多数持っているウエアラブルカメラをこの機会に整理して、6台をのこした。この機会に、この6台について要点を記載しておこう。
go-pro10
スクーバダイバーの活動領域を水深10m~40mとすれば、go-proはスクーバダイバーの使用を目標にはしていない。使おうと思えば、ハウジングに入れれば使えるという方向に進化してきた。
スクーバダイバー用のカメラとしての評価は低くて当然である。水深10mまでで十分なスキンダイビング用、スノーケリング用としては、評価できる。水深10mを越えるフリーダイビング用としては、スクーバ用とどうようで、go-proは「使えない」という評価になる。
まだ買ったばかりなので、辰巳での試用もしていない。水深5mの辰巳での試用はまた別のレポートにする。
陸上でのスポーツ、ランニング、サイクリング、水面でのスポーツ サーフィン、ウインドサーフィン、ヨット、スノーケリングについて、go-pro10は、満足できる、すばらしいとも言えるカメラである。
画質もスタンダードとして満足できる。超ワイドのレンズ、ジャイロによる手ぶれ防止も、素人がとってもプロカメラマンなみにとれる。
小さいボディで、ハウジングを使わないで、水深15mまでの絶対的な水密をめざした。このために押しボタン操作を徹底的に避ける方向で進化した。突起のまったくないカプセルである。タッチパネルのスライド操作もやりやすくなっている。押しボタンの堅さも解決しているし、ボタンを押さずに、音声コントロールで「go-pro電源オフ」と言ってやればいい。電源スイッチを入れなくても、シャッターを押せば動画がスタートする。スクーバで使うことをあきらめれば良いだけである。
go-pro7
8、10、11への進化の過程にあると思えば良いだろう。これも、スクーバダイビングで使わなければ、良いカメラである。go-pro8、10よりも一回り小さい。シャッターを押せば動画がスタートするし、音声による電源オフもできる。
ハウジングに入れた写真を撮っているのは、7は、8ー10のような、底の部分に八の字型に開く、三脚取り付けステイがないので、台座に取り付けられない。手持ちで撮影するのと、据え付け設置でさつえいするのと、置いて撮る方が多い自分としては、ハウジングに入れて、撮ることになる。ハウジングに水を満たしてしまえば良いと乱暴なことを言う人もいるが、なんとなく出来にくいが、今度、曇ったらやってしまおう。
自分がスクーバでもぐることを先に送ってから、go-proが親しみやすくなり、進化した画質のよいカメラだとおもうようになった。
go-proがスクーバでも使えるカメラをやがて売り出したら、買わなくてはならないので、それはそれで、困ったことになる。
さて、それではスクーバでは何をつかうのか?
目下のところ、SJCAM SJ5000が、トップである。値段も15000円前後で買える。操作はすべて押しボタンであり、ハウジングの外からできる。耐圧は50mまで大丈夫という。水没しても、15000円だ。ウエアラブルカメラは、スクーバダイビングでは、消耗品と考える。画面にtimeインサートも入るから、リサーチには良い。
画質はgo-proを100として、70ぐらいは行く。この価格帯の消耗品カメラは、色にバラつきがあるので、一概に良否を言えないが、自分の持っているこのSJ5000は、固い青系統に傾いた色で、好きな色だ。リサーチカメラとしては、十分だ。
そのスペアでつかっているのが、SJ4000で、1世代前のカメラだから、7ー8年使っている。2台持っていて、2台ともいきている。画質はナチュラルで、5000よりもやわらかい。どこが劣っているかというと、手ぶれ防止機構が入っていない。が、水中で使うには問題ない。手ぶれ防止とは、スキーだとか、サーフィン、アクションに対してで、go-proがアクションカメラと呼ばれる所以である。ダイビングで使う分には、4000もまだまだ現役で大丈夫である。
AKASO EK7000
このAKASOの一世代まえのAKASO braveの色が好きで、またタイムインサートも入るし、愛用して、人にも勧めていたのだが、脆弱だったのか、壊れてしまった。
その後継のつもりで、EK7000を買ったのだが、AKASO braveが7000円台だったのが13000になり、色は二つ選択できるが、そのどちらも極端できにいらない。順番で言えば、三番手である。
4番手が、MUSON であるが、作りは、中国製としては、しっかりしているが、画角が狭すぎる。水中で使うウエアラブルカメラは、画角を広くして使うので、色も悪くはないが、使うことはない。捨てるにはもったいないので残している。
結論としては、以上の順番で、スクーバ、リサーチ撮影用のカメラとしては、SJ5000だが、変な風に進化して、水中で使いにくくなる可能性もある。
これが、現時点でのウエアラブルカメラの評価だが、最新撮影調査技法 を出版する時点では、また変わっているかもしれない。ウエアラブルカメラは、デジタルカメラの代表であり、進化進歩がはげしい。