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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0103 ダイビングの歴史 今後の展開

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トップの写真に何を持ってこようか、迷った。伊豆海洋公園の写真にした。海洋公園は、僕らのスポーツダイビングの舞台だった。この写真、今とは、ずいぶんちがっているだろう。




 年頭に際して、これからのダイビングの歴史製作について、今の時点で考えて居ること、進む方向などについて、記して置こう。ただし、進行の途中で方針も柔軟に変更したい。
 2021年、6月7日に第一回を、まず、全体の梗概を書くことで、スタートした。全体を二部に分け、第一部で、原始時代の素潜りから、1943年のクストーのアクアラングまで、第二部で、そのアクアラングが日本に入ってきた1950年頃からの日本におけるアクアラング~スクーバの展開、2000年頃までを、自分の視点を中心にして書こうとした。
 現在でも基本的にはこの方針は変わっていないが、クストーのアクアラングの台頭・普及に大きな原動力となった映像、沈黙の世界から太陽の届かぬ世界まで行くと1964年になり、完全に第二部とオーバラップする。どうしよう。
 1964年の「太陽の届かぬ世界」まで、走って、それから、1950年の日本まで戻ってこよう。そこから第二部のスタートにする。
 第二部は、自分の視点から書く。当然、自分のことがかなり多くなる。しかし、自伝のつもりはないので、そして、自分のことを書くと、前に書いた「ニッポン潜水グラフィティ」と重なる。どうしよう。


 ここで、教訓というか、教えとなったのは、1986年から一緒にニュースステーションをやった立松和平さんが、同じことの繰り返しでも、繰り返していると進歩がある。同じことを繰り返しても、決して同じことにはなっていない。重なっても良いのだ。


 そして、個人の活動を書くことの是非は、言うまでもなく是で、これは第一部でも取り上げた、山下先輩の潜水読本、この本を1960年に初めて読んだ時、自分のことばっかり書いていると反発したが、後になり、この本があることがこのダイビングの歴史を書く上で大きな参考になった。そして、アクアラングになってから出てくる菅原久一さんが、自分中心で良いから、本を書いておいてくれたら良かったのに、と思った。これは、伏龍特攻隊の訓練も受け、後にジャムステックに入って、シートピヤにもかかわり、その後、尾道のマリンテクノの教官も務められた、三宅玄蔵さんも何か書いておいてくれたら、ずいぶんと良いのにと思った。三宅さんとは、親交があったので、話を聞きに行こうと思っているうちに亡くなられてしまった。彼は、伏龍の訓練を受けたのだろうか?どう関わったのか、も聞いておかなかった。


 自分のことを、自分の視点で書いておけば、後の人が、それを見ることができる。書いておかなくては、いけない。遠慮してはいけない。別の人の、別の視点からの反論もあった方がいい。例えば、僕の書く、日本PADI史、当事者は触れてはいけない約束になっている事項があっても、僕は当事者でないから、書くことができる。僕の視点からは、まちがいがあったとして、それに、反論があればよいだけだ。
 こうしてブログに書くことも、もしも、本にまとめる前に自分がいなくなるようなことがあった場合、誰かが、整理してまとめれば、と思うからでもある。
 ただし、第二部はすべてブログに乗せることはしない。
 
 第二部の梗概だが、
 ①ダイビング事故を中心に見て行く。これは、個人情報に関わるので、発表されたものと、自分に関わるものだけを出していく。わからない部分は、わからないとして置く。
 ②日本のレクリエーションダイビングの組織の変転、そして、アメリカの指導団体の完勝に終わったこと、その原因などについて、これも、自分のこと、自分の活動が中心になる。この部分はブログ煮出さない部分が多くなると思う。
 ③日本の沿岸漁業、漁業協同組合とレクリエーションダイビングの軋轢の変遷
 ④日本の有人科学潜水の変遷、まず、日本潜水科学協会の発足、そして、海底居住、シートピア発足のために、一般ダイバーは見捨てられ、海中開発技術協会になる。さらに、レジャースポーツの団体になって、科学という意味で、この協会は終焉を迎える。
そして、その中から日本水中科学協会を作る。そして今後?
 ⑤伊豆海洋公園史、
 日本潜水会の発足も、スピアフィッシングから泳ぐスポーツ、水中スポーツ大会への変針も海洋公園が舞台だった。
 ⑥この後に書く、オーバラップして書いて行くかもしれない「リサーチ・ダイビング」、リサーチ・ダイビングの変遷。
 ⑦機材の変遷、潜水器材と撮影機材の変遷が絡んで行く。
 ⑧学生(大学)のダイビングの変遷
 ⑨映像、映画の歴史
 九つの流れ、というと、どんなふうにまとめたらいいのか、
 混乱するので、頭の中では、九つの流れを考えつつ、とりあえず、時系列に従って、書いて行き、書きながら構成を考えて行こう。


