レポート欄に ほめていただいた。
返事を書いたのだがとどいているかどうかわからない。このブログの使い方が今一つわからない。そんなことで、ここでお礼することにした
「 はじめまして。ダイビングはしたことがないのですが、 月刊ダイバーは読んでいます。40歳になります。 シュノーケリングを年に1回程度する、しかも2年くらい前からです。 たまたま兄の結婚式に沖縄にいって、月刊ダイバーという雑誌をみかけてそれから読むようになりました。 ニッポン潜水グラフィティは月刊ダイバーの中でも 最も好きな記事です。ダイビングをまったく しらないわたしにとって非常に 別世界のことですが、ぐいぐいと引き込まれます。 スガさんの文体がすごく好きです。 ニッポン潜水グラフィティが本にならないかと思っていたので 非常にうれしいです。 さらにスガさんのサインをいただけるのであれば 最高です。 なにか注文フォームなど、連絡方法があれば教えてください。 」
こんな風にほめられると本当にうれしい。連絡方法は、メールアドレスをしらせていただければ、お返事します。
文体にはこだわっているのだが、ブログのように大量生産的に、推敲もそこそこだから、いや、推敲しないで書きっぱなしのことが多いので、自分の考えているような文体にはなっていないことが多い。
今書いているコラムについて言えば、字数が僕の文体にはすくなすぎる。例えば冒険について書いたのは、1800字だが、3000はないと自分の文章にならない。
しかし、字数を決められて推敲するのも、ためになる。やってみてわかったことは、文章の量が限られている場合は、書く題材で選択して、総計でやりくりするのがよいかもしれない。しかし、そうなると本当に現在書きたいことをおとさなければならない。
ここに載せているのは、コラムとして書いたのだが、グラフィティ全体の流れからは少し離れているし、このテーマならば、単行本に6pの年表を入れるので、それにした方が良いと思った。そして、自己責任とか保険のテーマは。どうしても業界と絡んでしまうので、ちょっとグラフィティから外れると思ったこともある。
なお、ここに載せたのは推敲する前の下書きである。
主に自分の書いてきた書籍、関わってきた教本などを中心にして、ダイビングの危険についての考え方、賠償責任訴追について、器材の進歩によるダイビングのスタイル(方法)の変化、など、ダイビングの変遷を追って行く。
①「アクアラング潜水」
1966年7月初版、現在手にしているのは、1970年の5版だ。ダヴィット社刊。共著者の浅見国治は、水産大学潜水部の一期後輩:米国のUSダイバーズ社に研修出向している時に日本で多分はじめて、NAUIのインストラクターの講習を受ける。
アクアラング潜水」の グラビアに使った写真で、背景は千葉県金谷である
海の姿は変わらないが、装備は全然変わってしまった。BCは着けていないし
フィンはチャンピオンという名前でワンサイズ誰にでも履かせた。
足の大きい人は痛みを我慢し、小さい人は運動靴を履いて使った。
日本で初めて市販されたスクーバダイビングの教本で、ほとんどすべての事項について、当時としての完璧な記述をしている。そのころ、すでにスクーバという言葉が定着しつつあり、アクアラングという言葉は、商標登録されていたが、あえて、浅見の勤務先の日本アクアラング社にお願いして、アクアラングという言葉をタイトルにさせてもらった。当時すでに、アクアラングという言葉にノスタルジーがあった。
アクアラング潜水の危険についての記述(全文ではない)
「潜水事故はダイバー自身が十分な知識と技術を備えて、潜水のルールを守っていれば、絶対に起こりません。自動車の運転では、いくら自分で注意しても、相手の不注意や誤りで事故が起こることもあります。潜水では自分自身を完全にコントロールできれば、絶対に安全なのですから、その意味では自動車の運転よりも安全と言えます。」
それ以後、想定外、予期しなかった原因で起こる潜水事故にいくつも遭遇し、そして、この世のことに絶対などあり得ないことを知らされるが、まだ31歳のころである。
安全潜水についての要約という項で10項目を挙げているが、「☆アマチュアダイバーは、窒素酔いの恐れがあり、また危急の際に自力で浮上することの難しい、水深30M以深に潜水してはなりません。☆減圧停止を必要とするような潜水を行ってはなりません。」
自分は窒素酔いの領域、減圧停止は、日常にしていたのだが、テキストでは、スポーツダイバーについては、ほとんど今のテキストと同じ注意をしている。
未だ、残圧計はない。
リザーブバルブで対応するとともに、「空気の供給が止まってもあわてる必要はありません。空気栓塞にかからないように少しずつ息を吐き出しながら上昇すれば良いのです。もしスキンダイビングで水平に25M潜水して泳ぐことができるならば、25Mの水深で空気が止まっても全く容易に水面まで上昇できます。」
講習会のプログラムも掲載されているが、4級:スキンダイビングが出来る。3級の講習が受けられる。3級:二日間の講習で、スクーバの脱着までおこない、1級以上の指導者とアクアラング潜水が出来るようになる。2級:水深10Mから5キロの重りをとってくる。(スキンダイビングで)1級:水深10Mから8キロの重りをとってくる。もちろんこれだけではないが、1966年当時の講習のレベルがこれでわかる。
事故について、例えば1級と一緒に潜水している3級ダイバーが事故死しても、1級を訴えるようなことは、無かったし、考えもしなかった。
減圧症などの潜水障害について、米国海軍のダイビングマニュアル1958年版から標準空気減圧表を抜き出して掲載している。
