大感謝祭に先立ち、シンポジウムがあり、それにポスターの出展があるということ、作ることにした。
メインの写真は、9月末のお台場、全景と、調査中の状況がわかる。
ポスター原稿
お台場水中調査
東京港水中生物研究会(特定非営利活動法人:日本水中科学協会)
1. 沿革
①1991年、東京湾潜水探検隊 隊長風呂田利夫 副隊長 須賀潮美
東京湾の各所を潜水探検し、当時、ドブ泥の汚い海と思われていたお台場も潜り、その生物の多様さ、豊富さに驚いた。
②1996年6月 お台場の海をきれいにするクリーンアップ大作戦開始 (海上保安部がバックアップ、港区キッスポート財団主管)そのころ、現在の調査区域は、大型ゴミの捨て場になっていた。
③2011年4月第71回より月例調査になり、2022年7月で200回目になっている。
2,目的
①生物調査②生態環境の水中ライン撮影調査
※港湾局に報告(2019年~)港湾局は、生物の棲息環境を良好化するために、覆砂を行ったが、その効果を視覚的に検証している。覆砂は、目下のところ成功の様相を示している。③研究者ダイバーのトレーニング 浅く、波浪、潮汐流が無く、限定された水域であるから、安全性が高い。
3,目標 100年継続
①ラインおよび定点の撮影調査は、フォーマットを決め継続することで価値が大きくなる。②特定非営利活動法人という運営形態、東京の中心にあるという立地条件は、そして限定された環境は100年継続の可能性を秘めている。
4.メンバー 役割 担当テーマ
①多留聖典 生物調査 研究指導 ②尾島智仁 運営、海洋環境観測 ベントス研究 ③尾島雅子 運営補佐、生物撮影、ベントス研究、④山本徹 安全管理 ライン撮影調査 ⑤小林正昭 安全管理 ライン撮影調査 ⑥三ツ橋千沙 海草など植物研究 ⑦清水義明 撮影調査、⑧山田康和ベントスなど生物研究 ⑨臼島多美子ベントスなど生物研究
⑩依田孝太郎 細菌研究 ⑪須賀次郎 日本水中科学協会代表理事、運営企画、報告などを統括
⑫その他、年に数回くるメンバーが10人ほど、持ち込める機材に限りがあり、安全管理の面からも、メンバーを増やせる状況ではない。潜ってみたい人は、まずは、例年6月のクリーンアップ大作戦に参加してもらいたい。
★★★★★
これまで、お台場の水中はどんなことになっているか、その生態環境、生物の年間の推移、についての説明に終始していたが、今回は、①沿革、いつ頃から、誰が中心になって始めたのか。最近はおいでにならなくなっている風呂田先生に対する謝意を含めて、調査が、1996年からだから、26年の歴史があること。②目的は生物調査、生態環境調査だが、それは、誰が、何を担当してやっているのか、④メンバーの紹介。そして③目標として、100年の継続を目指すこと。87歳、心筋梗塞で倒れ、心不全、僕の余命はあと長くて3年、明日をも知れないのだが、その短い時間のうちで、100年継続できる調査フォーマットと、態勢を作りたいという願い(目標)である。
収益を目指さないということで、継続の可能性が膨らむ。