 ここで、2021年 06月 16日に書いたブログ
 「ダイビングの歴史 1 梗概」を
 再録する。


  ダイビングの歴史これから1年のうちに完成させなければいけないと決意した。
 前回の理事会で、同じく企画中の「リサーチ・ダイビング」と比べて、日本水中科学協会の10周年でもあり、「リサーチ・ダイビング」が先行する予定と話したら、白井常雄さんから、強くダイビングの歴史の先行をと言われた。そういわれれば、ダイビングの歴史の方が、企画が先行していた。


 猛烈に忙しいのだが、ダイビングの歴史の執筆で、それに拍車をかける。なぜ、忙しいかと言えば、自分の頭脳の処理能力が著しく衰えているからで、その意味でも急がなくてはならない。ブログを書いている時間はないから、常套手段ではあるが、原稿をブログに載せる。
 その第一回というわけだ。
 2016年に企画を立ててから5年目だ。
 その間、下書きをずいぶん書いているのでもちろんそれも、リライトして使うが、全く構想は新たになった。


 以下、原稿 


 ダイビングの歴史


 はじめに
 ダイビングの歴史、大きく二つに分けた。
 第一部は、人類がアフリカで誕生してから、今日に至るまでのダイビングの歴史、
 第二部は、1950年から今日に至るまでの日本のスクーバダイビングの歴史、一部と二部の間にできるだけ詳しい年表をはさみたい。


 著者は歴史フアンであるが、歴史研究者ではない。歴史フアンであるダイバーの個人的視点から書くことにした。
 どの程度の歴史フアンかというと、大学時代、ギボンのローマ帝国衰亡史を完読した。そんな関係で塩野七生の本はほとんど読んでいる。出口治明の本も読んでいる。文庫になった歴史書もできるだけ読んでいる。
 その延長線上で、ダイビングに関わる歴史の本、資料をできるだけ集めて、ダイバーとしての視点からダイビングの歴史を書く。
 それが第一部


 第二部は、その歴史の中に自分が生きた時代のことを、自分の体験+見たり、聞いたりしたこと、+その時代に発表された機関誌、報告書、で調べて書いた。
 当初、その記述は簡潔にして、ぴしっとしまった、ものにしようと考えた。しかし、歴史とは、時代を遡る個人的な旅なのだと思い返し、知る限りの細部を書き加えた方いいと考え直した。


 ※もちろん、限度があるから、ずいぶん削ることになるだろうが。※印は原稿ではない。覚え書きだ。


 なお、本の読者として、ダイバー、ダイビングについての知識を既に有する人を想定した。ダイビングについての説明は省略している。


 以下は、その第一部の梗概、筋道だ。
 もちろん、書き進むうちには変わっていくから、梗概の第一稿だ。
 自分だけがわかる符丁のようなものもある。いや、ほとんどが符丁か?
 歴史だからできるだけ時系列で追っていくが、
 一つの物語のつもりで書きたい。
 自分の視点重視の物語だから、いわゆる潜水の歴史で重要なことも無視している事もある。
 それだけに、一部と二部の間に入れる年表を重視 充実させたい。年表には、コラム的に、記述もはさむ。


 第一部 ダイビングの歴史


 §1 泳ぐ潜水
 1ー1 アクア説
 1ー2 グレートジャーニー
  日本へ
  歴史博物館のジェオラマ
  貝塚
  魏史倭人伝
 1ー3 海女 海人
   水眼鏡
   資源保護
 
 1ー4 フィンの誕生
 バジャウ
 コートダジュール
 
 1ー5 フロッグメン
  イタリー 
  英国


 1ー6 伏竜特攻


 §2 マスク式 歩く潜水
 2ー1 海底二万マイル
 2ー2 大串式
 2ー3 山本式
    三浦定之助
    山下弥総左衛門
 2ー4 アサリ式


 §3 ヘルメット式
 3ー1 房総 海産もぐり
 3ー2 アラフラ海  ヘンキー式ヘルメット
 3ー3 潜水病
 3ー4 工事もぐり
 3ー5 東亜潜水機


 §4 泳ぐスクーバ


 4ー1 コートダジュールへ戻る
     ハンスハス
     青い大陸 
 4ー2 クストー・アクアラング
     沈黙の世界
 
☆☆☆
 第一部は、おおむね梗概のように進んだと思う。ジャック・イブ・クストーまでたどりついた。
 第二部は? 九つの流れを頭の中に入れて、時系列で書いてい行く。
 そろそろ、年表にも手を着けないといけない。
 





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