操れない、HERO 3では、操れるのだが、一度やってあきらめた。後処理とも関連しているようで、ビデオエンジニアがいないと難しい。そんなスタッフは、目下のところいない。
だから、GOPRO は、カメラ任せにしている。そのうちにこれもはまるかもしれないけれど、今のところはオリンパスのTG-2だ。触れば触るほど、欠陥が目についてくるけれど、いいカメラで、売れたのも頷ける。
まず、その色がオリンパスブルーとかで、青い。青いことは悪くはないのだけれど、操れる者ならば、操りたいと思った。
ごく普通のコンデジと同様に、TG-2も、オートホワイト、太陽光、曇り空、電灯、蛍光灯、SCN(すでに設定されている)そしてマニュアル設定が二つある。
自分でマニュアル設定をしようと試みた。その成り行きについては、このブログにも書いている。これが、間違いだった。間違いとも言い切れないまでも、最初の段階としては別にやることがあった。
マニュアル設定は無視して、オート、太陽、くもり、電灯、蛍光灯、そして、お魚マークの3種類を試みて見るべきだった。原点にもどらなければ、いけない。
オートホワイト、これはおおむねいい色がでる。しかし、これは向ける被写体の色にあわせて調節してくれるオートだから被写体が黒いものか白いものかで変わって来る。ほぼ 運まかせだから、運まかせを選定したことになる。その選定も悪くは無くて、だから、ホワイトにはこだわらないという人が多くなる。
一般的に、太陽光にしておくことが、水中撮影では基本である。ストロボは太陽光を再現することに努力を傾けてできた光だし、浅い水中は太陽光で撮るのがよいとされている。

忙しいので、結論を言ってしまおう。辰巳も浦安も屋内しかも夜であるから太陽光ではない。しかし、太陽光でもオートホワイトでも、ほぼ同じような色がでる。この結果はTG-2のものであり、カメラが違えば結果も違うだろうが、まず、水中では、オートホワイトと太陽光で撮って比べてみるといいだろう。その結果はほとんど大差がなく、きれいな水の色になる。オートホワイトよりも太陽光の方が安定しているだろうから、すべて太陽光で行ってしまって、はてな?とかんじたときに曇りにしてみる。ただし、TG-2 の場合、P、プログラムモードでは、オートしか選択できない。SCN の水中ワイドの1か2にする。ただし、辰巳のように透明度の高い水中では、ピントを固定してしまうと、遠くはぼけてしまう。どうせ遠くは見えない水中だからということで、遠くは捨てているのかもしれない。

辰巳及び浦安の透明なプール TG-2 使用
① SCN 水中ワイド1
② 太陽光


    目下のところの結論、太陽光


    SCN  水中ワイド2で設定されているホワイト、太陽光を選択することもできる。上の写真


     ホワイトバランスをマニュアルで設定した 辰巳 

マニュアルでホワイトバランスを設定してみたが、これは蛍光灯と同等程度に青い。


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