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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0311 日本水中科学協会 シンポジウム ②

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           東京海洋大学 潜水部 1年生、2年生、潜水部練習

  3月27日 日本水中科学協会シンポジウムずいぶん先のように感じていたのだが、押し迫ってきた。大きなプレッシャーになっている。
 やるべきことを整理して、アクセルを踏まないといけない。
 
 ■日時:2022年3月27日(日)13:00~
■会場:オンライン(Zoomウェビナー&YouTube Liveを予定)
■参加費:無料
■申し込み方法:以下、URLよりお申し込みください。
https://jaus.jp/?page_id=3482


Ⅰ 講演内容について 第一部は、昨日書いた。


 第二部は、大学のダイビングクラブと水中ドローンをテーマにした。ドローンは、日本水中科学協会の水中撮影調査研究会の発表でもある。
 大学のダイビングクラブとの関わり、もちろんそれが良くあってほしい、事故を起こさないで継続してほしいという願いを込めての関わりが、日本水中科学協会発足以来の目的、目標である。2010年、日本水中科学協会の発足を記念する第一回シンポジウムには、関東学生潜水連盟のメンバー80人が参列してくれた、そして、その時の学生のダイビング活動を総括する発表は、学習院大学ダイビングクラブの宮崎監督にお願いした。
 そして、11年の歳月が流れ、コロナで全く活動ができない状況にあっての、各クラブが苦闘する状況下にあっての活動報告である。
 発表するのは、関東学生潜水連盟、法政アクアクラブ、司会の潮美の母校である。中央大学、芝浦工業大学、学習院大学、それぞれ、関東学生潜水連盟の構成メンバーであり、日本水中科学協会のこれまでのシンポジウムで活動の発表をしている。
 そして、東京海洋大学潜水部、自分の母校であり、1957年、自分が一級上の竹下先輩、橋本先輩、同級生、バディの原田と語り合ってというか、どうしても、学校の授業、講習以外でもダイビングがしたくて、つくった。以来66年が経ち、竹下、橋本先輩、生涯変わらぬバディであった原田も世にいない。自分も後、つかの間の命である。
ここで、海洋大学潜水部の歴史について述べようとしたが、それは長い話になる。学生のダイビング活動の本質にも触れることなのだが、ダイビングの歴史に書くことにしているので、
 海洋大学潜水部もご多分にもれずコロナで練習ができない。自分のやっている辰巳国際の練習会に来てもらっている。孫より年下の子供たちと一緒に泳げるのだから、語りつくせぬことがあるけれど、今はコロナだ。何も話し合わない、ただ見ている。一年生の泳ぐのを見て、眼を覆うばかりだ。春から夏、1年経ったのだから、そしてCカードもとったのだというから、大丈夫か?と心配になるが、その一方でリーダーとなって教えている二年生は、よくやっている。彼女(リーダーはこのところ女の子が多い)も、去年、一年はコロナで練習も満足にできなかったはずなのだが、リーダーの役割を立派にやっている。
その成長が、ダイビング活動を大学でやる意味なのだろうと思う。その一方で、2年生ということは、1年間のキャリアしかないのだ。海で、大丈夫だろうかと心配になる。減圧症だとかの知識は本を読めば良い。いやしくも大学生だ。海でのオペレーションの経験が皆無に近い。試行錯誤、すなわち危険だ。下手くそは死なないから、1年生は大丈夫だ。二年生のリーダーが心配なのだ。今の海洋大学潜水部には、監督・コーチが居ない。昔、僕がやっていたことがあるが、監督、コーチという制度が海洋大学にはない。他の大学、中央にも学習院にも芝浦にもある。幸いにして館山にステーションがあるから、そこを使っている分には、コーチしてくれる先輩がいる。心配するのが、自分の仕事だから、心配し、とにかく辰巳で泳ぐのを見て居よう。


 https://www.facebook.com/jirou.suga/videos/484351859856047


 経験については、今書いているダイビングの歴史を読んでもらおう。自分の目標である。でも、まだまだ時間がかかる。これまで、ブログで、ダイビングクラブについて書いたものがたくさんあるので、それを、見てもらえるようにしようか。
 
 シンポジウムのプログラムでは、こちらが先行だが、水中ドローンと、東大海洋調査探検部の発表。


 水中ドローンは、今、話題で、その指導の協会まで発足している。が、僕らの視点は少し違う。水中ドローンを、ダイバーが使う道具としてとらえている。
 https://www.facebook.com/jirou.suga/videos/335725481834134


 ドローンがダイバーとともに、まるで、そのバディのように一緒に泳ぐ。つまり、船上のオペレーターと水中のダイバーがバディになって泳ぐ、そして、もちろんその状況をかなり良いカメラで撮影している。1990年、理不尽な事故で、社員を失って、ほぼ自制を失った、(今のプーチン状態)僕は、とにかく、ダイバーと船上とは、物理的なコンタクト、命綱を着けなければならないと考えた。そしてケーブルダイビングシステムという、有線通話機を命綱にする器材を製作して売り出した。しかし、命綱を着けたら、その時点でスクーバではなくなる。見事に失敗して、信用と資産をうしないました。その延長線上にドローンがあります。これは、身体に結び付けた命綱ではなく、ダイバーと船上は命綱的、物理的なコンタクトがとれている。その状況が動画からみられます。
 一緒に活動しているのが東大海洋調査探検部です。探検部は50余年前、創立時から自分がコーチのようなことをしています。自分が現場にいない、見ていない時、危ないこともありました。学生をロスすることは、大変なこと、大変な損失です。自分が今死んでも、せいぜい3年か4年のロスですが、学生のロスは、しかも東大の学生のロスは日本にとっても大きな損害です。水中ドローンが役立ちます。探検部と協力して水中ドローン安全システムを作り上げる実施、実験をしています。


 東大は本郷に、水深3mの25m屋内(地下にある)温水プールを持っている。海洋大学と比較しては、海洋大学がかわいそうです。しかし、海洋大学は、館山に海洋ステーション(実習場)を持っています。東大の温水プールに代わりに、辰巳を使えるようにしたので、対等になった?のですが、探検部には、もう一つ、システム的な優位があります。
 さきほど、海洋大学の一年生と二年生の差をのべましたが、今、年(1月)を越した2年生は、事実上三年生、大学生は三年になると一皮むける、別人のように大人になります。昔、関東学生潜水連盟ができたあころ1960年代の大学生は、一年生でもすでに大人でした。今は、受験勉強に明け暮れた、過保護の子たちが、入学してきて、三年生でようやく、大人になる。その三年生で、海洋大学は、部を離れて学内OBという変なものになります。そういう制度なので、この制度を関東学生潜水連盟がつくりました。一方の東大は、卒業するまで現役です。当たり前だと思うのですが、この差が、バランス感覚とか、判断力が重要なダイビングでは大きな差になります。


 日本水中科学協会も側面からできるだけ手助けしよう、その一つの表現としてシンポジウムで、大学でのダイビング部活動をとりあげています。
 

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