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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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ログ 0724 ワークショップ 東京湾の水環境と生き物

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1996年
ワークショップ
 東京湾の水環境と水中生物
 7月21日 19時 ズームで開催


 講師は、古川恵太  さん
 海辺つくり研究会理事長 
 キャリアを全部書くと大変、横浜国立大学客員教授時代に東京湾の環境一斉調査を手がけられ、その一斉調査のこと、そして、江戸前のマハゼの研究をされていて、ハゼ博士というニックネームがある。そのマハゼの調査で、6月28日のお台場調査にもお見えになった。そのマハゼのライフサイクル、と一斉調査についてお話をしてもらうことができた。
 東京湾の水環境というテーマでは、前にも前東京都環境局の風間真理さんにもお話をいただいている。
 
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 僕は、江戸前のマハゼのテーマの部分で、ちょっとマハゼの映像をみながら、軽くマハゼの話を雑談的に古川さんとお話する予定だった。
 しかし、古川さんの講演PPを事前に見せていただいたら、これに引き続いて自分のお台場の話をするのがベストタイミングのように思えて、急遽、30分ほど時間をもらって、お話することにしてしまった。
 
 いつものことだが、バタバタと来ていただくお客を勧誘。目標50人で、来てくれた方、51人。ジャスト成功だった。
 オンラインのイベントは、人を集めやすい。この後、常態にもどったとしても、このやり方は続くだろう。


 古川さんの話、パワーポイントの使い方、ズームの使い方、すべてプロフェッショナルだ。地球環境から東京湾全体の状況、水中の貧酸素、その貧酸素の実体を調査し、その影響を調べるために、関わりのある学者、関係省庁をあつめて組織を作った。
 さらに、民間で活動しているグループも集めて組織化した。それに近い距離にいたのだが、僕は加わっていない。なぜ?たぶん、自分のやること、やりたいことに忙しくて余裕がなかった。つまりキャパシティがなかった。
 そして、その組織で東京湾一斉調査というのをやった。まず、その一斉調査の話をしてもらった。
 沿岸の開発、埋め立て、干潟の消失、都市排水の流入、富栄養化、赤潮の発生、死んだプランクトンの沈下、夏の水温上昇、対流の不足による貧酸素化、青潮の発生、その状況を一斉調査してマップが作られている。
 その厳しい環境下でも、どっこい生き物は生きている。生態系は、そんなに柔なものではない。
 古川さんは厳しい環境下で生きる生き物の代表として、マハゼ、江戸前の代表であるマハゼを選んで、調査を進めた。その数、有用性において適切である。調査の対象としては釣り師を主体とした。
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 その調査の成果としての一例はマハゼのライフサイクルがある。僕らが潜っての観察結果と同じであるが、図式化されてわかりやすい。図の中で運河というのが出てくる。最近京浜運河の大井中央埠頭講演に潜っている。
 春生まれ、1ー3月生まれと夏生まれ4ー6月生まれ、二つの系群がある。
 お台場で見ていても、6ー7月現在として、確かに3ー4cmのマハゼ群と 7ー10cmの群がある。
 ただ、生まれた時期だが、お台場においては7ー10cmは、12月から1月、3ー4cm群は3月ー4月だと思う。
 ※この辺を古川さんと議論すればよかった。もちろん、場所によって違うし、4ー6月生まれもあるだろうし、年毎に違うだろう。つまりマハゼは12月ー6月まで。産卵しているのかもしれない。
 とにかく、お台場でマハゼが産卵していること、確認したい。
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丸印で生まれて、川を遡っていく

 マハゼが産卵する「深み」だが、水深4ー8mの軟泥、つまりヘドロ域である。お台場は最深部で4mだが、1993年に一度穴とハゼを見たことがある。その後見ていないが、今も産卵しているだろうか。これまでは、僕らの潜水域が端に設定されていたが、今度行われた覆砂工事にともなう港湾局のモニタリング調査で全域に潜れるようになったから、冬季12ー3月は、それをやろう。
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 ズームは、録画できるので、それを見たが、自分の話したパートのひどいこと。上手な古川さんを100とすれば、55点ぐらい。落第点だった。
 しゃべるのには自信があったのだが、目の前に聞いている人が居ない形でしゃべるので、まごついてしまった。実はズームでは、相手の顔が、例えば司会してくれている山本徹さんをみることもできるのだが、ズームになれていないのでわからなかった。
 そしてしゃべっている自分が録画された画面でどんな風にみえているのかも、わからなかった。
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 そして、流した動画だが、パワーポイントから出せばよかったのだが。PPにすると、ズームになれていないので、出しで失敗する可能性があるのではないかと思ってしまった。PPとズームの連携操作にも慣れないといけない。
 反省点、てんこ盛りだった。
 
 一般の人に、東京湾の環境からお台場にズームインするコンセプトは、成功だった。ズームインした先の僕の部分が落第だったが、それでも映像は珍しいもので、満足してもらえた。

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