返事を書いたのだがとどいているかどうかわからない。このブログの使い方が今一つわからない。そんなことで、ここでお礼することにした
「 はじめまして。ダイビングはしたことがないのですが、 月刊ダイバーは読んでいます。40歳になります。 シュノーケリングを年に1回程度する、しかも2年くらい前からです。 たまたま兄の結婚式に沖縄にいって、月刊ダイバーという雑誌をみかけてそれから読むようになりました。 ニッポン潜水グラフィティは月刊ダイバーの中でも 最も好きな記事です。ダイビングをまったく しらないわたしにとって非常に 別世界のことですが、ぐいぐいと引き込まれます。 スガさんの文体がすごく好きです。 ニッポン潜水グラフィティが本にならないかと思っていたので 非常にうれしいです。 さらにスガさんのサインをいただけるのであれば 最高です。 なにか注文フォームなど、連絡方法があれば教えてください。 」
こんな風にほめられると本当にうれしい。連絡方法は、メールアドレスをしらせていただければ、お返事します。
文体にはこだわっているのだが、ブログのように大量生産的に、推敲もそこそこだから、いや、推敲しないで書きっぱなしのことが多いので、自分の考えているような文体にはなっていないことが多い。
今書いているコラムについて言えば、字数が僕の文体にはすくなすぎる。例えば冒険について書いたのは、1800字だが、3000はないと自分の文章にならない。
しかし、字数を決められて推敲するのも、ためになる。やってみてわかったことは、文章の量が限られている場合は、書く題材で選択して、総計でやりくりするのがよいかもしれない。しかし、そうなると本当に現在書きたいことをおとさなければならない。
ここに載せているのは、コラムとして書いたのだが、グラフィティ全体の流れからは少し離れているし、このテーマならば、単行本に6pの年表を入れるので、それにした方が良いと思った。そして、自己責任とか保険のテーマは。どうしても業界と絡んでしまうので、ちょっとグラフィティから外れると思ったこともある。
なお、ここに載せたのは推敲する前の下書きである。
主に自分の書いてきた書籍、関わってきた教本などを中心にして、ダイビングの危険についての考え方、賠償責任訴追について、器材の進歩によるダイビングのスタイル(方法)の変化、など、ダイビングの変遷を追って行く。
1966年7月初版、現在手にしているのは、1970年の5版だ。ダヴィット社刊。共著者の浅見国治は、水産大学潜水部の一期後輩:米国のUSダイバーズ社に研修出向している時に日本で多分はじめて、NAUIのインストラクターの講習を受ける。
アクアラング潜水」の グラビアに使った写真で、背景は千葉県金谷である
海の姿は変わらないが、装備は全然変わってしまった。BCは着けていないし
フィンはチャンピオンという名前でワンサイズ誰にでも履かせた。
足の大きい人は痛みを我慢し、小さい人は運動靴を履いて使った。
日本で初めて市販されたスクーバダイビングの教本で、ほとんどすべての事項について、当時としての完璧な記述をしている。そのころ、すでにスクーバという言葉が定着しつつあり、アクアラングという言葉は、商標登録されていたが、あえて、浅見の勤務先の日本アクアラング社にお願いして、アクアラングという言葉をタイトルにさせてもらった。当時すでに、アクアラングという言葉にノスタルジーがあった。
アクアラング潜水の危険についての記述(全文ではない)
「潜水事故はダイバー自身が十分な知識と技術を備えて、潜水のルールを守っていれば、絶対に起こりません。自動車の運転では、いくら自分で注意しても、相手の不注意や誤りで事故が起こることもあります。潜水では自分自身を完全にコントロールできれば、絶対に安全なのですから、その意味では自動車の運転よりも安全と言えます。」
それ以後、想定外、予期しなかった原因で起こる潜水事故にいくつも遭遇し、そして、この世のことに絶対などあり得ないことを知らされるが、まだ31歳のころである。
安全潜水についての要約という項で10項目を挙げているが、「☆アマチュアダイバーは、窒素酔いの恐れがあり、また危急の際に自力で浮上することの難しい、水深30M以深に潜水してはなりません。☆減圧停止を必要とするような潜水を行ってはなりません。」
自分は窒素酔いの領域、減圧停止は、日常にしていたのだが、テキストでは、スポーツダイバーについては、ほとんど今のテキストと同じ注意をしている。
未だ、残圧計はない。
リザーブバルブで対応するとともに、「空気の供給が止まってもあわてる必要はありません。空気栓塞にかからないように少しずつ息を吐き出しながら上昇すれば良いのです。もしスキンダイビングで水平に25M潜水して泳ぐことができるならば、25Mの水深で空気が止まっても全く容易に水面まで上昇できます。」
講習会のプログラムも掲載されているが、4級:スキンダイビングが出来る。3級の講習が受けられる。3級:二日間の講習で、スクーバの脱着までおこない、1級以上の指導者とアクアラング潜水が出来るようになる。2級:水深10Mから5キロの重りをとってくる。(スキンダイビングで)1級:水深10Mから8キロの重りをとってくる。もちろんこれだけではないが、1966年当時の講習のレベルがこれでわかる。
事故について、例えば1級と一緒に潜水している3級ダイバーが事故死しても、1級を訴えるようなことは、無かったし、考えもしなかった。
減圧症などの潜水障害について、米国海軍のダイビングマニュアル1958年版から標準空気減圧表を抜き出して掲載している。