自粛して、部屋でリサーチ・ダイビングの原稿を書こうと考えたけど、頭が空白状態。
空白、とは、インプットはできるけれど、アウトプットができない状態。インプットする。フェイスブックを見たりすることはできる。本を読むこともできる。原稿、企画書、など、を書くことができない。メールの返事を書くことはできるけれど、こちらから出せない。
とりあえず、できること、本を読むことに集中しようか。
本を読むことについて、僕の基本的な教養、つまり 自分の視点は、歴史的な視点から見る、考える。でダイビングの歴史を書いているのですが、「リサーチ・ダイビング」の企画の方が先になってしまったことと、コロナのおかげで、歴史は停滞していますが、そのリサーチ・ダイビングも、自分の書こうとしている部分は、リサーチ・ダイビングの歴史からリサーチ・ダイビングを見て行こうとしています。ですから、半ば歴史書かもしれません。
したがって読書の方位も、歴史が多くなります。
今、読んでいる、進行中は、「全世界史 出口治明 新潮文庫 上下」出口さんは実業家として成功された人で、バランス感覚に優れた人で、文章は読みやすい。つまり、この人も歴史フアンであり、フアンとしてのの専門家でしょうか。かなりたくさん書いておられた、そのどれもが成功しています。
全世界史は、人類史、を5000年として、1000年ずつのセグメントに分けて、中国を中心とした東洋、インドから中近東、そしてヨーロッパ、三つの地域を並列的に書いています。インドから中近東の部分は、耳新しいことが多く、そして三つの地域の関わりあいもこれまでの歴史書では、あまり焦点があたっていなかったので、歴史フアンの読書としては、興味深いです。
14世紀を「寒冷化とペストの時代」と定義しています。
ペストは、世界史を変えてしまったパンデミックです。全盛を誇っていたモンゴル帝国である中国の元を滅亡させてしまい、ヨーロッパへと転移してヨーロッパ人口の3割を死亡させ、その滅亡の淵からルネッサンスが立ち上がります。
少し、引用、紹介します。
パンデミックで、「ユーラシャのありとあらゆるところで、人が大量に死んでいく過程で、中国型、ヨーロッパ型、インド型の病原菌や抗体が混じりあって、ペストの大波が去ったとき、生き残った人々は、ユーラシャ共通の抗体を持つようになります。猖獗を極めた大疫病によって、人は強い抗体を持つようになったのです。そして、この強い抗体を持った人々が、ユーラシャの病原菌に対して、まったく抗体を持たない新大陸の人々に出会ったとき、また悲惨なパンデミックが起きるのです。」
今度のコロナがなぜ、恐ろしいかといえば、人々がこのヴィールスに対して抗体を持っていないということでしょう。さらに恐ろしいことは、抗体ができないという発表もあるようです。罹患した後の致死率が小さいのが救いですが、高齢者から、亡くなっていくということです。
やはり、抗体はあるとして。
インフルエンザとか風邪で日本人が、新しいコロナヴィールスに対する抗体を少しでも獲得していれば、3月中には衰えて済むかもしれません。
全人口の20-60%の人が、抗体を持たないと収束しないとも、言われています。
致死率がほぼゼロとも言われている、子供のころから、抗体を作っていくと良いのではないか、と素人は思いますが。
部屋で自粛では、おかしくなるので、まだ支払いをしなくてもいい支払いをしに銀行に行き、そのあと、ミスドに入り、ビールスの危険を冒して、ちょっとばかり、リサーチ・ダイビングの原稿を書きました。