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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0531 スキンダイビング セーフティ まえがき あとがき

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2015年に作った「スキンダイビング・セーフティ」おかげさまで好評。そして、この4年間で、スキンダイビング事情も大きく変化した。そしてまだまだ変わっていくだろう。ダイビング業界のメインフィールドがスキンダイビング、素潜りになるかもしれない。フリーダイビングに熱中して、50mまで潜ったとしても、テクニカルダイビングで50mもぐるほどのお金はかからない。フィンとマスク、ウエットスーツだけ持てば世界中、どこの海でも行かれる。荷物もいらない。もちろん人口に比例して事故も起こるだろう。 かなり苦労して、改版した。そのまえがきと、あとがきだ。まだ、決定稿ではない。こんな本ですという、PRもかねて、ブログに。 
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 まえがき 改版にあたって、執筆者4人のキーワードは「多様化」であった。 水に潜ってはいけない、水に浮く胴衣を身体に固着させて、水面を浮き漂うことだけのスノーケリングから、気楽に自由に水中を飛ぶスキンダイビング、身一つで、100mを越えて潜る、それこそ命がけで安全をキープするフリーダイビングまで、巾が広すぎ(海は広い)奥行きが深すぎる。執筆者4人の立ち位置も、バリバリの競技者であり、講習によるスキルアップ(安全とチャレンジの両立)を目指す岡本、6歳から80歳越えまでの生涯スポーツを実践しようとする須賀、教育者として、学校教育から研究者のフィールドワークまでの水中活動を向上させようとする千足、藤本は生理学の視点から総括するが、とてもまとまるものではない。 初版の時から、あえてまとめようとはしなかったが、それぞれの距離はますます離れる傾向(多様化)である。一番困ったのは潜らないスノーケリングを素潜りの仲間に入れるか?であったが、読者はそれも含めて多様化するスキンダイビング(素潜り)ワールドを俯瞰し、活動の安全を自分のものにしていただきたい。
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 あとがき まえがきで、まとまりのつかない私たちのスキンダイビングワールドについての執筆者の苦労?について述べたが、あとがきで、多様化のそれぞれを項目立てしてみよう。
    少子化が進む日本の小学校中学校教育の中で、何とかして、絶対的な安全を目指しつつ、海、水辺との直接的なふれあいを求めるスノーケリング。生涯スポーツとして、高齢化社会のQOLを求めるスキンダイビング高校教育(海洋高校、水産高校など)としてのダイビング、大学でのサークル活動、部活動としてのスキンダイビングスクーバダイビングの基礎としてのスキンダイビングレスキュー活動(セルフレスキューを含む)の基本としてのスキンダイビング。この分野については、社会スポーツセンターの主催する全日本水中スポーツ室内選手権大会がある。ドルフィンスイミングなど海での多彩なレクリェーション活動、研究者のフィールドワークとしてのスキンダイビング競技スポーツとしてのフリーダイビングフリーダイビングの能力を生かした水中撮影など、水中活動。海女、海士 など沿岸漁業との連携の可能性。
  多様化、そしてその隙間には未解決な問題が多数見て取れる。腰を据えて、時をあらため、この執筆チームで取り組む可能性を考えている。 しかし、そのチャンスがあったとして、この本、スキンダイビング・セーフティは、別のものとして残る価値があると自負している。  順天堂大学名誉教授の河合祥雄先生にいくつかのアドバイスをいただいた。お礼申し上げる。                    須賀 次郎
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 ブログのあとがき この本のカオス状態が好きだ。こんなこと、本のあとがきには書けないけど。

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