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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0417 コラム終了 福島の海

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ようやくコラム7本書き終える。まだまだ推敲するから、変わるが基本的にはこれで行く。
①ダイビングについて、三日かかった。
②冒険 四日かかった。
③水中撮影について書いた本
④システム潜水
⑤テレビの撮影
⑥21世紀のダイビング ③④⑤⑥それぞれ二日ぐらいか
合計しておよそ半月、それだけやっていたわけではない。他の仕事もしているから、一日に4時間ぐらいだったろう。それに、ツイッターやフェイスブック見ながら考えている時間も結構長かった。考えあぐねて、見ていると急にわかるときがある。誰がどんなことを考えているか、行動しているのかを見ると、思いつくこともある。
考え方は人それぞれだし、自分が王道かどうかわからないけれど、王道はどこにあるのか、考えたことは勉強になった。
今回はグラフィティのコラムということで、考えなかったが、ダイビングの危険とか、安全とか、それぞれ、考えて、そして900字ぐらいでまとめると勉強になる。今さら勉強でもないから、頭の中の整理とでもした方が、良いかもしれない。
自分の文章がくどくなってしまって長くなることも良く分かった。意味が分かり、伝えたいことが伝われば良いと、簡潔にすることも大事だ。

これは、今日没にした原稿 
グラフィティのコラムだから、このスタイルもありかとおもったのだが、この題材だと、やはり900字はつらい。

         福島久ノ浜放射能調査 2011 12月


福島沖 人工魚礁
 福島県で人工魚礁調査を行った海域は、放射能汚染海域になってしまっている、松川浦、相馬、双葉、大熊町、四倉、江名、懐かしい。懐かしい海と言っても容易な海ではない。さえぎる半島も、島もなく、太平洋が直接に打ち寄せている。寒流と暖流がぶつかり二重え潮になる。冬でなければ水は澄まない。水産試験場の技師、大和田淳さんと一緒に潜水した。人格が丸く、顔も丸く、身体も筋肉質で丸い。ダイバーとしては、僕よりも上だった。なぜかと言えば寒さに強い。良いダイバーかどうかは、寒さに対する強さで決まる。冬、水が澄む頃、相馬の沖から岸を見ると、空気も澄んで、蔵王あたりの山並みがみえる。北西風が吹き降ろしてくる。潜水終了して船に上がると、大和田さんはウエットスーツをがばっと脱いで、真水をかぶる。蔵王おろしが当たって体から湯気がでる。僕も真似してみた。たちまち体が硬直して、もう少しで低体温症で凍死するところだった。急激に体を冷やすと危ない。
 震災、大津波で、何かの役に立ちたいが、もはや、東北の瓦礫の引き上げは、僕の年齢では足手間問いになる。僕でなければできないこと、海にながれた放射性物質の調査を企画した。理研の守屋さんと一緒に、四倉、久ノ浜で調査ができ、10日間もぐった。うねりの中、濁水の中で潜った。その経験を活かして水深40mまで持ち込める放射線スペクトル分析装置を作った。昔潜った双葉沖の人工魚礁に潜って調べたい。大和田さんの力が借りたかった。試験場で消息を訊ねると、「残念なことでした。」という答えが返ってきた。調べると行方不明者の名簿に名前があった。津波に流されたのだった。




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