Quantcast
Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1388

0227 お台場 2020調査企画

$
0
0
_b0075059_00145460.jpg
 コロナは厳しさを増し、この数週間が食い止められるどうかの山だという。食い止められない事態も十分に予測できる。だから、と言って自分を含めてだが、日本全国民が自宅に籠っているわけには行かない。そのことが、コロナの恐ろしさなのだが、
今日は都庁にお台場の潜水について、打ち合わせ、お話に行ってきた。
地下鉄に乗るのが恐怖だったが、大江戸線は空いていて、人との接触は最小限にとどめられた。
都庁、港湾局環境課、公園管理課 にお邪魔して、企画書をお渡ししてきた。
都庁は、みなさん元気に見えた。マスクをしている人は、20%ぐらいか、
僕は喘息の気があるし、寒さアレルギーのくしゃみが出るので、マスクは必携だ。くしゃみを連続して、地下鉄を止めてしまう恐れがある。それが一番恐ろしいのだ。混んでいる電車には乗れない。
 都庁の中では、咳もくしゃみもでないので、マスクは外していたが。

2020お台場潜水調査企画
日本水中科学協会
須賀次郎
Ⅰ 調査の沿革
 調査の沿革
東京港水中生物研究会は1993年より,東京湾潜水探検隊という名称で潜水を行っており、1996年お台場海浜公園リニューアル公開から、水中のクリーンアップを企画し参加しており、その延長線上で、1996年12月から、正式に水中の潜水調査を開始した。
2012年よりは月例として、これまでに述べ183回の調査を行っている。
 2020年も調査を継続するよていであったが、オリンピックトライアスロン競技などの会場になるため、観覧席の工事、等で、砂浜からのエントリーができなくなり、また海面も工事、競技の練習などのため立ち入りができなくなり中断している。
調査の予定
日本水中科学協会では、生物研究会のお台場調査報告書をまとめており現在部数が残っているものは、2016年版と2017年版(発表は2018年)である。
 2020年版を予定していたが、調査中断のためにできなくなっている。
 2020年版はできないので、2021年に これまでの総まとめとして、できれば、資金が溜まればだが、書籍として刊行したい。
 ※できるだけ早く調査を再開したい。死ぬまでに、やらなければいけないこといくつかあるがそのうちの一つだ。急がなければ。
Ⅱ オリンピック競技とそのための環境改善としての覆砂
 東京都港湾局では、トライアスロン競技者が競技中どぶの匂いを感じたと発言したことを受けて。それを改善する努力として、異臭の元と思われる夏季の無酸素状態によってヘドロ海底に発生する硫化水素を覆い抑えるために、きれいな砂を入れる工事を行った。
 東京港水中生物研究会としては、この覆砂を一つのイベント(出来事)としてとらえ、その効果と、生物に対する影響を調査したい。
 覆砂の効果については、研究会のメンバーで意見が種々出ている。
 異臭を抑える、硫化水素を抑える効果については、覆砂の後、夏季の無酸素状態を迎える6月に調査を行わなければわからない。
 
 本企画案作成者の須賀の私見としては、硫化水素発生を抑える一定の効果が見られるものと考えている。
 しかし、その効果が一過性のものなのか、ある程度継続してお台場の環境改善に効果があるものなのかは、継続的な調査を行わなければわからない。また、お台場生息の魚類などにあたえる影響も継続調査したい。
 ※お台場における優占種であり、なお、有用種として、江戸前と言われるマハゼがある。
マハゼはヘドロ域に巣穴を掘って冬季2-3月に産卵する。1996年に巣穴の存在を確認しているがその後調査していない。
 ※お台場では、外来種ではあるが近年クラムチャウダーなどで、船橋で人気があるホンビノスが砂とヘドロの中間域あたりに相当量が見られ、風呂田先生らが調査している。覆砂によって、ホンビノスの生息域が拡大するだろうか。
 ※風呂田先生は、覆砂はヘドロとの比重の違いで、ヘドロの下に沈み込んでしまうので、効果は継続しないと考えておられる。
 須賀の考えでは、覆砂は最終的にはヘドロと混ざりあいヘドロが表面にでてくるであろうが、その前の状況として、ヘドロ交じりの砂になり、それがかなりの期間持続する。その間、硫化水素の発生がどの程度抑えられるか継続的に調査をしなければわからない。
 そして、砂が播かれた、覆砂された位置によってもそれは変化するであろう。
 これらの覆砂の推移は、継続した定期的な観測、ライン調査で資料を得ることができる。
_b0075059_00154510.jpg

Ⅲ 調査計画査計画
 1.これまで通り、2017年の調査報告書に掲載した項目は継続的に実施していく。
   魚類、甲殻類 多毛類 植物 など
 2.ホンビノス貝について、風呂田先生 杉原奈保子(東大)の研究
 3.現在南極観測隊の自見直人君が、多毛類の新種をお台場で発見しているが、その追跡
 4.覆砂のライン調査 これまで、須賀は2016年から17,18,19とヘドロ域と砂場へのライン調査を硫化水素を同化している硫黄細菌の消長について行っている。
 硫黄細菌の消長がそのまま硫化水素の消長を示していることは実験的に確認されていないが少なくとも、硫化水素のないところに硫黄細菌は繁殖しない。ラインちゅさを行いつつ専門研究者の研究参加を待つ。
Ⅳ 調査実施の方法について
 調査の中断している理由は、研究会の水中への出入り、エントリーエクジットが砂浜部分から行われているため、工事中、あるいは施設撤去工事のために、砂浜部分への出入りができなくなったからである。もちろん競技の妨げになる期間はできないが
 通常の調査工事のように、潜水調査船を仕立てて海から入る方法ならば、実施できるのではないかと考える。費用が掛かる(傭船料他)ので月例ではできないが、春夏秋冬の4回ならば可能と考えている。その乗り入れとか、潜水方法については別途考えて海保への申請などを行わなければならないが。
 諸般の情勢を見極めつつ、9月には必ず再開できるようにしたいので、ご支援いただきたい。
 、


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1388

Trending Articles