「海底の支配者 底生生物」清家弘治 中公新書
読んでいる。底生生物、僕はこれまで底棲生物という字を使っていた。底生生物の多くは、海底に穴を掘ってその中にいる。どんな穴を掘っているか、など面白い。それに読みやすい本だ。
海底に穴を掘るというと僕がまず頭に浮かべるのは、マハゼがヘドロに掘る産卵のための巣穴だ。海底に生物が掘る穴は、プラスティック、昔は石膏を流し込んで、型取りをして調べる。僕は昔、マハゼをやったけど、深さ2mにもなって見事なものだった。お台場にもきっとあると思っていて、日本財団に助成金を申請したけれどあいてにされなかった。でも、そのうちにやろうと思いながらさぼっている。
清家さんの本では、なぜかマハゼは紹介されていない。しかし、スナモグリが紹介されていて、複雑な巣穴だ。
お台場のスナモグリの穴の型取り、だれかメンバーでやる人はいないか、今度聞いてみよう、誰もやらなかったら、自分でやろう。浅い砂地に無数に開いているからすぐにできる。テーマが一つ増えた。
この本で、ヤハズアナエビの巣穴が紹介されている、テッポウエビは、沖縄、八重山の砂地でたくさん見られ、この夏、観察に行く予定にしている。でも、ヤハズアナエビは見たことがないので、どんなエビなのか図鑑を見たのだが、出てこない。ネットで調べたら、すぐに出て来た。もはや図鑑は見て楽しめるが、実用としては不要だな。ヤハズアナエビは串本のダイビングサービスが紹介していた。このエビも海草を巣穴の中に貯蔵して、漬物を作って食べているとか。