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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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1125 JAUS シンポジウム5

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                       福田克之撮影
12月1日のシンポジウム、午前中は学生のダイビング、午後は研究者の発表で、これは「環境DNAで、魚類の数と種類が把握できるか」、 「珊瑚礁の保全」、「東京湾お台場の水質管理」、プラゴミの問題は、JCUE でも熱心に取上げているし、別の切り口を探さないと、JAMSTECから、環境省にそのテーマで移籍した K君がアメリカ出張とかで、次の機会にまわしました。
 学生のダイビングは次第に盛んになっていますが、大きな曲がり角にきているとおもいます。残念なことに、この50年、自分なりに力を注いできた、関東学生潜水連盟は、求心力が薄くなっています。時代の趨勢だといえば、それまでなのですが、頑張っているいくつかの大学の潜水部を見ると、(それぞれ親しいので)趨勢に逆らって遡らなければ存在価値がない。そして、ひとつ間違えば命がないダイビングに真剣に取り組むことは、教育的な価値が大きい、教育的というと、忌避感があるとすれば、人間としての成長、それもいやだといわれると、勝手にしろ、死のうと生きようとどうでも良いと突き放したくなる。突き放して、事故が起こり、「やっぱり、」と自分の予想が当たったことが、喜べれば良いのですが、それでは、ここまで続けてきた努力が無になってしまう。自分の過去、自分の人生を無にすることは、できない。死ぬまで努力をしたい。そんな現われが、今回のシンポジウムの発表です。といって、強く指導したわけではない。現状で、できていることを見せてくれれば、良い。海洋大、東大、違ったスタイルの部活動です。ちがったスタイルを見てくれれば良い。そして、その先にあるものを見てほしい。それは、レクリエーションダイビングにも反映できるものだと考えています。
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 長らく(およそ60年)人工魚礁調査にかかわってきました。しかし、僕は学者、研究者になることを放棄してダイバーになった。いささか後悔はしていますが、だから、単なるリサーチャーなのです。若い、本物の研究者が人工魚礁に、それも、僕らの唱える、定点継続を10年続けたら、どういう成果が期待できるか。残念ながら、僕は10年先を見ることはできないでしょう。だから、10年、20年続けられる組織、システムを作っていかなくてはならない。日本水中科学協会がそれです。目的、目標の一つは、研究者とレクリエーションダイバーのコラボレーションで、そのキーの一つがリサーチダイビングです。
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この一年、そして、今回のシンポジウムは、その形がおぼろげながらできてきた過程です。
 今回は若い女性研究者、杉原奈保子、三ツ橋知沙が来年の予告発表をします。他に、2名の男の子、の予告を考えていたのですが、一人は乗船していてだめ、もう一人は、まだ学生なので、来年に、ということです。しかし、これもこのスタイル、若い研究者がダイビングで研究してことを発表する場、を確立していくことができれば、次の時代につなげられる。、これも、次の時代をみることができないのですが、バトンを作っておけば、たぶん繋げてくれるだろう。


 そんなことを考えながら、シンポジユウムを作ってきましたが、こんなテーマが一般受けするわけがない。集客状況は芳しくありません。でも、よろしければ、見に来てください。


 もしも、誰も来なくても、若い、学生、研究者、と一緒に、後につなげる形を作っていければ、とこれは、負け惜しみです。
  ぜひ来てください。


第9回 日本水中科学協会(JAUS) ダイビング活動研究シンポジウム
東京海洋大学品川キャンパス 楽水会館 大会議室 12月1日 日曜日
10時30分 受け付け開始 会費 一般2000円 会員1000円 学生無料


11:00-11:05 開会挨拶 総合司会 早稲田大学教授 中尾洋一
11:05-11:10 出版計画発表「リサーチ・ダイビング」JAUS代表理事 須賀次郎
11:10-11:15  JAUSジャーナル配布・説明  JAUS副代表理事 久保彰良
11:15-11:35 「海洋大学潜水部の活動と、館山坂田内湾の海について」
                 東京海洋大学 潜水部 佐藤新
11:35-11:50「学生による安全なリサーチ・ダイビング手法の追究」        東京大学 海洋調査探検部 田村陸、内田大賀、實藤美来
11:50-1200 映像 波佐間人工魚礁FP4m(上記 海洋調査探検部の映像)
撮影 福田克之
12:00-13:00 昼食休憩


13:00-13:30 「環境DNA分析で魚礁に棲む魚類を把握できるか?」
 佐藤允昭 博士・環境科学 水産研究教育機構 水産工学研究所研究員 
13:30-14:00 「石西礁湖におけるサンゴ群集の衰退と再生技術」
いであ株式会社技術顧問 藤原秀一
14:00-14:30 「泳げる海、お台場」の実現に向けて」
特定非営利活動法人 海辺つくり研究会理事 森田健二   
14:30-1440 「今年度のワークショップ総括」  JAUS理事 山本徹
14:40-:14:55休憩
流す映像 「お台場2019」須賀次郎 「西表島 石西礁湖の今」増井武
14:55-15:25 「ショートプレゼンテーション」
①「お台場で潜って見えてきた世界:海藻」
三ツ橋知沙  日本科学未来館 
②「お台場のホンビノスガイと私の10年」 
 杉原奈央子  (博士・農学)東京大学大気海洋研究所、学術支援職員
1525- 15:55 ☆来賓挨拶
①一般社団法人 社会スポーツセンター 事務局長 瀬田芳博
②(一財) 日本海洋レジャー安全・振興協会 安全事業部長 宮里 一敏 「DAN JAPANの活動について」。
③公益在団法人 海上保安協会  常務理事 宮野直昭
海上保安協会ってなに?
15:55-16:25  JAUS亜寒帯ラボ:特定外来種であるウチダザリガニの駆除:希少種のマリモの保護調査  JAUS理事 工藤和由
17:00-19:00
ワンコイン懇親会  大学会館食堂ホール2階 



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