土曜、28日、日曜29日とDIVE BIZに通った。成功だったと思う。出かけて行く側としては、人と会えること、製品が見られて話しができること、それが気持ちよくできればそれで満足する。あ、と見かけて、話ができなかった人もいる。逆もあると思うので、失礼してしまったこと、声をかけにくい姿をしていたのではないかと心配し、お詫びします。それに、挨拶だけして、話しこまなかったブースもあって、これも心残り。だから、あまり大きくする必要もない。自然に大きくなればそれはそれでいいけれど。
ダイビングフェスティバルが終わりを迎えたころ、規模は小さくても良いから、ブースになるべくお金をかけない形で続けてもらえれば、そして、人と会う場を提供してもらえれば、いいな、とお願いしていたような気がする。そのとおりに実現されている。ゆったりとしたスペースで無料のコーヒーを飲めたり、お土産のガチャポンがあったりで、以前よりもサービスされている感じも受けた。
規模が小さくなったというけれど、もともと、このくらいが適正規模の業界なのだろうと僕は思う。蟹は自分の姿に合わせて穴を掘る。これを生態学という。僕もバブルに浮かれて、大きな穴を掘った経験がある。これで良いのだ。業界がまとまらないというけれど、全部がまとまる必要は全くなく、集まったところから、あらたな業界が発生し、お金があまりかからないのであれば、それぞれの事情で参加を決めて行けばよいのでは?。バブル崩壊以来、スタンダードが五分の一になったのならば、五分の一で判断して行けば良いのであって、鬼怒川パシフィックの内田部長がお昼をごちそうしてくれて、そのスタンダードで業績を判断して、去年はおかげさまで良かったという。
日本アクアラングは、やはり、日本の中心だろう。畠中さんからタオルとボールペン入りのカタログ袋をもらったから、中心だ。良い、高いレギュレーターが並んでいる。18万のレギュレーターと14万のレギュレーターの差はわからない。僕が買えるような、クラシックと名付けられている7万円ぐらいのものとどこが違うのだろう。要は空気が気持ちよく来ればそれで良いのだ。と、そういうことを須賀さんが言ってはいけない。いつも最高のものが良いと言わなければいけないと注意される。ごもっともだけれど、それなら、僕に最高のものを使わせてくれるメーカーがあれば、何でも言える。「79歳が楽々潜れるレギュレーター、全然苦しくありません。」とか、良いと思うけれど、そういう話は無い。
以下、僕の書くことは、全部、僕が買えない僻みから、言っていることで、無料で提供してくれれば、すぐに意見を変える。
タバタの今村さんが、新しいダイコンを見せてくれた。ソーラー駆動で表示も大きく、腕時計式だからとてもいい。80000円だ。日本アクアラングにも同じようなものがあり、カタログでは日本製と書いてあったから、同じタバタのダイコンは、大きいので着けるのを忘れることがしばしば、今度のこれならば、いつも時計の代わりに付けていて、忘れることがない。実は、腕時計型のスントを持っていたのだが、新しいダイコンをもらったものだから、うれしくて、スントは娘にやってしまった。
マレスのブースには、日浅社長が居た。ここも新しいダイコンが並んでいて、フィンもジェットフィンの新型みたいなパワープラナを紹介してくれた。そう、今度マレスが指導団体のSSIを買ったという。「ふーん、ではSSI のダイバーは、少なくともインストラクターはマレスの道具を使わなくてはいけないのかな。」もちろんそんなことはないだろう。けど、指導組織をメーカーが売ったり買ったりって、その傘下のインストラクターは、どういう風におもうのかな。
TUSA タバタでは、マスクを見て石川さんと、どれにマスクマウントを着けたらいいかとか話した。僕の意見ではどのマスクにも付けられるように接着剤とセットで売らなければダメだという事。これだけマスクの種類があって、好きなデザインが選べるのに、マンティスでなければダメというのでは、幅が狭すぎる。
ライトは、村上商会のライトを僕は2台、水没させた、水没するわけのない、円筒形のオーリングシールで水没させた。フィッシュアイのライトも2台水没させた。今はイノンの細い、1000ルーメンを2本使っている。これは、水没はさせなかったが、一台流してしまった。ライトに恨みは数々あるけれど、ストロボではなくてライトだ、と最新ダイビング用語事典にも書いた。それでもイノンのストロボは良くて、まだ使っている。
村上君は大好きなのだが、ライトは14万円とかで、とても買えない。フィッシュアイの今度のライトは良いかもしれない。ふたを開けなくて、そのまま充電できる、小さくて、1800ルーメンで、25%ずつの光量加減ができる。ビズショウ特別価格で28000円だという、ライトが少なくとももう一つほしいから考えてしまう。
3階になぜか上がっている、田中光嘉さんのところに行き、スポーツリブリーザーのエクスプローラーを見せてもらって背負って見た。23キロとかで、ナイトロックスを使って水深40Mまで潜れる。12リットルダブルと同じだけ潜れる。それで、価格は70万。とても魅力的なコンセプトである。一番高いレギュレーターが30万もすることから思えば納得できる価格だけれど、どちらも買えない。
50Mならば普通のボンベで数数えられないほど潜って来た。というと、そういうことを僕が言ってはいけない。若い人が潜水とはそういうものだと思ってしまう。それはそうだと思う。東大教授の小久保君が、50Mなどをケロッともぐるのはそのためだ。何かがあったら僕のせいだ。一生懸命止めるのだが、かくれて潜る。その僕が、潜水は40Mまでなのだ。と言いつつ、80歳で80M潜るなどと、いけないことを口に出している。しかし僕はテクニカルダイビングで潜るつもりはない。有線通話のケーブルダイビングシステムで混合ガスで潜る。ケーブルを付けなければ40Mを超して潜ってはいけないということなのだ。ということにすれば、許されるだろう。